到達目標
・戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、原爆/核をめぐる課題を軸に学習し、基礎的な用語・知識を習得する。
・上記の知識をもって、原爆投下にかかわる戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、国際的視野をもって説明することが出来る。
・過去の原爆投下や、現代の核をめぐって起こる複雑な政治・社会的事象について、問題点を発見し、自分の考えを説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(要改善) |
知識 | 戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、原爆/核をめぐる課題を軸に学習し、基礎的な用語・知識を充分に習得している。 | 戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、原爆/核をめぐる課題を軸に学習し、基礎的な用語・知識をある程度習得している。 | 戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、原爆/核をめぐる課題に関する基礎的な知識が不十分である。 |
理解・知識の活用 | 上記の知識をもって、原爆投下にかかわる戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、国際的視野をもって説明することが充分に出来る。 | 上記の知識をもって、原爆投下にかかわる戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、国際的視野をもって説明することがある程度出来る。 | 上記の知識をもって、原爆投下にかかわる戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、国際的視野をもって説明することが出来ない。 |
思考・判断・表現 | 過去の原爆投下や、現代の核をめぐって起こる複雑な政治・社会的事象について、問題点を発見し、自分の考えを説明できる。 | 過去の原爆投下や、現代の核をめぐって起こる複雑な政治・社会的事象について、問題点を発見し、ある程度自分の考えを説明できる。 | 過去の原爆投下や、現代の核をめぐって起こる複雑な政治・社会的事象について、問題点を発見し、自分の考えを説明することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この授業では、科学技術の現代史として、日本の原爆被爆をめぐる現代政治の課題について講義形式で授業を行います。
核兵器は、人間に重大な被害をもたらした、近代科学技術の結晶でした。
日本社会は過去の原爆投下をめぐる歴史をどのように受け止めてきたか、そして、国際社会において原爆はどのように理解されてきたか。この問題は、技術と政治・経済・社会との関係を考える重要な題材であるといえます。
講義を通じて、現代において核をめぐって生じる問題、現代日本社会における原爆被爆をめぐる言論について、多角的な視点でとらえる力を身に着けます。
また、科学技術史の負の側面を学ぶことで、技術者の社会的役割について考える姿勢を養います。
授業の進め方・方法:
★ 講義はオンライン(Microsoft Teams)で実施します。初回授業については別途アナウンスします。
★毎回、ワークシートを配信します。ワークシート提出をもって出席とします。当日中に作成しTeamsを通じて教員に提出してください。
★ 講義資料はスライドを中心とします。関連文献は必要に応じて適宜紹介します。
【事前学習】毎回の授業前までに、授業で行う内容と意義を考えて整理しておくこと。事前参考文献を提示する場合は、次回講義までに読んでおくこと。
【事後学習】毎回の授業後に、授業で学んだことをキーワードごとに振り返り、キーワードを試験の論述問題に活かすことができるよう、意味や背景を説明する練習をすること。
注意点:
★ワークシート提出をもって出席とします。漫然と受講するのではなく、ワークシートの完成を目指して、メモを取りながら講義を聞いてください。
★ワークシートは当日中に作成し、Teamsを通じて教員に提出してください。不提出5回で単位の認定が出来なくなります。難しい部分があっても、自分なりに理解できたところまで記入し提出してください。
★この授業は、ワークシートによる平常点、知識の定着度を問う小テスト、論述を含む試験で評価します。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション |
本授業の目的や概要について、理解する。
|
2週 |
【歴史編】核の戦後史①1940~1950年代 |
原爆投下前後~1950年代の政治・経済・社会について、キーワードの意味や背景を説明できる。
|
3週 |
【歴史編】核の戦後史②1960~1970年代 |
1960年代~70年代の政治・経済・社会について、キーワードの意味や背景を説明できる。
|
4週 |
【トピック編1】被爆ナショナリズム |
「ナショナリズム」の理論を学び、「唯一の被爆国」意識はどのように形成されたか、その意義と課題について、キーワードの意味や背景を説明できる。
|
5週 |
【トピック編2】原爆被害者 |
広島・長崎の原爆被害者は戦後どのような状況におかれたか。歴史的背景と課題について説明することができる。
|
6週 |
【歴史編】核の戦後史③1970~1980年代 |
1970~1980年代の政治・経済・社会について、キーワードの意味や背景を説明できる。
|
7週 |
【トピック編3】「原爆」と「平和」 |
「原爆」と「平和」は、なぜ結び付けて語られるのか。その問題点を説明できる。
|
8週 |
【トピック編4】被爆地の都市政策 |
被爆地の都市政策について学び、その意義と問題点を説明できる。
|
2ndQ |
9週 |
【歴史編】核の戦後史④1990年代~現代 |
冷戦体制の崩壊~現代の政治・経済・社会について、キーワードの意味や背景を説明できる。
|
10週 |
【トピック編6】植民地主義 |
原爆投下と植民地主義との関係について、キーワードの意味や背景を説明できる。
|
11週 |
ビデオスタディ |
第10回の講義と関連付けて、映画についての感想を記述し自分の考えを深めることができる。
|
12週 |
【トピック編7】ジェンダー |
原爆とジェンダーをめぐる課題について、キーワードの意味や背景を説明することができる。
|
13週 |
【トピック8】人種主義 |
原爆と人種主義について、キーワードの意味や背景を説明できる。
|
14週 |
【トピック9】悲惨は描き、語りうるか |
「悲惨な出来事は描き、語りうるか」という問題について、キーワードの意味や背景を説明できる。
|
15週 |
まとめ |
授業全体をふり返って学んだことの全体像をつかみ、目標の達成度を確認することができる。
|
16週 |
予備日 |
期末試験の結果を返却し,解答例を確認することができる。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| ワークシート | 小テスト | 試験 | 合計 |
総合評価割合 | 15 | 25 | 60 | 100 |
基礎的能力 | 15 | 15 | 10 | 40 |
知識活用力 | 0 | 10 | 20 | 30 |
表現能力 | 0 | 0 | 30 | 30 |