英語AⅡ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 英語AⅡ
科目番号 0018 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 名取キャンパス一般科目 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 WORLD TREK English Communication II 桐原書店
担当教員 窪田 眞治

到達目標

1.英文の語・句・節、および文の構造とその構成要素を正しく判断し、状況にあわせ、正確に英文を読むことができる。2.高校2年生段階での標準的な語彙を正しく綴り発音することができる。3.パラグラフの構造を正確に分析し、トピックを中心とする正しい情報を抽出できる。4.項目ごとの基本的な文法概念を理解し、中級文法への橋渡しの基礎となるような事柄に関しては、正確に知識を習得し、複雑な表現の理解に繋がる基礎を築く。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1教科書本文の冒頭を与えられれば、淀みなく続きを言える。教科書を見ながら、滑らかに音読できる。口慣らしの段階が終わっていない。
評価項目2教科書本文の背景についての情報、語学上の新出事項について、ある程度自力で下調べできる。教科書本文の背景についての情報、語学上の新出事項について、授業で調べ方を推測できるようになる。教科書本文について、部分的にも下調べができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
英文の構造を判断し、その意味を正確に把握するための基礎となる英文法を体系的に学習する。中学校での既習の英文法を整理した上で、動詞の特性や用法、文構造等を中心に、新たに学ぶ英語の基礎を確立することを主たる目標とする。本授業を通して新しい科学の知識を得るのではなく、これまでに既習・既知の科学的事実を比較的平易な英語を通して理解・確認することで、英語独特の表現に慣れると同時に、学習者が自身の興味関心について発信できる英語運用能力を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
授業は、学習者によってきちんと予習がなされていることを前提に進める。反転授業の動画資料を学内ネット経由で配信するので、授業前に必ず視聴すること。また、新出語・新出連語についても、オンラインの専用ソフトウェア(Quizlet)を用いて学習できるよう、教科書の全範囲について資料をアップロード済みであるので、こちらも事前学習に活用してもらいたい。授業中は積極的な質問を歓迎する。また、対面授業においては、反転学習に用いた動画資料についての補足説明や発展的説明も行うので、これらをノートにまとめるなどして事後学習に活用してもらいたい。
注意点:
テキストは、既習・既知の科学的事実を平易な英文で丁寧にまとめたものであり、1ユニット毎の語数は比較的少ない。ユニット毎に文法事項がピックアップされているので、予習は容易であろう。専門用語がやや多く見えるが、その用語さえ予習すれば文法的に戸惑うことはさほどないだろう。十分に予習したうえで授業に臨み、疑問点はすぐに質問し、早めに復習して知識を定着させる、という学習サイクルを早く身につけることである。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
遠隔併用

