地域創造学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 地域創造学
科目番号 0038 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 貝原 巳樹雄,戸谷 一英,梁川 甲午

到達目標

【教育目標】 C,D,E  【 教育到達目標】 C-3, D-2, E-2
グループワークで地域企業に勤めるOBOGへのインタビューとその動画作製する。この活動を通して仕事をすること、暮らすことのイメージを膨らまし、進路選択の参考にする。
さらに、地域の課題にも取り組んで地域の将来についての見識を深める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地域の企業や官公庁などの実情把握。地域の企業や官公庁などの実情を把握してその長所短所も含めて理解が深まっている。地域の企業や官公庁などの実情を概観することができる。地域の企業や官公庁などの実情を把握できていない。
チームワーク多様なメンバーのコメントを引き出しつつ、チーム独自の見解をまとめることができる。多様なメンバーのコメントを引き出して、チームの見解をまとめることができる。多様なメンバーのコメントを引き出すこtができない。また、チームの見解をまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・COC+「ふるさと岩手創造プロジェクト」に関わる本校の創設科目である。
・学生たちがクラス・グループでの対話を通じて、地域で働くことのイメージを実感できる取り組みを推進することにより、地域企業で働くことの魅力を認識することと就職先選択の多角的な視点を獲得する。
・そのために、グループで協議の上で、先輩にお出でいただき、適切なインタビューを行って動画を撮影する。この資料をもとにクラス・グループで対話することにより、地域理解と仕事への理解を深める。
授業の進め方・方法:
・4年生の後期の前半に実施するので、自分事として考え、翌年4月以降の就職活動に生かす考え方が肝心である。進学希望者も、数年先には、この問題に直面する。
注意点:
・地域企業に協力頂く今回取組みを通して幅広い進路選択の参考としてください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概要説明
OBOGへのインタビュー
2週 インタビューする質問の共創 地域で働く先輩たちの仕事ぶりを際立たせ、地域で働く魅力を探るための質問を共創できる。
3週 特化した質問・招待状、インタビューのリハーサル 各グループで配役を決め、インタビューのリハーサルを実施できる。
4週 インタビュー本番 録画撮りの要点を確認してインタビュー録画を作製できる。
5週 動画の編集 録画データを切る、つなぐ、テロップをいれるなどの編集ができる。
6週 相互視聴、感想の共有、コンテスト① 動画を視聴し、グループワークで、「仕事をすること、暮らし」への理解を深めることができる。
7週 相互視聴、コンテスト②、取り組みの気づきの共有 グループの意見を、板書して、クラス全体で共有することができる。
8週 自治体の浄水場見学 浄水の仕組みを把握できる。
4thQ
9週 自治体の試験・研究所を見学する 試験・研究所の装置と研究内容を把握できる。
10週 班別作業1 地域との関わりを対話・討論で深めることができる。
11週 化学工学に関わる先端トピックスの聴講 最新の知識を取得できる。
12週 班別作業2 地域との関わりを対話・討論で深めることができる。
13週 企業見学 地域企業の現状を理解できる。
14週 班別作業3 地域との関わりを対話・討論で深めることができる。
15週 班別作業4 地域との関わりについてまとめ、発表することができる。
16週 まとめ 各クラスの発表を聴講してふり返りができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

グループ発表と報告  0個人報告合計
総合評価割合6040100
基礎的能力201535
専門的能力201535
分野横断的能力201030