日本語Ⅰ

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 日本語Ⅰ
科目番号 0029 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般科目 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「日本文化における時間と空間」著者:加藤周一 発行:岩波書店
担当教員 平野 一成

到達目標

1. 一年をかけて教科書を最初から最後まで読み通す。2. 教科書の文章を正確に音読できるようになる。 3. 教科書の文章が音読されたとき、それを聴いて理解できる。4. 日本語でプレゼンテーションできる。
【教育目標】A・B

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
教科書とした「日本文化における時間と空間」は知の巨人と言われた加藤周一氏が時間と空間の二つの軸から日本文化の特質を探究した著作である。文学、絵画、建築など豊富な作品例を縦横に比較、参照し、日本文化を貫く時間と空間に対する独特な感覚に迫っている。この志向が日本人の宗教観、自他認識、さらに日常生活や政治行動をも規定しているという。このような日本文化の本質をふまえて、日本の歴史、政治、経済にも視野を広げていきたい。
授業の進め方・方法:
教科書の音読で授業を進めます。また教科書の文章に使われている言葉の意味を考えます。さらに書かれている内容についてそれぞれ自分の考えを述べ、議論します。教科書だけでなく、新聞や雑誌、リーフレットなどのさまざまな日本語の文章を利用し、日本の政治、経済の現状を見ていきます。
注意点:
授業で次の授業までに読んできてもらいたい部分を指定します。その部分は次の授業までに必ず目を通し、音読しておくこと。また日頃より日本語の全国紙や地方紙、テレビやラジオのニュースなどに親しみ、日本の政治、経済、文化の動向に関心を払っていてください。
【事前学習】授業で次の授業までに読んできてもらいたい部分を指定します。その部分は次の授業までに必ず目を通し、音読しておくこと。また日頃より日本語の全国紙や地方紙、テレビやラジオのニュースなどに親しみ、日本の政治、経済、文化の動向に関心を払っていてください。
【評価方法・評価基準】試験100%で評価する。詳細は第1回の授業で告知する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本文化における時間と空間 概念的枠組みを理解する
2週 日本文化における時間 時間の類型を理解する
3週 日本語の特徴 語順や時制を理解する
4週 日本語の文学 文体や形式を理解する
5週 日本の芸術 日本の音楽や絵画のなかの時間を理解する
6週 日本語の文学 物語の文体を理解する
7週 中間試験
8週 日本語の文学 詩の形式を理解する
2ndQ
9週 日本語の文学 俳句の特徴を理解する
10週 日本語の文学 随筆の特徴を理解する
11週 日本の芸術 音楽のなかの時間を理解する
12週 日本の芸術 絵画のなかの時間を理解する
13週 日本人の行動様式I 神仏習合を理解する
14週 日本人の行動様式I 大勢順応の貫徹を理解する
15週 日本人の行動様式I 大勢順応の内面化を理解する
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 日本文化における空間 空間の類型を理解する
2週 日本建築の空間 建築の空間を理解する
3週 日本絵画の空間 絵画の空間を理解する
4週 日本人の行動様式II 対外関係を理解する
5週 日本人の行動様式II 集団主義を理解する
6週 日本文化の特質 日本文化の特質を理解する
7週 中間試験
8週 日本国憲法 憲法の平和主義、国民主権や三権分立を理解する
4thQ
9週 日本の政治 国会や参政権、選挙を理解する
10週 日本の経済 貧困や格差、企業や政府の役割を理解する
11週 日本の経済 地震や津波、台風などの災害が経済に与える影響を理解する
12週 日本の歴史 明治維新や天皇制、日本の行った戦争を理解する
13週 日本の歴史 明治維新や天皇制、日本の行った戦争を理解する
14週 日本語によるプレゼンテーション プレゼンテーション用のスライドや資料を日本語で作成する
15週 期末試験
16週 日本語によるプレゼンテーション 日本語でテーマを設定し人前で発表する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験合計
総合評価割合5050100
総合評価割合5050100