科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 公共
科目番号 0004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 名取キャンパス一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 新公共 第一学習社
担当教員 西井 麻里奈

到達目標

・現代社会における社会・政治・経済の分野における、基礎的な知識を身につけることができる。
・基礎的な知識をもって、現代社会のなかに課題を発見し説明することができる。
・それぞれの課題と自己との関係について、知識を用いて考えを表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(要改善)
関心・意欲・態度自己形成の課題,民主主義の基本原理,現代社会のしくみについて意欲的に追究しようとしている。自己形成の課題,民主主義の基本原理,現代社会のしくみについてある程度追究しようとしている。自己形成の課題,民主主義の基本原理,現代社会のしくみについて追究しようとしていない。
思考・判断・表現自己を見つめ直すことの意義,民主主義の意義や現代社会の成り立ち・変容と課題について丁寧に考察している。自己を見つめ直すことの意義,民主主義の意義や現代社会の成り立ち・変容と課題についてある程度考察している。自己を見つめ直すことの意義,民主主義の意義や現代社会の成り立ち・変容と課題について考察できていない。
知識・理解思想,民主主義の基本原理,現代社会のしくみについて基礎的な知識が身についている。思想,民主主義の基本原理,現代社会のしくみについてある程度基礎的な知識が身についている。思想,民主主義の基本原理,現代社会のしくみについて基礎的な知識が身についていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では、現代社会の成り立ち、仕組み、歴史的経緯、現状と課題に関する知識を習得し,自らの生きる社会と自己との関係を、具体的な事例を通じて学びます。
学生のみなさんが、社会の多様な構成員と共に生き、また、自らも自由に生きていくための、ものの考え方・見方を、身に着けることを目的とします。
授業の進め方・方法:
★ 講義では、スライドを用いて説明します。
★ 教科書は『新公共』(第一学習社)を利用します。参考文献は必要に応じて適宜紹介します。
★ 毎回の講義では、課題(講義の感想やコメント。内容を指定することもある)を記入、提出してもらいます。
【事前学習】該当する項目について,教科書をよく読んでくること。【事後学習】授業で学習したキーワードについて整理し、説明できるようになること。
注意点:
公共の授業で扱われるテーマは,みなさんの日常生活と密接な関わりを持っています。授業以外のことでも,日頃からニュースや新聞,本などを定期的にチェックし,現代社会の問題について考えるようにしてください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、「公共的な空間で生きる私たち」 本授業の目的や概要について、理解する。
2週 「公共的な空間における人間としてのあり方・生き方」1 個人の尊厳と、自由・自主・自律について、理解し、説明することができる。
3週 「公共的な空間における人間としてのあり方・生き方」2 「公共」の意味・公共空間とはなにか、理解し、説明することができる。
4週 「公共的な空間における人間としてのあり方・生き方」3 日本における「公」と「私」について、理解し、説明することができる。
5週 「公共的な空間における人間としてのあり方・生き方」4 功利主義と義務論について、理解し、説明することができる。
6週 「公共的な空間における人間としてのあり方・生き方」5 ビデオスタディ
7週 「公共的な空間における人間としてのあり方・生き方」6 環境倫理について、理解し、説明することができる。
8週 小テスト、前半のふり返り 個人の自由と公共との関係について、理解し、説明することができる。
2ndQ
9週 「公共的な空間における基本原理」1 なぜ民主政治が生まれたか、理解し、説明することができる。
10週 「公共的な空間における基本原理」2 日本国憲法とは何か。その3つの原理について理解し、説明することができる。
11週 「公共的な空間における基本原理」3 基本的人権とは何か、理解し、説明することができる。
12週 「公共的な空間における基本原理」4 人権と自由を社会のなかでどのように確保していくのかについて、理解し、説明することができる。
13週 「公共的な空間における基本原理」5 個人の尊厳と平等について、理解し、説明することができる。
14週 「公共的な空間における基本原理」6 多文化主義について、理解し、説明することができる。
15週 まとめ 授業全体をふり返り、前期に学んだことの全体像をつかみ、目標の達成度を確認することができる。
16週 期末試験の解説 期末試験の結果を返却し,解答例を確認することができる。
後期
3rdQ
1週 後期のガイダンス:「法的な主体となる私たち」1 法・政治・経済について学ぶ意味を理解し、説明することができる。
2週 「法的な主体となる私たち」2 新しい人権について理解し,説明することができる。
3週 「法的な主体となる私たち」3 契約と法について理解し,説明することができる。
4週 「法的な主体となる私たち」4 司法とは何か、司法参加の意義について理解し、説明することができる。
5週 「政治的な主体となる私たち」1 前回までの内容の小テスト。選挙制度と政治参加について理解し、説明することができる。
6週 「政治的な主体となる私たち」2 立法、行政、地方自治はどうあるべきか,考えることができる。
7週 「政治的な主体となる私たち」3 国際社会の課題を解決するためにどのようなルールが必要か、国家と国際法、国際連合の役割を理解し、説明することができる。
8週 「政治的な主体となる私たち」4 国際社会の平和と安全を実現するにはどのようなことを考えるべきか,理解し説明することができる。
4thQ
9週 「政治的な主体となる私たち」5 地域紛争の現状と課題について理解し、説明することが出来る。
10週 小テスト、前半のふり返り 法、政治について学ぶ意味を再確認することができる。
11週 「経済的な主体となる私たち」1 望ましい労働環境を実現するために必要な取組が何か,理解し説明することができる。
12週 「経済的な主体となる私たち」2 経済のグローバル化が現代社会にもたらす影響について,理解し説明することができる。
13週 「経済的な主体となる私たち」3 財政と社会保障・税について理解し、説明することが出来る。
14週 「経済的な主体となる私たち」4 金融の役割について理解し、説明することが出来る。
15週 まとめ 授業全体をふり返り、後期に学んだことの全体像をつかみ、目標の達成度を確認することができる。
16週 期末試験の解説 期末試験の解答を返却し、解答例を確認することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3

評価割合

試験小テストコメントシート合計
総合評価割合602515100
基礎的能力40251580
知識活用力100010
表現能力100010