(1) 数列の基本的事項を理解する。(2) 導関数を求められる。とくに、合成関数の微分法を正しく適用できる。 (3) 微分係数の意味を理解し、接線や極値の問題に応用できる。
(4) 定積分・不定積分を求められる。 (5) 定積分の意味を理解し、計量問題や物理の問題に応用できる。
概要:
初めに数列について学ぶ。微分の基礎としていろいろな関数の導関数を求めることができるようになることを目指し合成関数の微分法も習得する。微分の応用として増減表を用いて関数のグラフをかけるようになることを目指す。微積分の基本定理 を理解し、積分計算ができるようになることを目標とする。さらに、面積・体積等の計量問題や物理的な問題への応用を通じて、積分の発想法に慣れることを目指す。
授業の進め方・方法:
各授業では重要事項や記憶すべき公式等を精選して提示する。とくに「合成関数の微分法」、「置換積分・部分積分」といった、基本的でしかも初学者が間違い易い公式の使用法については、繰り返して強調する。
授業に対する予習や復習をすること。事前学習としては、基礎数学の復習だけで十分である (授業でも復習する)。
事後学習については、その回の授業で新しく学んだことを改めて自分の言葉で整理することを勧める。
授業で扱わなかった問題を解いてみると一層よい。
注意点:
微分積分は文字式に対する最小限の慣れと関数概念の理解 (これらは基礎数学の範囲である) を前提とすれば、学生が数学の面白さを最も味わい易い科目だろう。しかし、文字式への慣れや関数の理解は数学学習全般における「永久の課題」でもあり奥が深い。そこで、授業では微分積分の理解に必要な基礎数学の復習も行いながら進める。数学に苦手意識のある人も諦めずに授業に参加して欲しい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
数列 |
等差数列、等比数列について学ぶ。 記号Σについて学ぶ。
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2週 |
数列 |
漸化式について学ぶ。数学的帰納法を学ぶ。
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3週 |
微分法 |
関数の極限が計算できる。微分係数が分かり、導関数が計算できる。
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4週 |
微分法 |
導関数の性質が分かる。
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5週 |
微分法 |
三角関数、指数関数の導関数が求められる。
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6週 |
微分法 |
合成関数の微分法が分かる。対数関数の導関数が求められる。
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7週 |
微分法 |
対数微分法ができる。逆三角関数の導関数が求められる。
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
微分法 |
関数の連続、中間値の定理を理解する。接線・法線の方程式を求められる。
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10週 |
関数の変動 |
関数の増減が分かりグラフがかける。極値を求められる。
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11週 |
関数の変動 |
最大値、最小値が求められる。不定形の極限が求められる。
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12週 |
いろいろな応用 |
高次導関数が求められる。曲線の凹凸がわかる。
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13週 |
いろいろな応用 |
媒介変数表示による関数の微分ができる。速度と加速度が分かる。平均値の定理が分かる。
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14週 |
いろいろな応用 |
練習問題を解く。
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
不定積分と定積分 |
不定積分の意味を理解し、計算できる。定積分の意味 (区分求積法) を理解する。微分積分法の基本定理を理解する。
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2週 |
不定積分と定積分 |
定積分の計算ができる。
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3週 |
積分の計算 |
練習問題。置換積分法が正しく適用できる。
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4週 |
積分の計算 |
部分積分法を正しく適用できる。
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5週 |
積分の計算 |
置換積分・部分積分の応用ができる。分数関数の積分ができる。
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6週 |
積分の計算 |
無理関数、三角関数の定積分・不定積分を計算できる。
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7週 |
積分の計算 |
練習問題
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
面積 |
曲線が囲む図形の面積を計算できる。
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10週 |
曲線の長さ・体積 |
弧長 (曲線の長さ) を計算できる。 立体の体積を計算できる。
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11週 |
いろいろな応用 |
練習問題。媒介変数表示による計量計算ができる。
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12週 |
いろいろな応用 |
媒介変数表示による計量計算ができる。極座標を理解し、計量問題に応用できる。
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13週 |
いろいろな応用 |
極座標を理解し、計量問題に応用できる。広義積分を理解し、計算できる。
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14週 |
いろいろな応用 |
物理的問題と積分の関係を理解する。練習問題。
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15週 |
後期期末試験 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。 | 3 | |
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。 | 3 | |
分数式の加減乗除の計算ができる。 | 3 | |
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。 | 3 | |
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。 | 3 | |
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。 | 3 | |
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。 | 3 | |
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。 | 3 | |
簡単な連立方程式を解くことができる。 | 3 | |
無理方程式・分数方程式を解くことができる。 | 3 | |
1次不等式や2次不等式を解くことができる。 | 3 | |
恒等式と方程式の違いを区別できる。 | 3 | |
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。 | 3 | |
分数関数や無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
簡単な場合について、関数の逆関数を求め、そのグラフをかくことができる。 | 3 | |
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。 | 3 | |
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 3 | |
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。 | 3 | |
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 3 | |
角を弧度法で表現することができる。 | 3 | |
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。 | 3 | |
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 3 | |
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。 | 3 | |
一般角の三角関数の値を求めることができる。 | 3 | |
2点間の距離を求めることができる。 | 3 | |
内分点の座標を求めることができる。 | 3 | |
2つの直線の平行・垂直条件を利用して、直線の方程式を求めることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、円の方程式を求めることができる。 | 3 | |
放物線、楕円、双曲線の図形的な性質の違いを区別できる。 | 3 | |
簡単な場合について、不等式の表す領域を求めたり領域を不等式で表すことができる。 | 3 | |
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。 | 3 | |
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。 | 3 | |
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。 | 3 | |
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。 | 3 | |
合成関数の導関数を求めることができる。 | 3 | |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。 | 3 | |
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。 | 3 | |
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。 | 3 | |
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。 | 3 | |
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。 | 3 | |
関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。 | 3 | |
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。 | 3 | |
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。 | 3 | |
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。 | 3 | |
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。 | 3 | |
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。 | 3 | |
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。 | 3 | |