日本語Ⅵ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本語Ⅵ
科目番号 0166 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 名取キャンパス一般科目 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 『4技能でひろがる中級日本語カルテットⅠ』(ジャパンタイムズ、2019年)、『4技能でひろがる中級日本語カルテットⅡ』(ジャパンタイムズ、2020年)、『大学生と留学生のための論文ワークブック』(くろしお出版、2017年)
担当教員 閻 秋君

到達目標

中級レベルの日本語4技能(「読む」「聞く」「話す」「書く」)をバランスよく伸ばすことをはかる。また、授業で学んだ日本語表現や人文社会の知識を身近な生活に活かして、クラスメート・教職員とコミュニケーションする力の向上を目指す。さらに、学年末の授業を通じて、小論文でよく使われる日本語表現を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
読む未習の語彙が含まれる幅広い分野の文章を読むことが出来る。辞書を用いて文章を読むことが出来る。文章を読むのに大きな手助けを必要とする。
聞く幅広い分野からのまとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。繰り返せば、幅広い分野からのまとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。繰り返しても、まとまりのあるテキストを聞いて全体から類推して情報を得ることが難しい。
話す様々な話題について、自分の考え・意見をより自然に述べることが出来る。こちらの手助けがあれば、様々な話題について、自分の考え・意見をより自然に述べることが出来る。より自然に自分の考え・意見を述べることが難しい。
書く様々な話題について、表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことが出来る様々な話題について、表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことがやや難しい。様々な話題について、表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことに大きな手助けを必要とする。

学科の到達目標項目との関係

JABEE C1  日本語 により、記述・ 発表・討論する能

教育方法等

概要:
中級レベルの日本語能力を伸ばすことを目指して、日本語4技能(「読む」・「聞く」・「話す」・「書く」)を関連づけた演習やタスク活動を中心に進める。また、授業で学んだ日本語表現や人文社会の知識を身近な生活に活かして、クラスメート・教職員とコミュニケーションする力の向上をはかる。さらに、学年末の授業を通じて、小論文でよく使われる日本語表現を身につけることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業では、教科書に沿い、テーマに関連がある、新聞・インターネットの記事、ニュース・ドキュメンタリーのテレビ番組等からの実例を使いながら進める。そのほか、授業中のプレゼンテーション、グループ活動が求められる。
注意点:
開講後、学生の日本語能力を判断した上で、授業内容や教科書を変更することがある。授業はタスク活動・演習を中心に行うので積極的に参加することが求められる。授業項目に加え日本語能力試験に向けた課題にも取り組むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 ・テキスト第1課 
「日本を代表する有名人」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「アメリカ人留学生から見た日本」)
3週 ・テキスト第1課 
「日本を代表する有名人」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「新しい出会い」)
4週 ・テキスト第2課 
「メールと手紙」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「フランス人留学生から見た日本」)
5週 ・テキスト第2課 
「メールと手紙」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「先生とのやりとり」)
6週 ・テキスト第3課
「日本を楽しむ」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「イタリア人留学生から見た日本」)
7週 ・テキスト第3課
「日本を楽しむ」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「友人との集まり」)
8週 日本語能力試験N2に向けた問題練習
2ndQ
9週 ・テキスト第4課
「外国での経験」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「ドイツ人留学生から見た日本」)
10週 ・テキスト第4課
「外国での経験」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「困った時には」)
11週 ・テキスト第5課
「和食のすすめ」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「韓国人留学生から見た日本」)
12週 ・テキスト第5課
「和食のすすめ」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「週末の予定」)
13週 ・テキスト第6課
「日本社会への声」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「中国人留学生から見た日本」)
14週 ・テキスト第6課
「日本社会への声」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「寮生活でのトラブル」)
15週 前期末試験 
16週 答案返却とフィードバック
後期
3rdQ
1週 ・テキスト第7課
「異文化での気づき」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「異文化コミュニケーション」)
2週 ・テキスト第7課
「異文化での気づき」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「国際交流」)
3週 ・テキスト第8課
「インタビューに見るプロ意識」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「温泉事情」)
4週 ・テキスト第8課
「インタビューに見るプロ意識」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「大切なもの」)
5週 ・テキスト第9課
「小説・エッセーを通じて考える愛」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「ペットに関する社会事情」)
6週 ・テキスト第9課
「小説・エッセーを通じて考える愛」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「ある日のできごと」)
7週 ・テキスト第10課
「データから考える社会」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「格差社会」)
8週 ・テキスト第10課
「データから考える社会」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「学生生活」)
4thQ
9週 ・テキスト第11課
「言葉の裏にあるもの」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「若者のコミュニケーション」)
10週 ・テキスト第11課
「言葉の裏にあるもの」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「コミュニケーションスタイル」)
11週 ・テキスト第12課
「発想の転換」
・文章から中上級の語彙・文法を習得する
・聴解を練習する(「求められる人材」)
12週 ・テキスト第12課
「発想の転換」
・文章全体の主張を理解する。
・自然な日本語で話す。(「人や社会とのつながり」)
13週 論文の書き方(序論、結び) ・序論(「背景説明」、「問題提起」)の基礎的な日本語表現を習得する。
・結び(「まとめ」)の基礎的な日本語表現を習得する。
14週 論文の書き方(本論) ・本論(「論拠提示」、「論の展開」)の基礎的な日本語表現を習得する。
15週 後期末試験
プレゼンテーション
16週 答案返却とフィードバック

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験その他(課題提出・出欠)合計
総合評価割合6040100
基礎的能力403070
総合的能力201030