無機化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 無機化学Ⅱ
科目番号 0013 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:無機化学 基礎から学ぶ元素の世界(長尾宏隆,大山大,裳華房),ウエスト固体化学 基礎と応用(A.R.ウエスト 著,後藤孝 他 訳,講談社)
担当教員 大嶋 江利子

到達目標

① 各元素とその化合物の性質を,電子配置を基に理解できる。
② 錯体の構造と性質が理解できる。
③ 固体の構造が理解できる。
④ X線回折による結晶構造解析が理解できる。

【教育目標】C,D  【学習・教育到達目標】C-1,D-1

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
各元素とその化合物の性質を,電子配置を基に理解できる。各元素とその化合物の性質を,電子配置を基に説明することができる。各元素とその化合物の性質を,電子配置を基に理解できる。各元素とその化合物の性質が理解できない。各元素の電子配置がわからない。
錯体の構造と性質が理解できる。錯体の構造と性質が理解でき,錯体の名称がわかる。また結晶場理論を基に錯体の性質を説明することができる。錯体の構造と性質が理解できる。錯体の名称がわかる。錯体の構造が理解できない。錯体の性質が理解できない。錯体の名称がわからない。
固体の構造が理解できる。固体の構造について,格子,結晶系,指数が理解でき,それらを用いた結晶の分類や結晶構造の説明ができる。固体の構造について,格子,結晶系,指数が理解できる。固体の構造が理解できない。
X線回折による結晶構造解析が理解できる。X線回折において,ブラッグの回折条件,粉末X線回折の仕組みが理解できる。さらにX回折の特徴や消滅則が理解でき,実際の結晶構造との関わりが理解できる。X線回折において,ブラッグの回折条件,粉末X線回折の仕組みが理解できる。X線回折による結晶構造解析が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
無機化学Iで学んだ無機化学の総論を理解したうえで,各元素の諸特性を電子配置を基に学ぶ。後半は固体物質の構造とX線回折法の基礎を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は教科書の内容を中心に行う。必要に応じて演習も行う。
注意点:
課題のプリントを配布するので,指示された日時までに提出すること。
未提出の課題が全課題の4分の1を超える場合は,単位を修得できない。

【事前学習】
無機化学Iで学んだ原子の構造や化学結合に関する知識が必要であるので、該当部
分を復習しておくこと。また,前の時間の授業内容を復習し授業に臨むこと。

【評価方法・評価基準】
試験(100%)で評価する。60点以上を単位修得とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 s‐ブロック元素-1族元素- 1族元素の電子配置と性質を理解できる
2週 s‐ブロック元素-2族元素- 2族元素の電子配置と性質を理解できる
3週 p‐ブロック元素-13族元素- 13族元素の電子配置と性質を理解できる
4週 p‐ブロック元素-14族元素- 14族元素の電子配置と性質を理解できる
5週 p‐ブロック元素-15族元素- 15族元素の電子配置と性質を理解できる
6週 p‐ブロック元素-16族元素- 16族元素の電子配置と性質を理解できる
7週 p‐ブロック元素-17,18族元素- 17,18族元素の電子配置と性質を理解できる
8週 中間試験 1~7週の内容について説明できる
2ndQ
9週 d‐ブロック元素 d‐ブロック元素の電子配置と性質を理解できる
10週 f‐ブロック元素 f‐ブロック元素の電子配置と性質を理解できる
11週 金属錯体化学 金属錯体の構造と性質を理解できる
12週 固体の結晶構造 固体の結晶構造を理解できる
13週 格子面の記述方法 ミラー指数について理解できる
14週 X線回折法による結晶構造解析 X線回折のしくみと結晶構造の関係について理解できる
15週 期末試験 9~14週の内容について説明できる
16週 達成度の点検 無機化学IIの内容を総括できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力7070
専門的能力3030