機械力学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 機械力学
科目番号 0046 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 機械力学,青木繁著,コロナ社
担当教員 原 圭祐

到達目標

① 1 自由度自由振動系の固有振動数を求めることができる。
② 1 自由度減衰振動系の減衰比,対数減衰率を求めることができる。
③ 1 自由度強制振動系の固有振動数と振幅倍率を求めることができる。

【教育目標】 C, D
【学習・教育到達目標】 C-2, D-1

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目11 自由度自由振動系の固有振動数を求めることができる。
評価項目21 自由度減衰振動系の減衰比,対数減衰率を求めることができる。1 自由度減衰振動系の減衰比を求めることができる。
評価項目31 自由度強制振動系の固有振動数と振幅倍率を求めることができる。1 自由度強制振動系の固有振動数を求めることができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
振動現象の考え方・とらえ方を学ぶ.機械の振動学を主に取り上げ,振動の基本事項である1自由度系の自由振動および強制振動について理解する。
授業の進め方・方法:
プリントを配布し,プロジェクタを用いて授業を進める。演習問題を多く取り入れ,板書を用いて解説する。なお,授業資料などは,Moodleにて配信するので活用してほしい。
注意点:
振動現象を数式で表す際に,三角関数,微分積分学および物理(力学)の基礎知識を必要とする。

【事前学習】
授業で指示する項目の予習を行うこと。

【評価方法・評価基準】
試験結果で評価する。毎週課題を課し,未提出の場合は総合成績から減点する。詳細は第1回目の授業で告知する。質点系の自由振動現象の理解,減衰がある場合と無い場合の1自由度の振動現象と減衰について,その性質と原理の理解の程度を評価する。自己学習レポートの未提出が4分の1を越えた場合は低点とする。総合評価60点以上を単位修得とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 振動の学習のための数学・力学(1) 振動の学習に必須の数学,力学を理解でき,基本的算法を行うことができる。
振動現象と運動の第二法則の関連付けを理解できる。
2週 振動の学習のための数学・力学(2) 直進・回転連成系振動モデルの運動方程式を導出できる。
3週 1自由度系の不減衰自由振動 (1) 1自由度系不減衰振動モデルの運動方程式を導出できる。
4週 1自由度系の不減衰自由振動 (2) 1自由度系不減衰振動モデルの固有振動が理解できる。
5週 1自由度系の減衰自由振動 (1) 粘性減衰のある1自由度系減衰振動モデルの運動方程式を理解できる。
6週 1自由度系の減衰自由振動 (2) 過減衰,臨界減衰,減衰振動,対数減衰率を理解できる。
7週 1自由度系の減衰自由振動 (3) 半パワー法により,減衰比を導出できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 1自由度系の強制振動(1) 強制振動,共振とは何かを理解できる。
10週 1自由度系の強制振動(2) 強制振動の運動方程式を導出し,解くことができる。
11週 1自由度系の強制振動(3) 強制振動の運動方程式を導出し,解くことができる。
12週 2自由度系の振動(1) 2自由度系の振動について理解できる。
13週 2自由度系の振動(2) 2自由度系振動の運動方程式を導出できる。
14週 回転体の振動 回転機械の釣り合わせについて説明できる。
15週 期末試験
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学振動の種類および調和振動を説明できる。4
不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4
減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4
調和外力による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4
調和変位による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合50500100
基礎的能力0000
専門的能力50500100
分野横断的能力0000