到達目標
1. 社会言語学の研究領域と研究対象について基本的な考え方を理解する。
2. 言語使用の多様性について具体的に理解する。
3. 言語使用による人間関係の変化について理解する。
4. 日本語教育における社会言語学の意義について理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 社会言語学の研究領域と研究対象について基本的な考え方を理解している。 | 社会言語学の研究領域と研究対象について基本的な考え方をほぼ理解している。 | 社会言語学の研究領域と研究対象について基本的な考え方を理解していない。 |
評価項目2 | 言語使用の多様性について具体的に理解している。 | 言語使用の多様性についてほぼ具体的に理解している。 | 言語使用の多様性について具体的に理解していない。 |
評価項目3 | 言語使用による人間関係の変化について理解している。 | 言語使用による人間関係の変化についてほぼ理解している。 | 言語使用による人間関係の変化について理解していない。 |
評価項目4 | 日本語教育における社会言語学の意義について理解している。 | 日本語教育における社会言語学の意義についてほぼ理解している。 | 日本語教育における社会言語学の意義について理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
社会言語学は、社会の中でのことばの使われ方について理解を深める応用言語学の一分野です。同じ一つのことを言うにも、誰が(話し手の属性)誰と(話し相手との関係)どういう場面(社会的な状況)で話しているかによって、話し方が変わります。この「社会的要因」と「話し方」との関係性を学び、言語が社会の中で果たす役割について考察を深める授業です。また、意識的・無意識的におこなっている自分自身の言語使用についても理解を深めます。
授業の進め方・方法:
毎回の授業で、必要なプリント等を配布します。一部教材はTeams「Sociolinguistics」にもアップロードします。授業では、社会言語学の主要な概念を紹介し、ペアやグループでそれについて話し合います。
コース後半ではグループプレゼンテーションを行います。既習事項に関連したテーマや問いの中から興味があるものを選び、グループで発表をします。
注意点:
授業前には、次の授業内容について簡単に調べておくこと。授業後には、学習した内容をまとめておくこと。
授業に際して以下の点にご注意ください。
1. 欠席、遅刻をせず、積極的に参加すること
2. 提出物や準備物は必ず提出すること
3. 分からないことは教員に質問・確認すること
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業概要を理解する。
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2週 |
What is sociolinguistics? |
社会言語学の研究領域、理論言語学との違いを理解する。
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3週 |
Regional dialect vs. Social dialect 地域方言と社会方言 |
地域方言と社会方言の違いを理解し、その機能について考察できる。
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4週 |
American English vs. British English |
アメリカ英語とイギリス英語の違いをいくつか挙げることができる。
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5週 |
World Englishes vs. World Japaneses? |
世界で話されている英語のバリエーションを理解し、第二言語話者が話す日本語について関心を持つ。
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6週 |
Language and identity 言語とアイデンティティ |
話し手のアイデンティティが言語使用に与える影響について理解する。
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7週 |
Communication accommodation theory アコモデーション理論 |
聞き手に応じて話し方を変える理由とその効果について説明できる。
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8週 |
Politeness theory ポライトネス理論 |
ポジティブ・ポライトネスとネガティブ・ポライトネスについて説明できる
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2ndQ |
9週 |
Education for children of foreign nationals 外国籍の子供たちへの教育 |
外国籍の子供たちへの日本語支援の必要性について関心を持つ。
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10週 |
Plain Japanese やさしい日本語 |
「やさしい日本語」の必要性について理解する。
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11週 |
Group Presentation Introduction |
グループ発表の概要を理解してテーマを選択し、準備を始める。
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12週 |
Group Presentation Preparation |
グループ発表の内容を協力して組み立てる。
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13週 |
Group presentations |
グループ発表を行う。他のグループの内容を理解し、お互いにその成果を評価し合う。
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14週 |
Language and disadvantage in education 言語と教育的不利益 |
言語使用と教育的不利益について関心を持つ。
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15週 |
Final reflection |
学習した内容を振り返り、最終レポートの準備をする。
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16週 |
授業の振り返り |
最終レポートを提出する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| Coursework | Presentations | Final report | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 40 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 20 | 10 | 60 |
専門的能力 | 10 | 10 | 10 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 10 | 0 | 10 |