日本語Ⅴ

科目基礎情報

学校	仙台高等専門学校	開講年度	令和05年度 (2023年度)
授業科目	日本語Ⅴ
科目番号	0165	科目区分	一般 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 6
開設学科	名取キャンパス一般科目	対象学年	3
開設期	通年	週時間数	6
教科書/教材	『日本語で考えたくなる科学の問い〈上〉〔文化と社会篇〕』（凡人社、2022年）、『日本語で考えたくなる科学の問い〈下〉〔心と身体篇〕』（凡人社、2022年）、『日本語能力試験完全模試N1 (日本語能力試験完全模試シリーズ) 』（ジェイ・リサーチ、2012年）
担当教員	閻 秋君

到達目標

自然科学・社会科学・人文科学など、広範なアカデミックな場面で必要とされる日本語の語彙や文法を幅広く習得する。また、様々な世界的な科学の問いに対して、自分の考え・意見を日本語で述べることができる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
読む	未習の語彙が含まれる文章を読むことが出来る。	辞書を用いて文章を読むことが出来る。	文章を読むのに大きな手助けを必要とする。
聞く	まとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。	繰り返せば、まとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。	繰り返しても、まとまりのあるテキストを聞いて全体から類推して情報を得ることが難しい。
話す	文章の話題について理解し、自分の考え・意見を述べることが出来る。	こちらの手助けがあれば、文章の話題について理解し、自分の考え・意見を述べることが出来る。	自分の考え・意見を述べることが難しい。
書く	表現したい内容を適切な日本語で書くことが出来る。	表現したい内容を適切な日本語で書くことがやや難しい。	表現したい内容を適切な日本語で書くことに大きな手助けを必要とする。

教育方法等

概要:

教科書では、自然科学・社会科学・人文科学など、幅広い学問領域の多彩な話題を扱っている。本授業では、「調べ・考え・伝える」という三つの活動を通じて、アカデミックな場面で必要とされる日本語の語彙や文法を幅広く習得し、様々な世界的な科学の問いに対する自分の意見を日本語で述べる能力を身につける。こうした探求・活動型の学びを通じて、総合的な日本語コミュニケーション能力の向上を目指す。

授業の進め方・方法:

教科書で使われる語彙・文法を身につける活動、そして文章内容に対する自分の理解を述べる練習が授業の中心となる。そのほか、授業中のプレゼンテーションも求められている。

注意点:

開講後、学生の日本語能力を判断した上で、授業内容や教科書を変更することがある。授業はタスク活動・演習を中心に行うので積極的に参加することが求められる。授業項目に加え日本語能力試験N1に向けた課題にも取り組むこと。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	ガイダンス
		2週	・テキスト第１課 「グループに分かれた争いを人間はいかにしてやめられるのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「理論」「所属」「最小」「検証」「顕在的」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。　（文法コラム１）
		3週	・テキスト第１課 「グループに分かれた争いを人間はいかにしてやめられるのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		4週	・テキスト第２課 「『多文化共生』は寛容な社会を作るのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「適応」、「進化」、「拮抗」、「厳密」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。　（文法コラム２）
		5週	・テキスト第２課 「『多文化共生』は寛容な社会を作るのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		6週	・テキスト第３課 「人はなぜ『うわさ話』が好きなのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「根拠」、「骨組み」、「極端」、「普遍」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。　（文法コラム３）
		7週	・テキスト第３課 「人はなぜ『うわさ話』が好きなのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		8週	日本語能力試験N１に向けた問題練習
	2ndQ
		9週	・テキスト第４課 「グループ討議はアイデアの生産性を高めるのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「実践」、「取りつく」、「疑似的」、「収斂」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。（文法コラム４）
		10週	・テキスト第４課 「グループ討議はアイデアの生産性を高めるのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		11週	・テキスト第５課 「テクノロジーは思想や文化とは無関係に発展するのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「欺く」、「保護」、「手順」、「巧妙」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。（文法コラム５）
		12週	・テキスト第５課 「テクノロジーは思想や文化とは無関係に発展するのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		13週	・テキスト第６課 「人工知能はどこまですごいのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「機構」、「設定」、「対処」、「提示」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。（文法コラム６）
		14週	・テキスト第６課 「人工知能はどこまですごいのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		15週	前期期末試験
		16週	答案返却とフィードバック
後期
	3rdQ
		1週	・テキスト第７課 「スポーツで『地元チーム』が勝ちやすいのはなぜなのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「遠征」、「言及」、「確定」、「往々にして」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。（文法コラム７）
		2週	・テキスト第７課 「スポーツで『地元チーム』が勝ちやすいのはなぜなのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		3週	・テキスト第８課 「芸術はどのようなメカニズムで人の心を動かすのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「分泌」、「調和」、「類似」、「映像」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。（文法コラム８）
		4週	・テキスト第８課 「芸術はどのようなメカニズムで人の心を動かすのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		5週	・テキスト第９課 「日本語は曖昧で非論理的な言語なのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「欠陥」、「蔓延」、「本文」、「制御」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。（文法コラム９）
		6週	・テキスト第９課 「日本語は曖昧で非論理的な言語なのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		7週	・テキスト第１０課 「『失語症』の症例から我々は人や社会について何を学べるのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「事柄」、「部門」、「操る」、「陥る」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。　（文法コラム１０）
		8週	・テキスト第１０課 「『失語症』の症例から我々は人や社会について何を学べるのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
	4thQ
		9週	・テキスト第１１課 「社会の『絆』は人々の心を救うことができるのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「停滞」、「制定」、「肥大化」、「到達」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。　（文法コラム１１）
		10週	・テキスト第１１課 「社会の『絆』は人々の心を救うことができるのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		11週	・テキスト第１２課 「紙の本、手書きのノート、対面での会話は時代遅れなのか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「固定」、「飛躍的」、「新規」、「調達」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。　（文法コラム１２）
		12週	・テキスト第１２課 「紙の本、手書きのノート、対面での会話は時代遅れなのか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		13週	・テキスト第１３課 「頭脳明晰な人々も大きな失敗をするのはなぜか？」	・文章からN１語彙を習得する。（「中枢」、「察知」、「解明」、「明晰」など） ・表現文型の理解と正確な運用力の定着。　（文法コラム１３）
		14週	・テキスト第１３課 「頭脳明晰な人々も大きな失敗をするのはなぜか？」	・文章全体の主張を理解し要約する。 ・日本語や日本社会についての理解を深めて、自分の主張を述べる。
		15週	後期期末試験
		16週	答案返却とフィードバック

評価割合

	試験	その他（課題・出欠）	合計
総合評価割合	70	30	100
基礎的能力	40	20	60
総合的能力	30	10	40