物質化学工学実験実習

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 物質化学工学実験実習
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 教科書:化学工学実験,著者:東畑平一郎ら,発行:産業図書/教材:各担当教員作成のプリント
担当教員 二階堂 満,渡邊 崇,福村 卓也,中川 裕子,滝渡 幸治

到達目標

各実験テーマについて,
①目的・理論を把握し,実験計画を立てることができる。
②データを整理し,レポートにまとめることができる。
③結果の評価と考察ができる。
④実験装置等の原理・構造を理解し,正しく取り扱うことができる。

【教育目標】A,C,D,E
【学習・教育到達目標】A-2,C-3,D-2,E-2

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 ①目的・理論,実験計画について目的・理論の詳細をノートにまとめ,実験データシートをきれいに作成することができる目的・理論の概要をノートにまとめ,実験データシートを作成することができる目的・理論の概要をノートにまとめることができない,実験データシートを作成することができない
評価項目2 ②データの整理,レポートについて実験で得られたデータを表やグラフ等きれいに整理し,他者がみてわかるレポートを作成できる実験で得られたデータを表やグラフ等で整理し,レポートを作成できる実験で得られたデータを表やグラフ等で整理できない
評価項目3 ③結果の評価と考察について得られた結果だけでなく、応用につながる評価、考察ができる得られた結果に基づいた評価と考察ができる得られた結果に基づいた評価と考察ができない
④実験装置等の原理・構造,取扱いについて実験装置等の原理・構造の詳細を理解し,正しく取り扱うことができる実験装置等の原理・構造の概要を理解し,正しく取り扱うことができる実験装置等の原理・構造の概要を理解できず,かつ正しく取り扱うことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまで学んできた単位操作,物理化学および生物工学をはじめとする化学工学の学問に含まれる理論と実際の現象との関係を生きた知識として体得し,各講義の理解をさらに深めるために行なう。また,生物工学の基礎的操作に慣れることを目的とする。
授業の進め方・方法:
2~4人を1グループ,3週/1テーマとし,以下の14テーマ中9テーマについて実験を行なう。
各テーマのグループ割り振りについては,ガイダンス最終日にお知らせする。
教室にて出欠確認後,筆記用具,グラフ電卓,実験ノート,グラフ用紙,保護メガネを持参して各テーマの実験場所へ移動する。
<実験テーマ>
1.管内の圧力損失と流量
2.フィルタープレス
3.ガス流量検定と気系流動層
4.ボールミルによる粉砕
5.円管内の境膜伝熱係数の測定
6.熱放射率・放射伝熱量及び熱伝導度の測定
7.濡壁塔による水の蒸発
8.かくはんと溶解
9.分配率
10.気液平衡蒸留と単蒸留
11.電子技術の基礎と放射線の測定
12.タンパク質の定量
13.微生物取扱いの基礎
14.微生物の利用‐発酵産物の単離‐
なお,実施場所はC科実習工場,C新棟1階プロセス工学実験室,C新棟2階生物工学実験室である。
注意点:
実験ノート(A4)に予習内容を記述しておくこと。レポートは提出期限を厳守して全レポートを提出すること。実験中は必ず保護メガネ及び作業着(または白衣)を着用し,履物はズックまたは革靴とする。

【評価方法・評価基準】
レポート(60%)及びノート(40%)で評価する。詳細は第1回目のガイダンスで告知する。レポートの詳細な評価基準は各テーマにより異なるが,目的,理論,方法,実験データの記述,結果の評価・考察内容を総合的に評価する。また,ノートは課題等の取り組み(Aレポート),予習,実験データの記録とまとめ方を評価する。総合成績60点以上を単位修得とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(1) 実験実習全体の概要,評価基準がわかる。
各実験テーマの概要がわかる。
2週 ガイダンス(2) 各実験テーマの概要がわかる。
3週 第1回目の実験(1週目) 各テーマについて,
①目的・理論を把握し,実験計画を立てることができる。
②データを整理し,レポートにまとめることができる。
③結果の評価と考察ができる。
④実験装置等の原理・構造を理解し,正しく取り扱うことができる。
⑤共同作業ができる。
4週 第1回目の実験(2週目) 上記と同様。
5週 第1回目の実験(3週目) 上記と同様。
6週 第2回目の実験(1週目) 上記と同様。
7週 第2回目の実験(2週目) 上記と同様。
8週 第2回目の実験(3週目) 上記と同様。
2ndQ
9週 第3回目の実験(1週目) 上記と同様。
10週 第3回目の実験(2週目) 上記と同様。
11週 第3回目の実験(3週目) 上記と同様。
12週 第4回目の実験(1週目) 上記と同様。
13週 第4回目の実験(2週目) 上記と同様。
14週 第4回目の実験(3週目) 上記と同様。
15週 ノート整理
16週 ノート整理
後期
3rdQ
1週 第5回目の実験(1) 各テーマについて,
①目的・理論を把握し,実験計画を立てることができる。
②データを整理し,レポートにまとめることができる。
③結果の評価と考察ができる。
④実験装置等の原理・構造を理解し,正しく取り扱うことができる。
⑤共同作業ができる。
2週 第5回目の実験(2) 上記と同様。
3週 第5回目の実験(3) 上記と同様。
4週 第6回目の実験(1) 上記と同様。
5週 第6回目の実験(2) 上記と同様。
6週 第6回目の実験(3) 上記と同様。
7週 第7回目の実験(1) 上記と同様。
8週 第7回目の実験(2) 上記と同様。
4thQ
9週 第7回目の実験(3) 上記と同様。
10週 第8回目の実験(1) 上記と同様。
11週 第8回目の実験(2) 上記と同様。
12週 第8回目の実験(3) 上記と同様。
13週 第9回目の実験(1) 上記と同様。
14週 第9回目の実験(2) 上記と同様。
15週 第9回目の実験(3) 上記と同様。
16週 ノート整理

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート実験ノート合計
総合評価割合6040100
レポートとしての完成度(評価基準は各テーマにより異なる)60060
各テーマにおける課題等の取り組み02020
予習の取り組み055
データの記録01010
データのまとめ055