コンピュータ工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 コンピュータ工学Ⅱ
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 絵とき ディジタル回路の教室 , 堀 桂太郎, オーム社
担当教員 小野 孝文

到達目標

①問題から真理値表・状態遷移表を作ることができる
②真理値表・状態遷移表から論理式を求めることができる
③論理式から回路図を作ることができる

【教育目標】D

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①問題から真理値表・状態遷移表を作ることができる問題を理解し、真理値表・状態遷移表を作ることができる。真理値表・状態遷移表を理解できる。真理値表・状態遷移表を理解できない。
②真理値表・状態遷移表から論理式を求めることができる真理値表・状態遷移表から簡単化された論理式を求めることができる。真理値表・状態遷移表から論理式を求めることができる。真理値表・状態遷移表から論理式を求めることができない。
③論理式から回路図を作ることができる論理式から回路図、回路図から論理式を求めることができる。論理演算・各フリップフロップの機能、回路記号を理解できる。論理演算・各フリップフロップの機能、回路記号を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ディジタル論理回路の機能・構造・動作を理解し電子計算機の基礎技術を習得する。
授業の進め方・方法:
Moodleによる小テストを中心に行う。概要の説明を聞いた後、教科書を読みながら小テストを解き、理解できたところと、理解できないところをまとめ、日誌として記録する。
注意点:
「授業項目」に対応する教科書の内容を事前に読んでおくこと。また、ノートの前回の授業部分を復習しておくこと。
コンピュータ工学I、プログラミングIIで学んだ知識が基礎となるため、十分に復習しておくこと。

【評価方法・評価基準】
試験結果(100%)で評価する。詳細は第1回目の授業で告知する。
ディジタル論理回路の理解の程度を評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ディジタル回路設計の流れ ディジタル回路設計の概要を説明できる
2週 加算回路 加算回路を設計できる
3週 減算回路 減算回路を設計できる
4週 エンコーダとデコーダ エンコーダとデコーダを設計できる
5週 マルチプレクサとデマルチプレクサ マルチプレクサとデマルチプレクサを設計できる
6週 フリップフロップのしくみ フリップフロップのしくみについて説明できる
7週 RSフリップフロップ RSフリップフロップについて説明できる
8週 中間試験
4thQ
9週 JK,D,Tフリップフロップ JK,D,Tフリップフロップについて説明できる
10週 シフトレジスタ シフトレジスタを設計できる
11週 非同期式カウンタ 非同期式カウンタを設計できる
12週 同期式カウンタ 同期式カウンタを設計できる
13週 リングカウンタ リングカウンタを設計できる
14週 ジョンソンカウンタ ジョンソンカウンタを設計できる
15週 まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学基本的な論理演算を行うことができる。4
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。4
論理式の簡単化の概念を説明できる。4
簡単化の手法を用いて、与えられた論理関数を簡単化することができる。4
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。4
与えられた組合せ論理回路の機能を説明することができる。4
組合せ論理回路を設計することができる。4
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。4
レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。4
与えられた順序回路の機能を説明することができる。4
順序回路を設計することができる。4
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。4
プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
コンピュータアーキテクチャにおけるトレードオフについて説明できる。4
コンピュータシステム分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力4000002060
専門的能力3000001040
分野横断的能力0000000