日本語表現法

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本語表現法
科目番号 0077 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般科目 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 渡辺 仁史

到達目標

日本語による適切な表現能力の涵養をめざす。語彙のみならず、構文、文章構成への配慮、敬語を含む表現の社会的倫理を併せて学習し、適切なコミュニケーション能力を修得する。
教育目標B 学習・教育到達目標B-2

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語表現について多角的に理解できる日本語表現についておおむね理解できる日本語表現の問題点が理解できない
評価項目2文章を推敲し、文法的に適切な文章が書ける文章を推敲し、適切な文章にする方法が理解できる文章の推敲ができない
評価項目3高度な敬語が使用できる一般的な敬語が使用できる敬語が十分使用できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
素材の収集から科学論文で必要な語彙の涵養、文章の組み立て方、推敲、プレゼンテーションのあり方等にいたる表現の問題点について学習し、併せて敬語の実践的な活用についても発表を通して修得する。
授業の進め方・方法:
文章表現についての講義及び演習、敬語の活用の仕方について発表を通して学習する。
注意点:
評価方法・評価基準:定期試験によりコミュニケーションに関する知識、並びに日本語の習熟度を評価する。
事前学習:良い文章を書くためには平素からの読書が重要であるので努力を怠らないこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 表現とは何か 日本語表現の学習の仕方がわかる
2週 コミュニケーションとは何か1 表現の機構がわかる(以下敬語の演習を含む)
3週 コミュニケーションとは何か2 表現の機構がわかる
4週 コミュニケーションとは何か3 表現の機構がわかる
5週 文章の素材の集め方 文章の素材の集め方がわかる
6週 表現の倫理と著作権について確認する 表現の社会性がわかる
7週 既存の理工系文章表現法から学ぶ1 事実と意見の書き分けの重要性がわかる
8週 既存の理工系文章表現法から学ぶ2 何を書いてはいけないかがわかる
2ndQ
9週 文章の書き出しの工夫 書き出しで躓かない工夫がわかる
10週 論説文の表現方法の検討 様々な表現方法の工夫がわかる
11週 理工系のための語彙集 理工系で最低限必要な語彙がわかる
12週 推敲・要約の観点の確認 文章の推敲・要約の仕方がわかる
13週 要約の一般的方法 長文の要約の仕方がわかる
14週 プレゼンテーションの留意点の確認 プレゼンテーションの工夫の仕方がわかる
15週 定期試験
16週 達成度の点検 学習内容の再確認(エントリーシート、小論文対策)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3

評価割合

試験80発表20相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000