科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 哲学
科目番号 0007 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 一般科目 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『哲学入門』(バートランド・ラッセル著、髙村夏輝訳、筑摩書房)
担当教員 千田 芳樹

到達目標

【教育目標】B
【学習・教育到達目標】B-1、B-2
現代哲学における知識論の枠組み(現象と実在、帰納の問題、ア・プリオリな知識等)を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
知識論哲学における知識論の問題を理解し、かつ説明ができる。哲学における知識論の問題を理解できる。哲学における知識論の問題を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ラッセル『哲学入門』は、現代の知識論の基礎を学ぶ最良のテキストのうちの一つである。この読解を通じて哲学の基本的問題を理解し、かつ物事を深く思索する精神を涵養する。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を進める。
時に問題を与え、小グループごとに討議の時間を設け、思索の手がかりとする。
注意点:
【事前学習】授業前に教科書の該当箇所に目を通し、授業中にはノートをとること。
【評価方法・評価基準】試験結果80%、学修レポート20%で評価する。詳細は一回目の授業で告知する。哲学の大要の理解の程度を評価する。また本科目は学修単位であるため、自学自習して学修レポートを提出すること。学修レポートの未提出が4分の1を超える場合は不合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、第一章「現象と実在」 本授業の目的および進め方、哲学的問題とは何かを理解できる。
2週 第一章「現象と実在」(続き)、第二章「物質は存在するか」 現象と実在の区別の意味を理解できる。
3週 第二章「物質は存在するか」(続き)、第三章「物質の本性」 物質の哲学的意味を理解できる。
4週 第三章「物質の本性」(続き)、第四章「観念論」 観念論とは何かを理解できる。
5週 第四章「観念論」(続き)、第五章「面識による知識と記述による知識」 面識による知識と記述による知識の違いを理解できる。
6週 第五章(続き)、第六章「帰納について」 帰納の哲学的問題を理解できる。
7週 第六章(続き)、第七章「一般的原理の知識について」 一般的原理の知識についての哲学的問題を理解できる。
8週 第七章(続き)、第八章「アプリオリな知識はいかにして可能か」 アプリオリな知識とは何かを理解できる。
2ndQ
9週 第八章(続き)、第九章「普遍の世界」 普遍をめぐる哲学的問題を理解できる。
10週 第九章(続き)、第十章「普遍に関する私たちの知識」 普遍に関する知識の性質を理解できる。
11週 第十章(続き)、第十一章「直観的知識について」 直観的知識とは何かについて理解できる。
12週 第十一章(続き)、第十二章「真と偽」 真と偽の哲学的問題を理解できる。
13週 第十二章(続き)、第十三章「知識、誤謬、蓋然的な見解」 知識の特性を理解できる。
14週 第十三章(続き)、第十四章「哲学的知識の限界」 哲学的知識とは何かを理解できる。
15週 まとめ まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

期末試験学修レポート相互評価態度ポートフォリオ合計
総合評価割合8020000100
知識論8020000100