基礎数学A

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 基礎数学A
科目番号 0003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 名取キャンパス一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 書名;新 基礎数学   著者;新井一道 他  出版社;大日本図書
担当教員 井海 寿俊

到達目標

(1) 数と式の計算ができる (2) 基本的な方程式や不等式が解ける (3) 基本的な関数のグラフの概形を把握し、応用できる (4) 指数関数・対数関数について理解し、応用できる (5) 等差数列、等比数列、および総和記号について理解する。


ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 数と式の計算教科書、問題集その他の色々な問題を自力で解ける。誘導を与えることにより、到達目標に関連する問題が解ける。誘導を与えても、 到達目標に関連する問題が解けない。
評価項目2 方程式・不等式教科書、問題集その他の色々な問題を自力で解ける。誘導を与えることにより、 到達目標に関連する問題が解ける。誘導を与えても、 到達目標に関連する問題が解けない。
評価項目3 関数とグラフ教科書、問題集その他の色々な問題を自力で解ける。誘導を与えることにより、 到達目標に関連する問題が解ける。誘導を与えても、 到達目標に関連する問題が解けない。
評価項目4 指数関数・対数関数教科書、問題集その他の色々な問題を自力で解ける。誘導を与えることにより、 到達目標に関連する問題が解ける。誘導を与えても、 到達目標に関連する問題が解けない。
評価項目5 数列教科書、問題集その他の色々な問題を自力で解ける。誘導を与えることにより、 到達目標に関連する問題が解ける。誘導を与えても、 到達目標に関連する問題が解けない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
中学までに学んだ算数や数学の知識をさらに発展させる。とくに、文字式の扱いに習熟し、関数および数列の概念を理解することを目指す。
微分積分学や線形代数学など、2年次以降の理数系科目・専門科目の学習に備える。
授業の進め方・方法:
原則として授業の場で理解してもらうことを目指しているので、特別な事前学習は要求しない。一方、授業の場では理解できない、授業で省略された教科書の問題が解けない、というケースも多いだろう。事後学習や自学自習で学生諸君が出会った色々な疑問点は、遠慮なく質問して欲しい。学生諸君からの質問は授業にもフィードバックさせたいと思っている。
注意点:
問題を解くための「マニュアル」より、その問題の「ゴール」が何なのかをつねに意識すること。そのためには、問題文を正しく読み、記号や用語の意味を正確に理解する必要がある。これは決して簡単なことではない。数学の学習においても言葉や文章に対する意識が大切であることを、少しづつ理解して行って欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 整式の計算 整式の加法・減法・乗法の計算ができる。
2週 因数分解 簡単な因数分解ができる。
3週 整式の除法 整式の除法ができる。
4週 因数定理 因数定理を利用した因数分解のやり方を学ぶ。
5週 分数式の計算 分数式の計算ができる。
6週 実数、平方根、複素数
分母の有理化ができる。絶対値の意味を理解する。
7週 複素数 複素数の計算に慣れる。
8週 中間試験 学習内容をまとめ、盲点を確認する。
2ndQ
9週 2次関数のグラフ 2次式の平方完成ができる。2 次関数のグラフを描ける。
10週 2 次関数の最大・最小、方程式・不等式への応用
2次関数の最大値・最小値を求められる。2 次方程式および2 次不等式が解ける。2次関数のグラフとの関連を理解する。
11週 べき関数 因数分解された多項式関数のグラフの概形を把握できる。グラフを方程式や不等式の解法に応用できる。
12週 分数関数、無理関数
分数関数や無理関数のグラフの概形を把握できる。グラフを方程式や不等式の解法に応用できる。
13週 逆関数 逆関数の意味を理解する。
14週 まとめと復習 学習内容をまとめ、盲点を確認する。
15週 まとめと復習 学習内容をまとめ、盲点を確認する。
16週 期末試験 指数法則を活用できる。
後期
3rdQ
1週 累乗根、指数の拡張、指数法則 累乗根の意味を理解する。指数の拡張を理解する。指数法則を使った計算ができる。
2週 指数法則の活用 指数法則を使った計算ができる。
3週 対数の意味、対数の公式 対数の意味を理解する。対数の計算ができる。
4週 指数関数、対数関数 指数関数、対数関数のグラフをイメージできる。指数関数のグラフと対数関数のグラフの関係がわかる。
5週 指数関数、対数関数 学習内容をまとめ、盲点を確認する。
6週 常用対数 常用対数を通じて対数についての理解を深める。
7週 まとめと復習 学習内容をまとめ、盲点を確認する。
8週 中間試験
学習内容をまとめ、盲点を確認する。
4thQ
9週 連立方程式 三元連立1次方程式が解ける。二次を含む二元連立方程式が解ける。
10週 方程式と恒等式、部分分数分解 方程式と恒等式の違いを理解する。因数分解を復習し、色々な部分分数分解を体験する。
11週 不等式 1次不等式が解ける。
12週 等差数列と等比数列 等差数列および等比数列について理解する。
13週 総和記号 総和記号の意味を理解する。
14週 まとめと復習 学習内容をまとめ、盲点を確認する。
15週 まとめと復習 学習内容をまとめ、盲点を確認する。
16週 期末試験 学習内容をまとめ、盲点を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3前1,前3,前8
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3前2,前4,前8
分数式の加減乗除の計算ができる。3前5,前8
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3前6,前8
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3前6,前8
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3前7,前8
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。3前9,前14
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。3前10,前14
簡単な連立方程式を解くことができる。3前10,前14
無理方程式・分数方程式を解くことができる。3前10,前14
1次不等式や2次不等式を解くことができる。3前12,前13,前14
恒等式と方程式の違いを区別できる。3前11,前14
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。3後1,後2,後8
分数関数や無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3後5,後6,後8
簡単な場合について、関数の逆関数を求め、そのグラフをかくことができる。3後7,後8
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。3後9,後16
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3後10,後16
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3後11,後16
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。3後12,後16
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3後13,後16
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3後14,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000