到達目標
1.有機化学IIで習得した炭化水素化合物の知識を授業、課題で活用できる
2.立体化学に気をつけながら、ハロゲンや酸素、窒素を含む有機化合物の反応を説明することができる
3.電子の流れに基づいて、なぜ反応が起こるのか反応機構を書くことができる
【教育目標】D, 【学習・教育到達目標】D-1
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1.多重結合とケトン、アルコールとアミンなど反応性の類似点、相違点 | 構造と反応の関係を説明する際に、炭素ーヘテロ元素結合に生じる極性、共役と非局在化、共鳴、そして酸性度など物理化学的な要因を使うことができる | 有機化学IIで習得した炭化水素化合物の知識を授業、課題で活用できる | 有機化学IIで習得した炭化水素化合物の知識を授業、課題で活用できない |
2.ハロゲンや酸素を持つ化合物と立体化学 | ハロゲン化アルキル、カルボニル化合物、アミン類の構造的特徴を捉え、反応を説明することができる | 立体化学に気をつけながら、ハロゲンや酸素、窒素を含む有機化合物の反応を説明することができる | 立体化学に気をつけながら、ハロゲンや酸素、窒素を含む有機化合物の反応を説明することができない |
3.反応機構の表現 | 何も見ないで、適切な表現で反応機構を書き、説明できる | 電子の流れに基づいて、なぜ反応が起こるのか反応機構を書くことができる | 電子の流れに基づいて、なぜ反応が起こるのか反応機構を書くことができない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ハロゲンや酸素、窒素などを含むさまざまな有機化合物の性質や反応が、どのような法則のもとに規則正しく整理され理解されているかを学び、なぜこのような反応が起こるのかについて暗記に頼らない考え方を身につける。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書中心に行うが、演習も随時行う。
注意点:
【事前学習】
授業内容に対する教科書の内容を事前に読んでおくこと。また、ノートの前回の授業部分を復習しておくこと。
【評価方法】
試験結果(80%)、課題(20%)で評価する。詳細は第1回目の授業で告知する。定期試験では、上記の反応および有機化合物の合成法などについての理解度を評価する。
総合成績60点以上を単位修得とする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
立体化学 |
立体配置の表示法に従い構造⇔命名の変換ができる。
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2週 |
ハロゲン化アルキル1 |
命名法に従ってRXの構造⇔命名の変換ができる。
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3週 |
ハロゲン化アルキル2 |
SN反応, E反応の特徴を分類できる。
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4週 |
ハロゲン化アルキル3 |
Grignard試薬の特徴を挙げ反応式を書ける。
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5週 |
アルコールとフェノール1 |
命名法に従いROH, PhOHの構造⇔命名の変換ができる。
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6週 |
アルコールとフェノール2 |
ROH, PhOHの合成法と反応性について反応式が書ける。
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7週 |
エーテル |
RORの命名, 合成法および反応性を説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
アルデヒドとケトン1 |
命名法に従いRCHO,R1R2C=Oの構造⇔命名の変換ができる。
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10週 |
アルデヒドとケトン2 |
RCHO,R1R2C=Oの合成法と反応性について反応式が書ける。
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11週 |
カルボン酸とその誘導体1 |
命名法に従いRCOOH,その誘導体の構造⇔命名の変換ができる。
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12週 |
カルボン酸とその誘導体2 |
RCOOH,その誘導体の合成法と反応性について反応式が書ける。
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13週 |
アミン1 |
命名法に従いアミン類の構造⇔命名の変換ができる。
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14週 |
アミン2 |
アミン類の合成法と反応性について反応式が書ける。
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15週 |
達成度の点検 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 小テスト | 課題 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 80 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |