日本語

科目基礎情報

学校	仙台高等専門学校	開講年度	令和03年度 (2021年度)
授業科目	日本語
科目番号	0165	科目区分	一般 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 6
開設学科	名取キャンパス一般科目	対象学年	3
開設期	通年	週時間数	6
教科書/教材	中級を学ぼう　中級前期（ｽﾘｰｴｰﾈｯﾄﾜｰｸ）・日本語総まとめN2漢字（ｱｽｸ）・毎日の聞きとりプラス40（凡人社）・大学大学院留学生の日本語 読解編（ｱﾙｸ）・大学大学院留学生の日本語 作文編（ｱﾙｸ）
担当教員	佐藤 和美,立花 倫子,大槻 くるみ

到達目標

有意義な留学生活を送るためのコミュニケーション能力を身につける。情報受信力（聞く・読む）と発信力（話す・書く）の両方をバランスよく身につける。学年終了時において、日本語能力試験N2レベルの言語知識と運用力を身につける。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
読む	未習の語彙が含まれる文章を類推を用いて読むことが出来る。	辞書を用いて文章を読むことが出来る。	文章を読むのに大きな手助けを必要とする。
聞く	まとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。	繰り返せば、まとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。	繰り返しても、まとまりのあるテキストを聞いて全体から類推して情報を得ることが難しい。
話す	身近な話題について、自分の考え・意見を述べることが出来る。	こちらの手助けがあれば、身近な話題について、自分の考え・意見を述べることが出来る。	自分の考え・意見を述べることが難しい。
書く	表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことが出来る	表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことがやや難しい。	表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことに大きな手助けを必要とする。

教育方法等

概要:

編入初年度にあたり、高専生活に適応していくために必要な日本語力を養成する。教材には日本事情・日本文化・時事的話題・科学読み物など幅広い分野を取り上げ、実際の使われ方を重視した授業活動・課題を用いて進める。予備教育で学んだ日本語を基礎に、語彙・漢字・表現力を広げ、伸ばしながら4技能（聞く・話す・読む・書く）のバランスの取れた日本語力を身につける。口頭表現（会話・報告・意見発表・スピーチなど）及び作文表現（メール・手紙・レポート・一般作文など）の力を養い、専門科目履修効果を高めると共に、コミュニケーション能力の向上を目指す。

授業の進め方・方法:

ある程度分量のある日本語を読んだり聞いたりすることを通し、その中で使われる語彙・文法を身に
つける活動が授業の中心となる。

注意点:

開講後、学生の日本語能力を判断した上で、授業内容や教科書を変更することがある。授業はタスク活動・演習を中心に行うので積極的に参加することが求められる。授業項目に加え日本語能力試験に向けた課題にも取り組むこと。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	ガイダンス（校内ツアーも含む）
		2週	・テキスト1課 音楽と音の効果 ・漢字 みる①立札／注意書き／建物の中で見る表示	・文型の理解と正確な運用力の定着。　 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		3週	・テキスト1課 ・聴解 風呂敷	・文型の理解と正確な運用力の定着。　 ・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		4週	・テキスト2課 いい数字・悪い数字　・漢字 みる①駅でよく見る表示／乗り物でよく見る表示	・文型の理解と正確な運用力の定着。　 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		5週	・テキスト2課 ・聴解2　目の錯覚	・文型の理解と正確な運用力の定着。　・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		6週	・テキスト3課 「おもしろい日本」 ・漢字 つかう①自動券売機／現金自動支払機／自動販売機	・文型の理解と正確な運用力の定着。 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		7週	・テキスト3課 ・聴解　小さなお金の働き	・文型の理解と正確な運用力の定着。　・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		8週	・テキスト4課 くしゃみ ・漢字 つかう①家電のリモコン／電話・携帯電話／パソコン	・文型の理解と正確な運用力の定着。　 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
	2ndQ
		9週	・テキスト4課 ・聴解　ライオンですか、犬ですか	・文型の理解と正確な運用力の定着。　・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		10週	・テキスト5課 私の町 ・漢字 よむ①料金通知／払込用紙／不在通知／クリーニング預かり票	・文型の理解と正確な運用力の定着。　 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		11週	・テキスト5課 ・聴解 日本人の名字	・文型の理解と正確な運用力の定着　・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		12週	・テキスト6課 この日に食べなきゃ意味がない！ ・漢字 よむ①ごみの分別／いろいろな通知	・文型の理解と正確な運用力の定着。　 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		13週	・テキスト7課 お相撲さんの世界 ・聴解 100円ショップ	・文型の理解と正確な運用力の定着。　・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		14週	・テキスト8課 第一印象 ・漢字 かく 伝票／申し込み書／メール・ハガキの返事	・文型の理解と正確な運用力の定着。　 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		15週	前期末試験
		16週	答案返却とフィードバック
後期
	3rdQ
		1週	・読解 言葉の役割 ・漢字 かく ビジネスメール／答案用紙／作文	・専門分野のレポート、論文、専門書などの論理的な文章を読むための基礎的な読解技術の養成。 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		2週	・作文 表記の仕方／文体と書きことば ・聴解 じゃんけん	専門的な文章を書くために必要な表現・文法、及び作文の基礎の習得。 ・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		3週	・読解 イルカと超音波 ・漢字 つかう②家庭用品（ヒーター、洗剤）	・専門分野のレポート、論文、専門書などの論理的な文章を読むための基礎的な読解技術の養成。 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		4週	・作文 段落に分ける／「は」と「が」 ・聴解 あいさつの思わぬ効果	・専門的な文章を書くために必要な表現・文法、及び作文の基礎の習得。 ・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		5週	・読解 睡眠時間ー短眠と長眠 ・漢字 つかう②家庭用品（薬、食品、インターホン）	・専門分野のレポート、論文、専門書などの論理的な文章を読むための基礎的な読解技術の養成。 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		6週	・作文 テーマを述べる／理由、経過を述べる ・聴解 こちら110番。事件ですか、事故ですか	・専門的な文章を書くために必要な表現・文法、及び作文の基礎の習得。 ・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		7週	・読解 日時計 ・漢字 みる②広告／チラシ／折り込み広告	・専門分野のレポート、論文、専門書などの論理的な文章を読むための基礎的な読解技術の養成。 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		8週	・作文 定義をする／判明していることを述べる ・聴解 回転寿司	・専門的な文章を書くために必要な表現・文法、及び作文の基礎の習得。 ・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
	4thQ
		9週	・読解 風呂場の戸 ・漢字 みる②（地図／文化財／展示）	・専門分野のレポート、論文、専門書などの論理的な文章を読むための基礎的な読解技術の養成。 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		10週	・作文 問題点を述べる／引用する ・聴解 地震に強いビル	・専門的な文章を書くために必要な表現・文法、及び作文の基礎の習得。 ・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		11週	・読解 手で数を表す ・漢字 よむ②求人募集／掲示板／メニュー／成分表示	・専門分野のレポート、論文、専門書などの論理的な文章を読むための基礎的な読解技術の養成。 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		12週	・作文 解決策を述べる ／手順を述べる　 ・聴解 よみがえった日本の技術	・専門的な文章を書くために必要な表現・文法、及び作文の基礎の習得。 ・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		13週	・読解 「タ」と「ハタケ」 ・漢字 よむ②受験案内／交通情報／気象情報	・専門分野のレポート、論文、専門書などの論理的な文章を読むための基礎的な読解技術の養成。 ・身近な表示・文書などに用いられる漢字・語彙の習得。
		14週	・作文 指示詞を使う／研究計画書を書く ・聴解 屋上の緑化	的な文章を書くために必要な表現・文法、及び作文の基礎の習得。 ・学習や研究の基礎となる語彙や表現法を音声教材を通して習得する。
		15週	後期末試験
		16週	答案返却とフィードバック

評価割合

	試験	その他（課題・出欠）	合計	合計
総合評価割合	50	50	100	200
基礎的能力	50	50	100	200
専門的能力	0	0	0	0
分野横断的能力	0	0