実践工学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 実践工学
科目番号 0002 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 共通専門科目 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし(自作資料を活用)
担当教員 八戸 俊貴,藤田 実樹,小野 宣明,貝原 巳樹雄,滝渡 幸治

到達目標

実践的技術者育成および社会実装教育の一環として,知財・工学倫理を学び,高度な実践的技術者を求める地域の要請に応える資質を養う.
【教育目標 】C, D, E
【学習・教育到達目標 】C-2,C-3,D-2,E-1,E-2

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
知的財産1知的財産の概要および重要性を理解した上でそれらを具体的にかつ詳細に他者に説明することができる。知的財産の概要および重要性を理解した上でそれらを簡単に他者に説明することができる。知的財産の概要および重要性を理解できない。さらに他者に説明することができない。
知的財産2特許取得に耐えうる優秀な発明案を提案することができる。比較的標準的な発明案を提案することができる。発明案を提案することができない。
工学倫理1工学倫理の概要および重要性を理解した上でそれらを具体的にかつ詳細に他者に説明することができる。工学倫理の概要および重要性を理解した上でそれらを簡単に他者に説明することができる。工学倫理の概要および重要性を理解できない。さらに他者に説明することができない。
工学倫理2工学倫理に深くかかわる企業ブランド、リコール、企業倫理、PL法について理解した上ででそれらを具体的にかつ詳細に他者に説明することができる。工学倫理に深くかかわる企業ブランド、リコール、企業倫理、PL法を理解した上でそれらを簡単に他者に説明することができる。工学倫理に深くかかわる企業ブランド、リコール、企業倫理、PL法を理解できない。さらに他者に説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
実践的技術者に求められている社会人力の入門的な知識を学ぶ.具体的には特許申請などに関係する知的財産に関する事項および工学倫理の2つを柱とする.
授業の進め方・方法:
知財ではグループワークを中心に進めていく.また,知財の最終回には発表も行う.授業に関する連絡は,主としてmoodleへのファイル(PDF等)アップロードにより行う.
注意点:
注意点
・配布資料は全てMoodleにアップロードする.また課題提出もMoodleへのアップロードを主とするため,Moodleの利用について熟知しておくこと.
【事前学習 】
・毎回の授業において,必要に応じてMoodleから資料をダウンロードして印刷し準備しておくこと.資料を印刷しない場合,タブレットなどを利用して常に資料を見ることができるような環境にしておくこと.
・教科書を使用しないことから,授業前に資料を確認し,授業内容の把握に努めること.
【評価方法・基準 】
・知財,工学倫理の各課題で評価する.
・知財は,発明に関するグループプレゼン(50%)およびパテントコンテスト発明提案書(50%)で評価する.
・工学倫理は提出課題(課題数1)(100%)で評価する.
・全体成績は知財(70%),工学倫理(30%)とする.
・総合成績60点以上を単位修得とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション+知財概要説明 実践工学の意義と知財概要を理解できる.
2週 知財の法制度+特許情報プラットフォームほか 知的財産の概要と重要性を理解できる.
3週 知財課題演習(1回目) グループの案を決定し,類似発明を検索できる.
4週 知財課題演習(2回目) 調べた類似発明を基に案の見直しができる.
5週 知財課題演習(3回目) 案の問題点を抽出して解決策を検討できる.
6週 知財課題演習(4回目) グループ内で役割分担しながら,自主的に活動できる.
7週 知財課題演習(5回目) グループ内で役割分担しながら,自主的に活動できる.
8週 工学倫理概略・導入 工学倫理の定義およびその重要性を説明できる.また工学倫理と道徳・法律との関係を説明できる.
2ndQ
9週 企業のブランドイメージおよびリコールと工学倫理との関連 企業のブランドイメージおよびリコールについて説明できる.さらにそれらと工学倫理との関連性についても説明できる.
10週 企業倫理と工学倫理 企業倫理とは何かを説明できる.さらに企業倫理と工学倫理との関連性についても説明できる.
11週 製造者責任法(PL法)と工学倫理 製造者責任法(PL法)と工学倫理との関連性について説明できる.
12週 近年の具体的な事例紹介 近年の具体的な事例を把握した上でどのような場面でどのような考え、対応が必要になるのかを理解する.
13週 知財課題演習(6回目) グループの案を分かりやすく説明できる.(グループ発表)
14週 知財課題演習(7回目) グループ内で役割分担しながら,自主的に活動できる.(パテントコンテスト提出用書類作成)
15週 これまでのまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

発表課題合計
総合評価割合3565100
知財353570
工学倫理03030