到達目標
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| 80点以上 | 60点以上 | 59点以下 |
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この授業では、日本の古代史について学ぶ。具体的には、文字資料に「倭国」として日本列島に関する記述が表れる『漢書』から、奈良時代の終わり頃までを対象に、日本列島に集権的な国家が誕生していく過程を、近年の研究成果を踏まえて概説的に講義する。日本古代史に関する基礎知識を身につけるだけでなく、歴史的なものの見方や考え方を学び、自己の形成に役立ててほしい。
授業の進め方・方法:
毎回配布する授業プリントに基づいて講義をおこなう。
/予習:次回の授業内容につき、関係文献などを読んで基礎的な知識を取り入れておくこと。/復習:さまざまな歴史資料を紹介していくので、授業プリントを見直して内容を整理しておくこと。わからない点などがあれば、次回の授業で質問し、早期に解決すること。
注意点:
他の学生の迷惑になる行為や私語は慎むこと。注意しても改善されない場合には、退出を命じることがある。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
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2週 |
倭国の登場 |
中国の歴史書に登場する倭国の記事を読み、中国における史書の性格を踏まえ、1~3世紀の日本列島の状況について理解する。
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3週 |
4~5世紀の倭王権 |
大和盆地を勢力基盤とした倭王権について、4世紀から5世紀にかけて展開した朝鮮半島や中国王朝との外交関係とその目的を理解する。
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4週 |
倭王権の勢力拡大 |
さまざまな出土文字史料や遺跡を手がかりに、5世紀になると倭王権が日本列島内に勢力を拡大していった様相を理解する。
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5週 |
飛鳥の朝廷 |
6世紀、倭王権が構築した集権的な政治体制の仕組みを理解する。隋による中国統一が倭国にもたらした影響を理解する。
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6週 |
大化改新 |
乙巳の変に至る社会情勢と、 変後の律令国家構築の動きを理解する。
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7週 |
斉明・天智朝の政治と白村江の敗戦 |
百済滅亡と再興をめぐる、中国・朝鮮半島・倭国の動静を理解する。白村江敗戦後の外交政策の転換と、内政強化としての律令国家体制の敷衍を理解する。
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8週 |
壬申の乱と天武朝の政治 |
壬申の乱の対立構造と、乱後に構築される専制的な支配体制との連関を理解する。飛鳥浄御原令制下の国家体制を理解する。
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2ndQ |
9週 |
大宝律令の制定 |
大宝律令の内容と、その制定の意義を理解する。
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10週 |
平城京遷都と奈良時代前半の政治過程 |
文武天皇から聖武天皇にいたる奈良時代前半期の政治過程における、女帝の即位や藤原氏との関係を理解する。
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11週 |
天平時代 |
聖武天皇の治世を、天然痘の流行とその後の復興政策として読み直し、奈良時代中期の政治・社会を理解する。
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12週 |
四字年号の時代 |
政治権力をめぐる対立が激しさを増す奈良時代後半期の政治過程を理解する。
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13週 |
桓武の即位 |
光仁天皇即位による持統天皇以来の皇位継承構想の変更、及び桓武天皇即位によるその断絶を理解する。桓武朝の性格を理解する。
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14週 |
特論:古代の名取郡 |
7~8世紀の陸奥国名取郡について、朝廷による東北支配との関係から学ぶ。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
期末試験の返却 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
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総合評価割合 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 80 |
専門的能力 | 20 | 20 |