経営工学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 経営工学
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 システム創造工学専攻(共通科目) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 村木正昭『工業管理技術(新訂版)』実教出版、2018年、税抜1,800円.
担当教員 嶋崎 真仁

到達目標

①品質管理の基礎的方法により工程分析ができる。
②生産管理、工程分析と作業研究の基礎的方法を活用できる。
③経営工学における応用的な統計手法を理解し、手法を応用できる。
【教育目標】C

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①品質管理の基礎的方法により工程分析ができる。品質管理の基礎的方法により工程分析ができる。品質管理の基礎的方法が理解できる。品質管理の基礎的方法が理解できない。
②生産管理、工程分析と作業研究の基礎的方法を活用できる。生産管理、工程分析と作業研究の基礎的方法を活用できる。生産管理、工程分析と作業研究の基礎的方法が理解できる。生産管理、工程分析と作業研究の基礎的方法が理解できない。
③経営工学における応用的な統計手法を理解し、手法を応用できる。経営工学における応用的な統計手法を理解し、手法を応用できる。経営工学における応用的な統計手法を理解できる。経営工学における応用的な統計手法を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
経営工学(Industrial Engineering)の発祥は、製造における効率的な動作の研究であった。それ以来、製造業の効率的な運用は経営工学のメインテーマの一つである。この授業では品質管理におけるデータ解析の方法を中心に、生産管理、工程分析と作業研究における各種手法を学習し、応用できるようにする。
授業の進め方・方法:
テキストを中心に学習するが、書かれていない項目にも触れる。該当回に対応する部分を予習として読んでおくことが望ましいが、それよりも、配布するプリントなどに目を通すなど、復習に時間をかけてほしい。
注意点:
レポートを3回課す。中間レポート1が40点、中間レポート2と期末レポートが各30点。その合計で60点以上を単位修得とする。なお演習には、表計算ソフト(Microsoft Excel)を用いるので、準備すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、工業管理技術(経営工学)の概要 経営工学(工業管理技術)の概要がわかる
2週 品質管理流問題解決(QC7つ道具①):特性要因図、層別、チェックシート 問題解決の7ステップを理解する
3週 品質管理における統計解析(QC7つ道具②):パレート図、ヒストグラム、散布図 パレート図、ヒストグラム、散布図を表計算ソフトで作成できる
4週 品質管理における統計解析(QC7つ道具③):管理図 管理図を表計算ソフトで作成できる
5週 中間レポート1作成:工程解析 与えられたデータを解析して、製造工程で発生している変化を考えることができる。
6週 生産管理①:生産形態, 日程計画 日程計画の作成方法を理解できる。
7週 生産管理②:在庫管理, 工程管理 流動数曲線と在庫管理方式別の発注方策を理解できる。
8週 工程分析と作業研究 工程分析、ルーブリック、PTS法を理解できる。
2ndQ
9週 安全衛生管理, 設備管理(TPM), 信頼性データ解析 安全衛生管理・設備管理が理解できる。
10週 中間レポート2作成:生産工程の評価 製造時間データから離散系シミュレーションに持ち込むプロセスを実践できる。
11週 統計的検定(計量値,適合度,独立性,特徴点,分散分析) 実用的な統計的検定を理解できる。
12週 多変量解析(回帰,因子,主成分,クラスタ) データセットを得たら多変量解析が実行できる。
13週 商品企画7つ道具・アンケートデータの解析・価値工学(VE) 商品企画のためのアンケートデータ解析が実施できる。
14週 タグチメソッド(実験計画法,SN比,静特性,動特性など) 実験計画法やSN比の手法を理解できる。
15週 期末レポート作成:経営工学における応用統計解析 11週から14週に教示した内容の中から一つ応用ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間レポート1中間レポート2期末レポート合計
総合評価割合403030100
品質管理400040
生産管理030030
応用統計手法003030