電気回路Ⅳ

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気回路Ⅳ
科目番号 0001 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 moodle版電子テキスト
担当教員 豊田 計時

到達目標

①相反定理、補償定理が理解できる
②2次フィルタが理解できる
③ジャイレータが理解できる
④ブリッジ回路が理解できる
⑤サイクロトロン共鳴が理解できる
⑥F,Y,Zパラメータが理解できる
⑦定抵抗回路が理解できる
⑧等価器が理解できる
⑨電信方程式が理解できる
⑩連分数が理解できる
【教育目標】D
【学習・教育到達目標】D-1
【キーワード】Sallen-Key型フィルタ、ウイーンブリッジ、マックスウェルブリッジ、ヘイブリッジ、サイクロトロン共鳴、ホール効果、Fパラメータ、Yパラメータ、Zパラメータ、定抵抗回路、等価器、波長短縮、連分数

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①相反定理、補償定理が理解できる相反定理、補償定理が理解できる。相反定理、補償定理がほぼ理解できる。相反定理、補償定理が理解できない。
②2次フィルタが理解できるSallen-Key型フィルタ解析が行える。Sallen-Key型フィルタ解析がほぼ行える。Sallen-Key型フィルタ解析が行えない。
③ジャイレータが理解できるジャイレータ、Simulated_Lが理解できる。ジャイレータ、Simulated_Lがほぼ理解できる。ジャイレータ、Simulated_Lが理解できない。
④ブリッジ回路が理解できるウイーンブリッジ、マックスウェルブリッジ、ヘイブリッジが理解できる。ウイーンブリッジ、マックスウェルブリッジ、ヘイブリッジがほぼ理解できる。ウイーンブリッジ、マックスウェルブリッジ、ヘイブリッジが理解できない。
⑤サイクロトロン共鳴が理解できるサイクロトロン共鳴、静電場での電子の加速が理解できる。サイクロトロン共鳴、静電場での電子の加速がほぼ理解できる。サイクロトロン共鳴、静電場での電子の加速が理解できない。
⑥F,Y,Zパラメータが理解できるFパラメータ(T形、π形) 、Yパラメータ、Zパラメータが理解できる。Fパラメータ(T形、π形) 、Yパラメータ、Zパラメータがほぼ理解できる。Fパラメータ(T形、π形) 、Yパラメータ、Zパラメータが理解できない。
⑦定抵抗回路が理解できる周波数依存性のない定抵抗回路が理解できる。周波数依存性のない定抵抗回路がほぼ理解できる。周波数依存性のない定抵抗回路が理解できない。
⑧等価器が理解できる等価器(RIAAイコライザ、10:1プローブ)の解析が行える。等価器(RIAAイコライザ、10:1プローブ)の解析がほぼ行える。等価器(RIAAイコライザ、10:1プローブ)の解析が行えない。
⑨電信方程式が理解できる電信方程式の誘導が行える。電信方程式の誘導がほぼ行える。電信方程式の誘導が行えない。
⑩連分数が理解できる連分数(伝達関数)(2段4素子) (3段6素子)が理解できる。連分数(伝達関数)(2段4素子) (3段6素子)がほぼ理解できる。連分数(伝達関数)(2段4素子) (3段6素子)が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 電気回路の締めくくりとして、フィルタ、ブリッジ回路、荷電粒子、四端子回路、数値解と解析解、定抵抗回路、等価器、分布定数と集中定数、連分数の修得を目指す。
授業の進め方・方法:
moodle版電子テキストに従い授業を進める。該当週の内容は閲覧し、【ノート】は事前に印刷しておくこと。 
注意点:
理解を深めるために演習も行う。かならず予習をして、わからない所を明確にして授業に臨むこと。
【事前学習】
前週の復習をしっかりしておくこと。具体的な事前学習の内容については、授業の際に指示する。
【評価方法・評価基準】
試験(80%)+課題(20%)で評価する。フィルタ、ブリッジ、荷電粒子、四端子回路、数値解と解析解、定抵抗回路、等価器、波動、連分数に対する理解の程度を評価する。課題等を課すので自学自習をしてレポート等を提出すること。必要な自学自習時間数相当分のレポート等の未提出が,4分の1を越える場合は低点とする。60点以上を単位修得とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 基本定理:テブナン・ノートンの定理、重ね合わせの理、相反定理、補償定理【演習】 テブナン・ノートンの定理、重ね合わせの理、相反定理、補償定理が理解できること。
2週 フィルタ:2次系のベクトル軌跡(誘導)、2次系のボード線図【演習】 2次系のベクトル軌跡、2次系のボード線図が理解でき、グラフが描けること。
3週 フィルタ:Sallen-Key型フィルタ解析 、ジャイレータ、Simulated_L【演習】 Sallen-Key型フィルタが理解でき、グラフが描けること。ジャイレータ、Simulated_Lが理解できること。
4週 ブリッジ回路:ウイーンブリッジ、マックスウェルブリッジ、ヘイブリッジ【演習】 ウイーンブリッジ、マックスウェルブリッジ、ヘイブリッジが理解できること。
5週 ブリッジ回路:Y⇔Δ変換、Δ⇔Y変換【演習】 ブリッジ回路において、Y⇔Δ変換、Δ⇔Y変換が理解できること。
6週 荷電粒子:サイクロトロン共鳴、ホール効果、静電場での電子の加速【演習】 ブリッジ回路:Y⇔Δ変換、Δ⇔Y変換、静電場での電子の加速が理解でき、グラフが描けること。
7週 四端子回路:Fパラメータ(T形、π形) 、Yパラメータ、Zパラメータ【演習】 四端子回路において、Fパラメータ(T形、π形)、Yパラメータ、Zパラメータが理解できること。
8週 中間試験
4thQ
9週 数値解と解析解:解析解誘導、電流分配則【演習】 周波数依存性のない定抵抗回路が理解できること。
10週 定抵抗回路:周波数依存性のない回路【演習】 周波数依存性のない定抵抗回路が理解できること。
11週 等価器(RIAAイコライザ):EQ実現回路【演習】 等価器であるRIAAイコライザが理解でき、イコライザ回路が実現できること。
12週 等価器:10:1プローブの解析、10:1プローブの周波数特性、過渡応答【演習】 等価器である10:1プローブが理解でき、周波数特性、過渡応答のグラフが描けること。
13週 波動:電信方程式の誘導 、波長短縮、分布定数と集中定数【演習】 電信方程式、波長短縮、分布定数と集中定数が理解できること。
14週 連分数:連分数(伝達関数)(2段4素子) 、連分数(伝達関数)(3段6素子)【演習】 連分数(伝達関数)(2段4素子) が理解でき、グラフが描けること。
15週 期末試験
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合483220100
①相反定理、補償定理が理解できる80210
②2次フィルタが理解できる80210
③ジャイレータが理解できる80210
④ブリッジ回路が理解できる80210
⑤サイクロトロン共鳴が理解できる80210
⑥F,Y,Zパラメータが理解できる80210
⑦定抵抗回路が理解できる08210
⑧等価器が理解できる08210
⑨電信方程式が理解できる08210
⑩連分数が理解できる08210