科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 文学
科目番号 0003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般科目 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 渡辺 仁史

到達目標

グローバルな社会の中での人間のあり方、特に「他者」について理解を深める。
教育目標B 学習・教育到達目標B-2

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1他者というあり方について理解できる自己とは異なる考えの所在がわかる自己の論理でしか他者を理解できない
評価項目2ヒューマニズムについて理解できるヒューマニズムの問題の所在がわかるヒューマニズムを考慮できない
評価項目3自己の考えを根拠をもって説明できる自己の考えを一応文章で表現できる自己の考えを文章で表現できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人間性に関わる根源的な問題について文学作品とそれに関する資料を通して考察し、レポートを書く。
授業の進め方・方法:
毎時間配布された文学作品とそれに関連する資料を読みレポートを書く。
注意点:
評価方法・評価基準:毎時間に課するレポートの内容で評価する。対象作品・付録資料の的確な理解、作品論としての妥当性、対象作品と自己との社会的・倫理的立場との関係の明確さが論述されていることを評価基準とする。
事前学習:平素から読書を欠かさないこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 文学とは何か(付 翻訳の問題) 文学を読む時の留意点がわかる
2週 拒まれてあること 文学への関わり方、文学の論じ方がわかる
3週 内なる他民族 多民族国家について考えることができる
4週 ある帰郷の体験 近代社会への移行について考えることができる
5週 汚染された海 社会的侵害について考えることができる
6週 廃墟の風景 非人間的なものについて考えることができる
7週 人間の尊厳 非人間的なものについて考えることができる
8週 失語と沈黙 抑留という排除について考えることができる
4thQ
9週 死のフーガ 不条理の通奏低音について考えることができる
10週 悲しいオレンジの実る土地 追放の傷みについて考えることができる
11週 帰属する場の喪失 流浪について考えることができる
12週 差別の後の確執 自由のための課題について考えることができる
13週 女性性の表明 保証なき者の戦いについて考えることができる
14週 光と闇の交叉 自己と他者との信頼について考えることができる
15週 達成度の点検 他者とは何か再確認する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000