計算機アーキテクチャー

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 計算機アーキテクチャー
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:論理回路入門第3版,著者:浜辺隆二,発行:森北出版
担当教員 小林 健一

到達目標

①コンピュータの歴史と、代表的なインターフェースがわかる。
②コンピュータの基本構成とデータの内部表現がわかる。
③与えられた条件から、真理値表・状態遷移表を作ることができる。
④真理値表、カルノー図から論理式を求めることができる。
⑤論理式から回路図を作ることができる。
⑥フリップフロップを用いた順序回路を設計することができる。

【教育目標】C,D
【学習・教育到達目標】C-2,D-1

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①コンピュータの歴史と、代表的なインターフェースがわかる。コンピュータの歴史と代表的なインターフェースの特徴・仕様について説明できる。コンピュータの歴史と代表的なインターフェースについて知っている。コンピュータの歴史と代表的なインターフェースについての知識がない。
②コンピュータの基本構成とデータの内部表現がわかる。コンピュータの基本構成とデータの内部表現について、特徴を示して説明できる。コンピュータの基本構成とデータの内部表現について知っている。コンピュータの基本構成とデータの内部表現について理解できない。
③与えられた条件から、真理値表・状態遷移表を作ることができる。問題を理解し、真理値表・状態遷移表を作ることができる。真理値表・状態遷移表を理解できる。真理値表・状態遷移表を理解できない。
④真理値表、カルノー図から論理式を求めることができる。真理値表、カルノー図から簡単化された論理式を求めることができる。真理値表、カルノー図から論理式を求めることができる。真理値表、カルノー図から論理式を求めることができない。
⑤論理式から回路図を作ることができる。論理式から回路図、回路図から論理式を求めることができる。論理演算、論理回路を理解できる。論理演算、論理回路を理解できない。
⑥フリップフロップを用いた順序回路を設計することができる。各フリップフロップの動作を理解し、順序回路を設計することができる。各フリップフロップの動作と、順序回路の動作が理解できる。各フリップフロップの動作と、順序回路の動作が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 コンピュータの基本構成と各回路の役割を把握する。さらに、デジタル回路の設計を目指して、基本的なデジタル回路設計法の理解を深める。
授業の進め方・方法:
 講義は、教科書、プリントに沿って行い、定期的に課題の提出を求める。
注意点:
 授業は教科書とプリントを用いた講義を中心に進める。授業と同時に、課題を通して理解を深める。課題は期限厳守で提出すること。

【事前学習 】
 「授業内容」 に対する教科書の内容を事前に読んでおくこと。また、前回授業部分を復習しておくこと。

【評価方法・基準 】
 試験結果(80%)、課題(20%)で評価する。詳細は第1回目の授業で告知する。コンピュータシステムとデジタル回路の理解の程度を評価する。
 自学自習をしてレポートを提出すること。自己学習レポートの未提出が、4分の1を超える場合は不合格点とする。総合成績60点以上を単位修得とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンピュータの歴史 コンピュータの歴史がわかる。
2週 コンピュータの基本構成 コンピュータの基本構成が理解できる。
3週 データ表現とインターフェース 各種データ表現、および代表的なインターフェースとその通信方式がわかる。
4週 論理回路の基礎 基本的な論理回路、およびブール代数が理解できる。また、ブール代数、およびカルノー図による論理式の簡単化ができる。
5週 論理回路の基礎 基本的な論理回路、およびブール代数が理解できる。また、ブール代数、およびカルノー図による論理式の簡単化ができる。
6週 論理回路の基礎 基本的な論理回路、およびブール代数が理解できる。また、ブール代数、およびカルノー図による論理式の簡単化ができる。
7週 論理回路の基礎 基本的な論理回路、およびブール代数が理解できる。また、ブール代数、およびカルノー図による論理式の簡単化ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験の解説 授業前半で扱った内容について振り返り、理解が足りなかった内容について十分理解が出来る。
10週 デジタル回路(その1) 基本的な組み合せ論理回路、およびフリップフロップを用いたデジタル回路が理解できる。
11週 デジタル回路(その1) 基本的な組み合せ論理回路、およびフリップフロップを用いたデジタル回路が理解できる。
12週 デジタル回路(その2) 順序論理回路が理解できる。そして、応用的なデジタル回路の設計方法が理解できる。
13週 デジタル回路(その2) 順序論理回路が理解できる。そして、応用的なデジタル回路の設計方法が理解できる。
14週 デジタル回路(その2) 順序論理回路が理解できる。そして、応用的なデジタル回路の設計方法が理解できる。
15週 期末試験
16週 試験の解説とまとめ 授業で扱った内容について振り返り、理解が足りなかった内容について十分理解が出来る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。4
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。4
基本的な論理演算を行うことができる。4
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。4
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。3
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。3
レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。3
与えられた順序回路の機能を説明することができる。3
順序回路を設計することができる。2
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。3
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。2

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合404020100
基礎的能力3030565
応用的能力10101535