国語Ⅰ

科目基礎情報

学校	仙台高等専門学校	開講年度	令和05年度 (2023年度)
授業科目	国語Ⅰ
科目番号	0005	科目区分	一般 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 2
開設学科	名取キャンパス一般科目	対象学年	1
開設期	通年	週時間数	2
教科書/教材	教科書『現代の国語』『言語文化』（筑摩書房）／教材『準拠 課題ノート』
担当教員	油座 圭祐

到達目標

現代文では、一言一句の意味や文章の展開などを正確に読み取ることができる力を養成する。そのうち評論文では筆者の見解の内実やその論じ方について、文学的文章ではそこにあらわされる心情や思想、もののとらえ方・感じ方について学び、そこから自分なりの考えを持てるようになる。
古文・漢文では、基礎的な知識を習得したうえでその文章の内容を把握することができるようにするとともに、当時のもののとらえ方や感じ方・考え方にふれるなかで現在の自分をまなざし、今後を構想することができるようにする。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	詩歌・小説の文意や作者の表現しようとするところを理解し、それについての自分なりの感想を持つことができる。	文意を理解し、文芸作品に対する興味を持つことができる。	文意の理解が十分でなく、文芸作品に対する興味を持つことができない。
評価項目2	評論文や随筆を読み、文意を正しく理解した上で、論理の展開や考え方の独自性を味わい、それについての自分なりの意見をまとめることができる。	論旨を把握し、文意を正確に理解することができる。	文意を理解できず、論旨を把握することができない。
評価項目3	古文・漢文の基礎的な知識を理解し独特のリズムを体感した上で、古典に親しみ、古典の意義を理解することができる。	古典についての基礎的な知識を習得し、古典に親しむ素地を作ることができる。	古典を学ぶための基礎的な知識が習得できず、古典に対する興味を持つことができない。

教育方法等

概要:

中学校での国語学習を踏まえながら、文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについての考えを深め広げることができるようにし、より高度な「読む・聞く・話す・書く」国語力を総合的にやしなう。

授業の進め方・方法:

教科書所収テキストをベースにすえ学習していく。正確な内容理解をうながしながら、グループワークなどもおこないつつより理解を深めていくようにする。毎時小テストを実施し、語彙力の強化をはかる。

注意点:

授業の前に教科書を一読すること、また小テスト対策を講じておくこと。
なお、公認欠課や通院、公共交通機関の遅延以外の理由で小テストを受験できなかった場合は0点とし、授業も欠課扱いとすることがあるので注意すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング