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Lesson 1 What Happens in Your Country in April?
Part 1
<S+V+C>文型の用法を理解する。
日本での4月は新しい学年が始まる月であるのに対し,英国での学年の始まりは9月で,4月はイースターを祝う月であることを読み取ることができる。
2週 Lesson 1 What Happens in Your Country in April?
Part 2
<S+V+O>文型の用法を理解する。
フィンランドの4月は冬で一面雪景色である一方,タイの4月は1年で最も暑く,旧暦の新年を祝う月であることを読み取ることができる。
3週 Lesson 1 What Happens in Your Country in April?
Part3
<S+V+O+O>文型の用法を理解する。
ニュージーランドの4月は秋で,紅葉の景色や収穫祭を楽しむことができる月であり,同じ月でも世界各国で多様な風土・風習があることを読み取ることができる。
4週 Lesson 2 Aquariums — Amazing water worlds
Part 1
<S+V+O+C(=現在分詞)>の用法を理解する。
本物の海中さながらの水族館の様子を想像しながら,水槽内のさまざまな生き物は互いに傷つけないよう慎重に選別されていることを読み取ることができる。
5週 Lesson 2 Aquariums — Amazing water worlds
Part 2
<S+V+O+C(=動詞の原形)>の用法を理解する。
巨大な水槽の設置や水槽内の水の確保,また水槽内の光景の作り込みについて知り,来館者に自然な状態の魚を見てもらうための中村さんたちの努力や熱意を読み取ることができる。
6週 Lesson 2 Aquariums — Amazing water worlds
Part 3
<S+V+O+C(=動詞の原形)>の用法を理解する。
水族館とは,あらゆる年代が楽しめ,自然の不思議を体感し,生物共存に気づかせてくれる場であることを読み取ることができる。
7週 総復習、中間試験 これまでの学習内容を総復習する。
8週 Lesson 3 Dear Juliet Part 1
形式主語①(to不定詞)の用法を理解する。
『ロミオとジュリエット』のヒロイン,ジュリエット宛に送られてくる何千もの手紙に,「ジュリエット・クラブ」の人たちが返事を書いていることを読み取ることができる。
2ndQ
9週 Lesson 3 Dear Juliet Part 2
否定の主語の用法を理解する。
「ジュリエット・クラブ」の秘書たちはただ共感と常識に基づいて返事を書いているというが,彼女たちからの助言で行動を起こす相談者もいることを読み取ることができる。
10週 Lesson 3 Dear Juliet Part 3
形式主語②(that節)の用法を理解する。
ジュリエットに手紙を書く慣習の起源と,なぜ多くの人々が彼女を助言者として選び続けているのかを読み取ることができる。
11週 Lesson 4 Nebuta, the Soul of Aomori Part 1
助動詞may(推量),must(強い推量)の用法を理解する。
ねぶた祭りとはいつどこで行われ,ねぶたという言葉が何を意味し,祭りの最大の見所である山車が何を題材としているかを読み取ることができる。
12週 Lesson 4 Nebuta, the Soul of Aomori Part 2
<seem+to不定詞>の用法を理解する。
ねぶた祭りとはいつどこで行われ,ねぶたという言葉が何を意味し,祭りの最大の見所である山車が何を題材としているかを読み取ることができる。
13週 Lesson 4 Nebuta, the Soul of Aomori Part 3
<助動詞+完了形>の用法を理解する。
ねぶたの山車は,ねぶた師の監修のもとでどのように作られるか,また女性初のねぶた師となった北村さんの活躍や思いを読み取ることができる。
14週 Lesson 5 Changing Things, Changing Lives Part 1
現在完了進行形の用法を理解している。
スラム街にあるごみ埋立地で大勢がごみをあさる様子や,学校も満足に通えず犯罪と隣り合わせの子どもたちの様子を目にしたファビオの心情を読み取ることができる。
15週 期末試験
16週 答案返却、要点解説 Lesson 3から4の総復習。
後期
3rdQ
1週 Lesson 5 Changing Things, Changing Lives Part 2
現在完了形の受け身の用法を理解している。
音楽の力で子どもたちを救おうと決意したファビオが,音楽学校を作ったものの楽器が足りず,コーラの協力を得てごみから楽器を作り出す様子を読み取ることができる。
2週 Lesson 5 Changing Things, Changing Lives Part 3
過去完了進行形の用法を理解している。
音楽を通じて変わった子どもたちの意識や,学校に結成されたオーケストラで世界中を演奏して回るファビオと子どもたちの活躍を読み取ることができる。
3週 Lesson 6 Racing toward Your Dreams Part 1
S+V(=be動詞)+C(=thatなどで始まる節)の用法を理解している。
大学生のときにサーキットで体感した経験からカーレーサーを目指す井原慶子さんが,プロへの道の厳しい現実を痛感する様子を読み取ることができる。
4週 Lesson 6 Racing toward Your Dreams Part 2
形式目的語①(that節)の用法を理解している。
モデルをやめてレーサーになる決意を固めた慶子さんが,努力の結果デビューの機会をつかみ,そして苦闘の末に自身の限界を克服する様子を読み取ることができる。
5週 Lesson 6 Racing toward Your Dreams Part 3
慶子さんが日本でのデビュー後に移籍したイギリスのフォーミュラレースのチームにおける,挫折から再起までの様子と心情を読み取ることができる。
6週 Lesson 6 Racing toward Your Dreams Part 4
形式目的語②(to不定詞)の用法を理解している。
慶子さんがチームメートに接して自分の英語力を高め,それがレース成績の向上につながり,女性初の表彰台という成績を残すまでになったことを読み取ることができる。
7週 Lesson 7 The Origins of Halloween Part 1
関係代名詞の用法を理解している。
ハロウィーンは,独特の飾り付けや仮装などをするアメリカでは欠かせない行事であることを読み取り,この慣習の始まりやシンボルの意味について興味を深めることができる。
8週 総復習、中間試験
4thQ
9週 Lesson 7 The Origins of Halloween Part 2
〈前置詞+関係代名詞(関係代名詞~+前置詞)〉の用法を理解している。
ハロウィーンは伝統的なアイルランドの祭りに起源があり,仮装は古代アイルランド人が悪霊から身を守ることを目的としていたことを読み取ることができる。
10週 Lesson 7 The Origins of Halloween Part 3
関係副詞の用法を理解している。
仮装した子どもたちがお菓子をもらいに近隣を回る慣習は,かつてヨーロッパで行われていたとされる死者の霊をなだめる古い慣習から発展したことを読み取ることができる。
11週 Lesson 7 The Origins of Halloween Part 4
関係詞の非制限用法を理解している。
カボチャのちょうちんはアイルランド民話に起源があり,アイルランド移民がアメリカに来てから元来のカブではなくカボチャを使い始めたことを読み取ることができる。
12週 Lesson 8 Helping People through Robots Part 1
古田貴之さんは幼少期に,アトムを作った天馬博士に感動してロボット工学研究者になることを夢見るが,14歳で車椅子生活を余儀なくされたことを読み取ることができる。
13週 Lesson 8 Helping People through Robots Part 2
入院中に人生の価値を見直した貴之さんは,退院後の車椅子生活から歩行ロボットの着想を得て,奇跡的な快復を遂げ夢に向けて進学したことを読み取ることができる。
14週 Lesson 8 Helping People through Robots Part 3
貴之さんは大学院時代にチーム一丸でヒト型ロボットを完成させ,後に発足させたfuRoで革新的ロボットの開発を続けていることを読み取ることができる。
15週 期末試験
16週 答案返却 Lesson 7から8までの総復習。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。2
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。2
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。2
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。2
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。2
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。1
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。1
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。1
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。1
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。1
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。1
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。1
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。1
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000