| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
状態変化 | 物質の状態変化と熱運動に関する概念を基に,身の回りの物質を考察できる。 | 物質の状態変化と熱運動に関する概念を説明できるが,身の回りの物質の考察は曖昧である。 | 物質の状態変化と熱運動に関する概念を説明できない。 |
元素 | 元素という概念から化合物と単体の違い、さらに単体と元素の違いを理解し、同素体についても具体例を挙げて正しく説明できる。 | 元素という概念から化合物と単体の違いは理解できるが、単体と元素の違いは曖昧である。同素体については、その概要は説明できる。 | 元素という概念が理解できず、化合物と単体の違い、単体と元素の違いを説明できない。同素体についても概要を説明できない。 |
原子の構成と周期律 | 原子の構造を基に、どのような原子についても原子番号、質量数、同位体を正しく説明でき、原子の電子配置と価電子等の概念から、多くの典型元素において周期律と周期表の構成について族や周期の意味を説明できる。 | 原子の構造を基に、簡単な原子について原子番号、質量数、同位体を説明できる。また、原子の電子配置と価電子等の概念から、いくつかの元素において周期律と周期表の構成について族や周期の意味を説明できる。 | 原子番号、質量数、同位体を正しく説明できず、原子の電子配置と価電子等の概念と、周期律や周期表の構成について関連付けて説明できない。 |
化学結合 | イオンとイオン結合の概念、分子と共有結合の概念、金属結合の概念を理解し、イオン化エネルギーの周期性やイオン結晶の性質、分子の構造と電気陰性度、結合の極性について、および金属の性質について化学結合と関連付けて説明できる。 | イオンとイオン結合の概念、分子と共有結合の概念、金属結合の概念は説明できるが、イオン化エネルギーの周期性やイオン結晶の性質、分子の構造と電気陰性度、結合の極性について、および金属の性質については、化学結合と関連付けて説明することは曖昧である。 | イオンとイオン結合の概念、分子と共有結合の概念、金属結合の概念を説明できない。 |
物質量 | 原子量、分子量、式量およびアボガドロ数と物質量との関係について理解し、これを基にモル質量、1molの気体の体積、溶液の濃度を正しく計算することができる。 | 原子量、分子量、式量およびアボガドロ数と物質量との関係については理解できるが、モル質量、1molの気体の体積、溶液の濃度の計算は曖昧なとこがある。 | 原子量、分子量、式量およびアボガドロ数と物質量との関係について理解できない。 |
化学反応式 | 化学反応式を正しく書くことができ、その係数と物質量、気体の体積等の関係についても理解し、正しく計算することができる。 | 化学反応式を正しく書くことができるが、その係数と物質量、気体の体積等の関係については曖昧なところがある。 | 化学反応式を正しく書くことができない。 |
酸と塩基の強弱 | 酸と塩基の複数の定義や分類について理解でき、水素イオン濃度とpHの関係を基に、pHを具体的に求めることができる。 | 酸と塩基の複数の定義や分類について理解できるが、水素イオン濃度とpHの関係を基に、pHを具体的に求めることには曖昧なところがある。 | 酸と塩基の複数の定義や分類を説明できず、pHの概念も理解できない。 |
中和反応 | 中和反応の定義を基に、具体的な反応とその量的関係や生成する塩の性質について理解し、さらに中和滴定の具体的方法や滴定曲線についても関連付けて説明できる。 | 中和反応の定義を基に、具体的な反応とその量的関係や生成する塩の性質について理解できるが、中和滴定の具体的方法や滴定曲線について関連付けることには曖昧なところがある。 | 中和反応の定義を基に、具体的な反応とその量的関係や生成する塩の性質について理解できない。 |