ICT 利用

遠隔授業対応

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	ガイダンス	・学習目標や方法・評価などについて理解できる。
		2週	問うこと、語ること①【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの詳解	・文章全体の構成を意識しながら大意を把握し、各段落のつながりや展開を理解できる。
		3週	問うこと、語ること②【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・筆者の主張を把握しまとめた要旨をふまえて、自分なりの意見を表明できる。
		4週	評論文への招待①【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの詳解	・文章全体の構成を意識しながら大意を把握し、各段落のつながりや展開を理解できる。
		5週	評論文への招待②【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・筆者の主張を把握しまとめた要旨をふまえて、自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。
		6週	ことばで伝える思いと考え①【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの詳解	・文章全体の構成を意識しながら大意を把握し、各段落のつながりや展開を理解できる。
		7週	ことばで伝える思いと考え②【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・筆者の主張を把握しまとめた要旨をふまえて、自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。
		8週	前期期末試験	・授業内容に関する設問に、正確に答えることができる。
	2ndQ
		9週	答案返却／古文への扉①【古文分野】 ・『言語文化』所収テキストの詳解	・誤答箇所について、なぜ間違ったのか理解できる。 ・古文読解にあたる基礎スキルを理解できる。
		10週	古文への扉②／自分という他者①【古文分野】 ・『言語文化』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・古文読解にあたる基礎スキルを理解できる。 ・難解な語句等の意味確認をしながら表現を読みあじわうことができる。
		11週	自分という他者②【古文分野】 ・『言語文化』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・古文読解にあたる基礎スキルを理解できる。 ・難解な語句等の意味確認をしながら表現を読みあじわうことができる。
		12週	自分という他者③／漢文への扉①【古文分野】【漢文分野】 ・『言語文化』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・古文読解にあたる基礎スキルを理解できる。 ・把握したテキスト全体の内容をふまえて、読了後の自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。 ・漢文読解にあたる基礎スキルを理解できる。
		13週	漢文への扉②／漢語の特色 故事成語を読む①【漢文分野】 ・『言語文化』所収テキストの詳解	・漢文読解にあたる基礎スキルを理解できる。 ・難解な語句等の意味確認をしながら表現をあじわうことができる。
		14週	漢語の特色 故事成語を読む②【漢文分野】 ・『言語文化』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・漢文読解にあたる基礎スキルを理解できる。 ・把握したテキスト全体の内容をふまえて、読了後の自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。
		15週	前期期末試験	・授業内容に関する設問に、正確に答えることができる。
		16週	答案返却／情報と推論①【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの詳解	・誤答した箇所について、なぜ間違ったのか理解できる。 ・文章全体の構成を意識しながら大意を把握し、各段落のつながりや展開を理解できる。
後期
	3rdQ
		1週	情報と推論②【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・筆者の主張を把握しまとめた要旨をふまえて、自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。
		2週	「話し合い」から「議論」へ①【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの詳解	・文章全体の構成を意識しながら大意を把握し、各段落のつながりや展開を理解できる。
		3週	「話し合い」から「議論」へ②【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・筆者の主張を把握しまとめた要旨をふまえて、自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。
		4週	「話し合い」から「議論」へ③／想像力がひらく世界①【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・筆者の主張を把握しまとめた要旨をふまえて、自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。 ・読解を進めるテキストについての概要を理解することができる。
		5週	想像力がひらく世界②【現代文分野】 ・『言語文化』所収テキストの詳解	・初読時の感想をまとめ、難解な語句等の意味確認をして本格読解に備えることができる。
		6週	想像力がひらく世界③【現代文分野】 ・『言語文化』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・文章全体の構成を意識しながら大意を把握し、各段落のつながりや展開を理解できる。
		7週	想像力がひらく世界④【現代文分野】 ・『言語文化』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・把握したテキスト全体の内容をふまえて、読了後の自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。
		8週	後期中間試験	・授業内容に関する設問に、正確に答えることができる。
	4thQ
		9週	答案返却／ことばに現れる意思①【古文分野】 ・『言語文化』所収テキストの詳解	・誤答箇所について、なぜ間違ったのか理解できる。 ・古文読解にあたる基礎スキルを理解できる。 ・難解な語句等の意味確認をしながら、表現を読みあじわうことができる。
		10週	ことばにあらわれる意思②【古文分野】 ・『言語文化』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・古文読解にあたる基礎スキルを理解できる。 ・把握したテキスト全体の内容をふまえて、読了後の自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。
		11週	言動に現れる人間の本質①【漢文分野】 ・『言語文化』所収テキストの詳解	・漢文読解にあたる基礎スキルを理解できる。 ・難解な語句等の意味確認をしながら、表現を読みあじわうことができる。
		12週	言動に現れる人間の本質②【漢文分野】 ・『言語文化』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・漢文読解にあたる基礎スキルを理解できる。 ・把握したテキスト全体の内容をふまえて、読了後の自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。
		13週	「根拠」から「主張」へ①【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの詳解	・文章全体の構成を意識しながら大意を把握し、各段落のつながりや展開を理解できる。
		14週	「根拠」から「主張」へ②【現代文分野】 ・『現代の国語』所収テキストの読解と、それをふまえたアウトプットワーク	・筆者の主張を把握しまとめた要旨をふまえて、自分なりの意見を表明し他者と内容を深化させることができる。
		15週	後期期末試験	・授業内容に関する設問に、正確に答えることができる。
		16週	答案返却／1年次授業のまとめ	・誤答箇所について、なぜ間違ったのか理解できる。 ・1年次にとりあつかった内容についてふりかえり、体得したスキルを確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
基礎的能力	人文・社会科学	国語	国語	論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。	1
				論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。	1
				文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。	1
				常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。	1
				類義語・対義語を思考や表現に活用できる。	1
				社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。	1
				専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。	1
				実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。	1
				報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。	1
				収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。	1
				報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。	1
				作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。	1
				課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。	1
				相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。	1
				新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。	1

評価割合

	試験	その他		合計
総合評価割合	80	20	0	100
基礎的能力	80	20	0	100
	0	0	0	0