到達目標
① 組込みシステムにおけるハードウェアの基礎を理解することができる。
② 組込みシステムにおけるソフトウェアの基礎を理解することができる。
③ 組込みソフトウェアの管理技術について理解できる。
④ 組込みソフトウェアの開発技術について理解できる。
⑤ IoTセキュリティのリスクについて理解できる。
【教育目標】 C(応用化学),D(機械,電気電子,情報)
【キーワード】 組込みシステム,組込みソフトウェア,IoTセキュリティ
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
組込みシステムの基礎を理解することができる。 | 組込みシステムを構成するハードウェアやソフトウェアの概要を理解し,組込みシステムの特徴を理解できる。 | 組込みシステムを構成するハードウェアやソフトウェアの例を理解し,組込みシステムの概要を理解できる。 | 組込みシステムを構成するハードウェアやソフトウェアの概要を理解できておらず,組込みシステムの特徴を理解できていない。 |
組込みシステムにおけるハードウェアの基礎を理解することができる。 | MPU,メモリ,外部周辺装置,通信規格,プロセッサ周辺技術に関する内容を理解できる。
| MPU,メモリ,外部周辺装置,通信規格,プロセッサ周辺技術に関する内容を概ね複数理解できる。 | MPU,メモリ,外部周辺装置,通信規格,プロセッサ周辺偽技術に関する事項を理解できない。 |
組込みシステムにおけるソフトウェアの動作の基礎を理解することができる。 | ブート,実行管理に関する内容を理解できる。 | ブート,実行管理に関する内容を概ね理解できる。 | ブート,実行管理に関する内容を理解できない。 |
組込みシステム開発の基礎を理解することができる。 | 設計手法,テスト技法,マネジメントに関する内容を理解できる。 | 設計手法,テスト技法,マネジメントに関する内容を概ね複数理解できる。 | 設計手法,テスト技法,マネジメントに関する内容を理解できない。 |
IoTセキュリティのリスクについて理解できる。 | IoTセキュリティのリスクについて理解でき,自らその対策を考えることができる。 | IoTセキュリティのリスクについて理解することができる。 | IoTセキュリティのリスクについて理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
自動車,家電製品,携帯電話など,各種産業製品のあらゆるものにコンピュータが搭載されています。そのため,組込みシステムが占める割合が年々増大しています。関連するハードウェアやソフトウェアの基礎事項などを学習します。
授業の進め方・方法:
・ 授業資料はmoodle上の本科目のサイトに掲載します。
・ 自学自習課題により,基本項目の確認をします。
注意点:
【事前学習】
moodle掲載の授業資料の内容を確認しておくこと。
【評価方法・評価基準】
試験(90%),課題(10%)で評価します。詳細については,第1回目の授業で告知します。組込みシステムに関する基本事項の理解の程度を試験で評価します。また,IoTセキュリティのリスクについて課題を課します。以上に加えて,自学自習課題を課し,必要な自己学習時間相当分の課題の未提出が4分の1を超える場合には,評価を60点未満とします。総合成績60点以上を単位修得とします。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス,【組込みシステムの基礎】 |
授業の概要を把握することができる。組込みシステムの特徴を理解することができる。
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2週 |
【ハードウェア】MPUの仕組み① |
MPUの概要や構成要素を理解することができる。
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3週 |
【ハードウェア】MPUの仕組み② |
命令実行の流れや処理の高速化を図る仕組みを理解することができる。
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4週 |
【ハードウェア】メモリの仕組み |
RAMやROMについて,その仕組みを理解することができる。
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5週 |
【ハードウェア】通信規格 |
各種通信規格の概要を理解することができる。
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6週 |
【ハードウェア】外部周辺装置 |
スイッチやセンサーなどの種類と利用例について理解することができる。
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7週 |
【ハードウェア】周辺技術 |
割り込みやタイマなどのプロセッサ周辺技術について理解することができる。
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8週 |
【ソフトウェアの動作】ブート,実行管理① |
ブートの仕組みについて理解することができる。汎用OSとリアルタイムOSの違いについて理解することができる。
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4thQ |
9週 |
【ソフトウェアの動作】実行管理② |
リアルタイムOSにおける実行管理について理解することができる。
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10週 |
【システム開発】設計手法① |
開発プロセスと開発技法や設計アーキテクチャについて理解することができる。
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11週 |
【システム開発】設計手法② |
詳細設計,UMLの概要について理解できる。
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12週 |
【システム開発】テスト技法 |
テスト技法について理解することができる。
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13週 |
【システム開発】マネジメント |
工程管理や品質管理について理解することができる。
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14週 |
期末試験 |
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15週 |
【IoTセキュリティ】AL実践① |
IoTにおけるセキュリティの重要性を理解することができる。
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16週 |
【IoTセキュリティ】AL実践② |
IoTにおけるセキュリティのリスクについて検討することができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 10 | 100 |
組込みシステムの基礎に関する事項 | 10 | 0 | 10 |
ハードウェアに関する事項 | 40 | 0 | 40 |
ソフトウェアの動作に関する事項 | 10 | 0 | 10 |
組込みソフトウェアの開発技術に関する事項 | 30 | 0 | 30 |
IoTセキュリティのリスクに関する事項 | 0 | 10 | 10 |