国語Ⅳ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国語Ⅳ
科目番号 0038 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 名取キャンパス一般科目 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『大学入学共通テスト対策・国語 資料読解 記述式問題集』(明治書院)、『基礎からの 国語表現の実践 改訂版』(京都書房)
担当教員 千葉 幸一郎,油座 圭祐

到達目標

日常社会で使用される言葉を始めとして広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できるようになる。またそれらを用いて、社会的コミュニケーションとして実践できるようになる。さらに日本語で情報を収集・取捨選択・構成する能力や論理的かつ多角的な理解力および柔軟な発想力や思考力、豊かで効果的なコミュニケーション能力や主体的な表現意欲を養うことができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語習得に意欲的に取り組み、その意味や用法を正しく理解することができる。日本語習得には取り組み、意味や用法も大体において理解できる。日本語習得にあまり熱心でなく、意味や用法についても十分には理解できない。
評価項目2習得した日本語の意味や用法を様々に使いこなし、社会的コミュニケーションを効果的に実践できる。習得した日本語の意味や用法をできるだけ活用しながら、社会的コミュニケーションが取れる。習得した日本語の意味や用法を活用できず、社会的コミュニケーションが取れない。
評価項目3日本語で情報を収集・取捨選択・構成する能力や論理的な理解力、および柔軟な発想力や思考力、効果的なコミュニケーション能力や主体的な表現意欲を養うことができる。日本語で情報を収集・取捨選択・構成する能力を持てるようになり、効果的なコミュニケーション能力や主体的な表現意欲の重要性を理解できる。日本語で情報を収集・取捨選択・構成する能力を身につけることができず、効果的なコミュニケーション能力や主体的な表現意欲の重要性を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語能力の基礎となる様々なスキルについて理解し、実践していく。具体的に、習得したスキルを使って、文章や談話を理解したり表現したりする。文章から事実や状況、意見や意図を正確に読解するとともに、自らも表現して、相手に確実に伝える演習を行っていく。様々な言語による表現を実際に体験する中で、日本語能力の向上を図っていく。 
授業の進め方・方法:
ひとつ一つの単元において、スキルアップのための講義と理解度を確認する演習を繰り返して進める。
注意点:
必ず予習をして授業に臨むこと。テキストと国語辞書は絶対に忘れないこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 日本語の能力を育てることの意味を理解することができる。
2週 日本語能力の基礎を確認する1—ノートとメモ、表記法と書式
テキストの実践・答え合わせ
ノートとメモ、表記法と書式の違いについて理解できる。
3週 日本語能力の基礎を確認する2—常用漢字と慣用句、用語と語彙
テキストの実践・答え合わせ
常用漢字と慣用句、用語と語彙を適切に使い分けることができる。
4週 日本語能力の基礎を確認する3—主題と構成、段落と文章の構造
テキストの実践・答え合わせ
主題と構成、段落と文章の構造を理解することができる。
5週 日本語能力の基礎を確認する4—推敲と悪文訂正
テキストの実践・答え合わせ
推敲とは何かを理解し、悪文を訂正することができるようになる。
6週 様々な日本語表現を体験する1—話し言葉、スピーチ、インタビュー 話し言葉と書き言葉の違いを理解できる。
7週 様々な日本語表現を体験する2—挨拶と敬語(待遇表現)
テキストの実践・答え合わせ
敬語(待遇表現)の使い分けが正確にできる。
8週 様々な日本語表現を体験する3—要約
テキストの実践・答え合わせ
やや長めの文章を、制限された字数に合わせて要約できる。
2ndQ
9週 論理的な文章に挑戦する1—レポートを読む
テキストの実践・答え合わせ
短めのレポートを読んで、論理展開や筆者の主張を読み取ることができる。
10週 論理的な文章に挑戦する2—論説文を読む
テキストの実践・答え合わせ
レポートよりもやや高度な論説文を読んで、論理展開や筆者の主張を読み取ることができる。
11週 論理的な文章に挑戦する3—レポートを書く
テキストの実践・答え合わせ
テーマに沿った短めのレポートを書くことができる。
12週 論理的な文章に挑戦する4—意見文を書く
テキストの実践・答え合わせ
テーマに沿ったやや長めの意見文を書くことができる。
13週 文章を発表する—レポートや意見文をもとにしたプレゼンテーション
テキストの実践・答え合わせ
前回および前々回に作ったレポートか意見文をもとに、発表することができる。
14週 実用的な文章の表現—手紙を書く
テキストの実践・答え合わせ
目的や季節に応じた手紙を書くことができる。
15週 日本語能力の確認をする 試験に60%以上答えることができる。
16週 後期期末試験答案返却・解説 試験に60%以上答えることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験その他合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100