概要:
この授業では,私たちが生きる現代社会のしくみに関する知識を習得し,現代の経済・社会を見る眼を養うことを目指す。現代社会の授業が目に見える形ですぐさま役立つことはないかもしれないが,この世の中がどのように成り立っているか,その具体的なしくみやルールを知ることで,現状と課題を明らかにし,処方箋を考えることができる。本講義では,すぐに答えが見つからないかもしれないが,将来みなさんが考えなければならない問いが数多く存在することを可能な限り提示していきたい。今年度は,AIやデータの利活用など現代の新たな課題や取り組みについても見ていくこととする。
授業の進め方・方法:
★ 講義では解説プリントを配布し,説明します(必要に応じて板書やスライドを利用します)。
★ 教科書は『最新現代社会 新訂版』(実教出版)を利用します。参考文献などは必要に応じて適宜紹介します。
★ 毎回の講義でMicrosoft Formsを利用して,振り返りの小テストを実施してもらいます。
*講義内容に関する「理解度チェック」,「まとめ,講義の感想やコメント」を記入してもらいます。
【予習】該当する項目について,教科書をよく読んでくること。【復習】授業で学習したキーワードの確認とBbでスライドの復習を行うこと。
注意点:
現代社会の授業で扱われるテーマは,みなさんの日常生活と密接な関わりを持っています。授業以外のことでも,日頃からニュースや新聞,本などを定期的にチェックし,現代社会の問題について考えるようにしてください。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス:本講義の概要,現代社会とはどのような学問か |
本授業の目的や概要について理解する。
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2週 |
青年期の意義(1) |
青年期における発達段階の特徴を理解し,青年期の課題への適切な対応について考察する。
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3週 |
青年期の意義(2) |
悩みと向き合うことの重要性について認識し,悩みを解決する適切な方法について理解する。
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4週 |
よく生きるとは(1) |
人間の生き方を幸福や正義の実現という視点から捉え,よく生きるということについて考察する。
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5週 |
よく生きるとは(2) |
学ぶことの意義を,近代科学における真理の探究方法や自他との関係の構築を通して理解する。
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6週 |
環境(1) |
人間の活動により生じている環境問題が,人間の営みをおびやかしている現状について理解する。
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7週 |
環境(2) |
環境問題への取り組みを理解し,国際的な協力体制の必要性とあり方について考察する。
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8週 |
人口・資源・エネルギー(1) |
エネルギー資源の種類と有限性や,エネルギー消費が増える現状について理解し,原子力エネルギーの課題について考察する。
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2ndQ |
9週 |
人口・資源・エネルギー(2) |
低炭素社会や循環型社会の実現に向けた取り組みを理解し,自身のライフスタイルについて考察する。
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10週 |
生命(1) |
科学技術の発達が人類にもたらす恩恵と影響を理解し,幸福を実現する対応について考察する。
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11週 |
生命(2) |
生命の誕生への介入や死の定義への対応を通して,人間の尊厳や生命倫理について考察する。
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12週 |
情報(1) |
情報化社会の功罪を理解し,情報化への対応について考察する。 私たちの社会がデータで溢れており,それらを活用する意義について考える。
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13週 |
情報(2) |
情報社会の将来像と課題を発見し,その解決策について考察する。 データの利活用に関する事例を知るとともに,その扱い方(セキュリティ)と問題点について理解する。
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14週 |
期末試験 |
期末試験の実施。
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15週 |
期末試験の返却と解説 |
期末試験の結果を返却し,解答例を確認することができる。
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16週 |
予備日 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
後期のガイダンス:祝日法 |
政治・経済を学ぶ意味を考えることができる。
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2週 |
主権者教育について |
教材「私たちが拓く日本の未来」を参考にして,18歳選挙権について理解を深める。
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3週 |
民主政治(成立・基本原理・しくみと課題) |
民主主義あるいは民主政治が成立する歴史的な背景を踏まえ,現代のあり方を考察する。
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4週 |
日本国憲法(成立・基本的性格) |
日本国憲法の成立背景と基本原理,さらには憲法改正という現代的な課題について考察する。
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5週 |
新聞の読み方 |
新聞の読み方について理解を深め,スクラップの課題に取り組むための準備をする。具体的には新聞記事に掲載されたデータを取りまとめて,その情報を整理して,課題や提案を説明する。
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6週 |
経済主体と経済活動の意義 |
経済主体と経済活動について,経済のキーワードとともに理解する。
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7週 |
経済社会の変容 |
資本主義経済の発展の歴史と第4次産業革命について,理解する。
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8週 |
現代の企業 |
株式会社のしくみや起業の仕方について理解する。 データやAIを活用した現代の企業の実態を理解する。
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4thQ |
9週 |
日本の中小企業 |
中小企業の定義と可能性について理解する。 データやAIを活用した中小企業の事例などを理解する。
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10週 |
消費者問題① |
消費者の立場や権利を確認し,消費者を守るしくみと課題について考察する。
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11週 |
消費者問題② |
消費者トラブルに巻き込まれた際の対処法について理解する。
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12週 |
労働問題と労働者の権利 |
資本主義経済における労働者の立場を確認し,労働者の権利の現状を理解する。データを見ながら,現代の働き方や労働者の実態を理解する。
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13週 |
こんにちの労働問題 |
雇用形態の現状と問題点を理解し,労働環境の適正な整備について考察する。データを見ながら,労働問題の実態を理解する。
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14週 |
期末試験 |
期末試験の実施。
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15週 |
期末試験の返却と解説 |
期末試験の結果を返却し,解答例を確認することができる。
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16週 |
予備日 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 1 | |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | |
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 1 | |
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 1 | |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 1 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | 前2 |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | 前2 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 2 | |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 2 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 1 | |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 1 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 2 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 2 | |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 1 | |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 1 | |
グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | |