現代社会

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 現代社会
科目番号 0011 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 名取キャンパス一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 間宮陽介ほか『現代社会』(東京書籍),『現代社会 要点サブノート』(東京書籍)
担当教員 宮﨑 義久

到達目標

①現代社会の基本的な問題として,地球環境問題,科学技術の発達と生命,情報化の進展などを取り上げ,現代社会をとらえる枠組みとしての幸福,正義,公正の視点を理解します。
②現代社会の特質及びそこに生きる青年期の自己形成の課題について考えるとともに,よりよく生きることを追求した先哲の基本的な考え方について理解します。
③民主政治の基本的な考え方,日本国憲法の基本原理,日本の政治機構などについて理解し,現代の政治の諸課題について考察します。
④法の支配の意義を理解するとともに,現代社会における法の働きなどについて学び,裁判員制度に代表される国民の司法参加の意義について考察します。
⑤現代の経済の仕組みを市場や国民経済の観点から理解するとともに,日本の経済の動きを学び,政府による調整を必要とする消費者問題や雇用と労働,社会保障の現状と課題などについて考察します。
⑥国際社会の仕組みと動きを経済,政治の観点から理解するとともに,国際社会の諸課題について考察し,国際社会に生きる日本の役割について考えます。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
関心・意欲・態度自己形成の課題,民主主義の基本原理,現代経済のしくみについて意欲的に追究しようとしている。自己形成の課題,民主主義の基本原理,現代経済のしくみについてある程度追究しようとしている。自己形成の課題,民主主義の基本原理,現代経済のしくみについて追究しようとしていない。
思考・判断・表現自己を見つめ直すことの意義,民主主義の意義や現代経済の成り立ち・変容と課題について丁寧に考察している。自己を見つめ直すことの意義,民主主義の意義や現代経済の成り立ち・変容と課題についてある程度考察している。自己を見つめ直すことの意義,民主主義の意義や現代経済の成り立ち・変容と課題について考察できていない。
資料活用の技能思想,現代の政治や経済に関する時事問題について,自ら主体的に本や新聞などで資料収集と活用を行うことができる。思想,現代の政治や経済に関する時事問題について,自ら主体的に本や新聞などである程度資料収集と活用を行うことができる。思想,現代の政治や経済に関する時事問題について,自ら主体的に本や新聞などで資料収集と活用を行うことができない。
知識・理解思想,民主主義の基本原理,現代経済のしくみについて基礎的な知識が身についている。思想,民主主義の基本原理,現代経済のしくみについてある程度基礎的な知識が身についている。思想,民主主義の基本原理,現代経済のしくみについて基礎的な知識が身についていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では,私たちが生きる現代社会のしくみに関する知識を習得し,現代の経済・社会を見る眼を養うことを目指す。現代社会の授業が目に見える形ですぐさま役立つことはないかもしれないが,この世の中がどのように成り立っているか,その具体的なしくみやルールを知ることで,現状と課題を明らかにし,処方箋を考えることができる。本講義では,すぐに答えが見つからないかもしれないが,将来みなさんが考えなければならない問いが数多く存在することを可能な限り提示していきたい。
授業の進め方・方法:
★ 講義では解説プリントを配布し,説明します(必要に応じて板書やスライドを利用します)。
★ 教科書は『現代社会』東京書籍を利用します。参考文献などは必要に応じて適宜紹介します。
★ 毎回の講義で課題と振り返りのプリントを配布し,みなさんに考えてもらいます。
 *講義内容に関する「理解度チェック」,「まとめ,講義の感想やコメント」を記入してもらいます。
【予習】該当する項目について,教科書をよく読んでくること。【復習】授業で学習したキーワードの確認と,要点サブノートで復習を行うこと。
注意点:
現代社会の授業で扱われるテーマは,みなさんの日常生活と密接な関わりを持っています。授業以外のことでも,日頃からニュースや新聞,本などを定期的にチェックし,現代社会の問題について考えるようにしてください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス:本講義の概要,現代社会とはどのような学問か 本授業の目的や概要について理解する。
2週 第1章 青年期と自己形成の課題
 1 現代社会と青年の生き方
現代社会の特徴であるグローバル化と少子高齢化について理解し,その課題について考察することができる。
3週 第1章 青年期と自己形成の課題
 1 現代社会と青年の生き方
青年期の心理的・社会的な特徴を理解し,自己と社会との関わりについて理解することができる。
4週 第1章 青年期と自己形成の課題
 1 現代社会と青年の生き方
自分のキャリアについて考えることの意義を理解し,自らの進路や学習目標を発表することができる。
5週 第1章 青年期と自己形成の課題
 2 よりよく生きることを求めて
西洋を中心とする思想家たちの概念や考え方について理解することができる。
6週 第1章 青年期と自己形成の課題
 2 よりよく生きることを求めて
日本を中心とする思想家たちの概念や考え方について理解することができる。
7週 コラム 科学技術と社会の倫理 科学技術の進歩と倫理との関係について考えることができる。
8週 第1部 わたしたちの生きる社会
テーマ1 地球環境問題
地球環境問題について理解し,その課題を考察することができる。
2ndQ
9週 第1部 わたしたちの生きる社会
テーマ2 資源・エネルギー問題
資源・エネルギー問題について理解し,その課題を考察することができる。
10週 第1部 わたしたちの生きる社会
テーマ3 科学技術の発達と生命
医療技術の発達と生命倫理の問題について理解し,倫理的な課題について考察することができる。
11週 第1部 わたしたちの生きる社会
テーマ4 情報化の進展と生活
情報化社会の進展と私たちの暮らしへの影響について理解し,情報リテラシーの重要性について考察することができる。
12週 第2章 日本国憲法と民主政治
 1 民主政治とは
民主政治の基本的な考え方を理解することができる。
13週 第2章 日本国憲法と民主政治
 2 日本国憲法の基本原理①
日本国憲法の三大原理のひとつ国民主権について,理解することができる。
14週 第2章 日本国憲法と民主政治
 2 日本国憲法の基本原理②
日本国憲法の三大原理のひとつ基本的人権の尊重について,理解することができる。
15週 期末試験 期末試験の実施。
16週 期末試験の返却と解説 期末試験の結果を返却し,解答例を確認することができる。
後期
3rdQ
1週 第2章 日本国憲法と民主政治
 2 日本国憲法の基本原理③
日本国憲法の三大原理のひとつ平和主義について,理解することができる。
2週 第2章 日本国憲法と民主政治
 3 日本の政治機構
三権の相互関係を理解すると同時に,国会の役割について考えることができる。
3週 第2章 日本国憲法と民主政治
 3 日本の政治機構
内閣と裁判所の役割について考えることができる。
4週 第2章 日本国憲法と民主政治
 4 現代政治の特質と課題
選挙や政党の動きなどを最新のニュースなどを踏まえて理解することができる。
5週 第2章 日本国憲法と民主政治
 4 現代政治の特質と課題
18歳選挙権の意義と課題について理解し,将来の投票行動に向けた準備を行うことができる。
6週 第3章 現代社会と法
 1 現代社会と法
私たちの暮らしと法律との関係について理解し,課題を考察することができる。
7週 第4章 現代の経済と国民福祉
 1 経済のしくみ
企業の役割や株式会社の特徴について理解し,中小企業の意義を考察することができる。
8週 第4章 現代の経済と国民福祉
 2 変化する日本経済
高度経済成長期を経て,日本経済がどのような変貌を遂げてきたのかを理解することができる。
4thQ
9週 第4章 現代の経済と国民福祉
 3 豊かな生活の実現
働き方や社会保障の問題について考察することができる。
10週 第5章 国際社会と人類の課題
 1 国際政治のしくみと動向
国際社会の成り立ちや国際紛争などの状況を理解し,解決に向けた方策について考察することができる。
11週 第5章 国際社会と人類の課題
 2 国際経済のしくみと動向
経済のグローバル化の進展により,貿易や為替などがどのように日本に影響をもたらすのかを理解することができる。
12週 第5章 国際社会と人類の課題
 3 国際社会の現状と課題
欧米や途上国など,各国が抱える課題とそれが日本にもたらす影響を考えることができる。
13週 第3部 ともに生きる社会をめざして 持続可能な社会に向けて,各自が課題となるテーマを設定し,その問題について自らの考えや解決策を述べることができる。
14週 第3部 ともに生きる社会をめざして 持続可能な社会に向けて,各自が課題となるテーマを設定し,その問題について自らの考えや解決策を述べることができる。
15週 期末試験 期末試験の実施。
16週 期末試験の返却と解説 期末試験の結果を返却し,解答例を確認することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

平常点発表試験合計
総合評価割合202060100
基礎的能力2002040
専門的能力002020
分野横断的能力0202040