人文科学

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 人文科学
科目番号 0152 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 名取キャンパス一般科目 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉日本近代と心霊学』(一柳廣孝、講談社選書メチエ、1994)
担当教員 渡邉 美希

到達目標

我々が持っている「カミ」や「宗教」、「信仰」といった観念が自明のものではなく、これまでの時代状況の推移とともに変遷したものであることを理解するとともに、そうした思想基盤を自覚した上で現代の社会問題について考察を深めることができるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1期末試験80点以上期末試験79-60点期末試験60点未満

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代でもしばしば子供たちの間で行われる「こっくりさん」であるが、その流行の初めは明治の三十年代であった。文明開化、西洋科学の導入とともに衰退していくはずの「宗教」や「信仰」が、何故に隆盛をみせたのか。「こっくりさん」の他にも「近代心霊学」・「催眠術」をキーワードとしてその思想の変遷を現代の社会問題と比較しながら探っていく。
授業の進め方・方法:
参考資料として毎回、レジュメを配布する。
また、授業の終わりには質問・感想を提出してもらい、次回の授業時にそれらを紹介することで相互に議論を展開できるようにする。
・事前学習(予習):毎回の授業前までに、授業で行う内容と意義を考えて整理しておくこと
・事後学習(復習):毎回の授業後に、授業で学んだことを振り返り、今後へ活かす方法を考えること。
注意点:
レジュメはあくまで最低限の資料を載せるものであるため、適宜メモをとること。
質問・感想用紙は授業の要となるものなので、しっかりと書くこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション・授業選択
2週 授業詳細説明・前期概要説明
3週 現代に流行する「おまじない」―初期宗教学にみる「呪術」論
4週 現代に流行する「おまじない」―社会制度の変遷と歪み
5週 「こっくりさん」の流行からみる近代化①
6週 「こっくりさん」の流行からみる近代化②
7週 近代心霊学の背景とメスメリズム
8週 「催眠術」の流行からみる近代化①
4thQ
9週 「催眠術」の流行からみる近代化②
10週 「千里眼」の流行からみる近代化①
11週 「千里眼」の流行からみる近代化②
12週 「口裂け女」と「学校の怪談」①
13週 「口裂け女」と「学校の怪談」②
14週 日本思想を自覚する意味
15週 後期期末試験
16週 試験答案の返却と試験問題の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。1
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。1
英語の発音記号を見て、発音できる。1
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。2
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。2
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。3
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。3
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。3
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。1
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。2
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。3
自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。3
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。3
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000