人文社会科学Ⅱ

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 人文社会科学Ⅱ
科目番号 0088 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 一般科目 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 授業の際に配布する資料に基づいて実施する
担当教員 平林 一隆,津田 大樹,千田 芳樹

到達目標

①現代の正義論について学び、哲学・倫理学が現代社会の諸問題にどのようにアプローチしているのかを理解する。
②自然・社会と技術の関わりおよびその役割・意義について理解できる。
③情報伝達の方法と社会の問題について理解し自分の考えを発表できる
【教育目標】B・E

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
①現代の正義論をめぐる議論についての理解現代の正義論をめぐる代表的な論者の立場を理解し、説明できる。現代の正義論をめぐる代表的な論者の立場を理解できる。現代の正義論をめぐる代表的な論者の立場を理解できない。
②自然・社会と技術の関わり等についての多角的・複合的理解自然・社会と技術の関わり等について、多角的・複合的に理解できる。自然・社会と技術の関わり等について、多角的に理解できる。自然・社会と技術の関わり等についての多角的に理解できない。
③資料の読解と論理的考察資料を正しく読み記述内容を理解するとともに示された課題について発展的に考察することができる資料を読み記述内容の概略を理解するとともに示された課題について考察することができる資料を読んで記述内容を理解し考察することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会の諸課題について異なる専門領域からの複数の視座によって多角的に理解し考える。
自己と他者の思惟の相違、個人のかけがえのなさについて考え、文学作品の読解・論述を通して相互理解とヒューマニズムの意味を理解する。
授業の進め方・方法:
講義は複数の教員が順次担当し、各々のテーマに基づいて授業を展開する
注意点:
【事前学習】事前に資料を十分に読み、また関連する時事的な問題についても調べておく。
【評価方法・評価基準】レポート(100%)で評価する。また学修単位科目であるため、各担当者が課す学修レポートの提出が単位取得の条件(3/4以上の提出)となる。詳細は第1回目の授業で告知する。総合成績60点以上を単位修得とする。
*授業時間内でのヘイトスピーチ、レポートでの差別的言及は厳禁とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 現代の正義論を学ぶ ロールズの政治哲学が分かる―『正義論』を中心に-
2週 ノージックのロールズ判を学ぶ ノージックのリバタリアニズㇺの基礎が分かる
3週 サンデルのロールズ批判を学ぶ サンデルのコミュニタリア二ズムの基礎が分かる。
4週 センのロールズ批判を学ぶ アマルティア・センの倫理学、経済思想の基礎が分かる。
5週 リベラルーコミュニタリアン論争の概要を学ぶ、および1~5週目までの振り返り リベラルーコミュニタリアン論争の概要が分かり、および1~5週目までを振り返りレポートを作成できる。
6週 技術発展と「経済効率」 経済学から見た技術の位置づけを理解できる。
7週 技術の利用と社会問題(1)
自動車の社会的費用と社会的共通資本概念が理解できる。
8週 技術の利用と社会問題(1) 自動車の社会的費用と社会的共通資本概念が理解できる。
4thQ
9週 技術の利用と社会問題(2) 地球温暖化と経済成長の関係とそれがもたらす諸課題について考えることができる。
10週 技術の利用と社会問題(2) 地球温暖化と経済成長の関係とそれがもたらす諸課題について考えることができる。
11週 情報伝達の技術とコミュニケーション 情報伝達の方法と社会との関連性を理解し自分の考えを発表できる
12週 情報伝達の技術とメディア 情報伝達の技術とメディアとの関連性を理解し自分の考えを発表できる
13週 情報伝達と社会的主体性 情報伝達と社会における個人の主体性の関連を理解し自分の考えを発表できる
14週 情報伝達の技術と現代社会 現代における情報伝達の方法と社会の問題について理解し自分の考えを発表できる
15週 まとめ これまでの授業を総括し学習内容を確認できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題1課題2課題3合計
総合評価割合353530100
現代の正義論350035
自然・社会と技術の関わり等についての多角的・総合的理解035035
論理的読解と論述003030