到達目標
グローバル化が進む現代世界の様々な問題を、自分自身の問題として引きつけ、打開策のヒントを素朴にでも考える
契機とさせる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
意欲・態度 | 積極的に発言・応答できる。 | 積極的ではないが、与えられたテーマについて、発言・応答する姿勢が感じられる。 | 消極的であり、テーマについて考えようとする姿勢が皆無である。 |
関心 | 疑問に思ったことについて主体的に探究する様子が具体的にうかがえる。 | 問いかけに対して、受動的ではあるが、探究しようとする。 | あらゆる問いかけに対し拒絶的であり、無関心である。 |
思考 | レポート等の表現において、明確に言語化し、ユニークな思考過程を示すことができる。 | レポート等の表現において、授業を踏まえた思考過程を示すことができる。 | 言語化が困難であり、表現すべき場においても意欲をみせない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現代世界に旅立つ君たちが、これからの「今」を生きるうえで、広い視野から、つまりはグローバルな視点から物事をとらえるうえで必要なことの一つであると担当者が判断した「ポストコロニアリズム」というテーマを設定し、三本の映像作品をてがかりに、コロニアリズムの歴史をアフリカ世界に絞ってたどっていき、最終的には現代のグローバリズムが抱えた問題を、自分自身の生活に引きつけて考えてもらうために行います。
授業の進め方・方法:
プロローグとして「遅刻の誕生」「携帯電話とアフリカ」というテーマを設定し、講義します。このプロローグを、事象へのアプローチの方法の参考にして下さい。
次に本論を以下の三段階(①~③)に分けて進めます。
① コロニアリズムが日本を含む先進諸国の人々の精神に深く根をおろしてしまっている側面を考えてもらいます。
② アフリカのある国の歴史を、ある物語映画作品を通じ、コロニアリズムとの関連において考えてもらいます。
③ 最後に、コロニアリズムを歴史的淵源としてもいるグローバリズムの負の側面を、環境問題・資源問題とも関連づけながら、あるドキュメンタリー映像を鑑賞して、考えてもらいます。
※予習は基本的に必要ありません。復習ですが、資料を丹念に読み込んで、視聴した映像について自分なりの解釈を試みて下さい。
注意点:
・意見を求めますから、より積極的に発言して下さい。
・理解できない時には遠慮しないでどしどし質問をぶつけて下さい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
・自己紹介 ・この授業について(ガイダン ス) |
これからの展開について理解する。
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2週 |
プロローグⅠ「遅刻の誕生」 ※レポート提出 |
なぜ「遅刻」という考え方が生まれたのか、その歴史的背景を理解する。
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3週 |
プロローグⅡ「携帯電話とアフリカ」 ※レポート提出 |
身近なツールである携帯(スマホ)とアフリカの人々との関わりに気づく。
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4週 |
コロニアリズム入門 映画「地獄の黙示録」視聴 ※特に予習・復習は必要なし |
とにかく映画の視聴に集中する。あるいは、楽しむ。
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5週 |
映画「地獄の黙示録」の続きを視聴→簡単な解説と問題提起 ※特に予習・復習は必要なし |
「なぜこの映画とコロニアリズムなのか?」という点について考える。
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6週 |
映画「地獄の黙示録」に関連した詩や音楽の提示→レポート作成 |
詩や音楽を聴いて、映画との関連、そしてコロニアリズムとの関連に気づく。レポートの完成。
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7週 |
前回のレポートを紹介し、簡単な講評→ 映画「ルムンバの叫び」視聴① |
友人のレポートを鏡にして自分の思考を深める。
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8週 |
コロニアリズムの歴史 映画「ルムンバの叫び」視聴② ※特に予習・復習は必要なし |
とにかく映画の視聴に集中する。あるいは、楽しむ。
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2ndQ |
9週 |
映画「ルムンバの叫び」視聴③ →アフリカ現代史解説と問題提起 ※特に予習・復習は必要なし |
現在アフリカが抱えている問題を、その歴史をたどることで理解する。
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10週 |
映画「ルムンバの叫び」において提起されている問題を考える→レポート作成 |
映画を想起し、資料を参考にして、レポートを完成する。
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11週 |
前回のレポートを紹介し、簡単な講評→ 映画「ダーウィンの悪夢」視聴① |
友人のレポートを鏡にして自分の思考を深める。
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12週 |
コロニアリズムからグローバリズムへ 映画「ダーウィンの悪夢」視聴② |
とにかく映画の視聴に集中する。あるいは、楽しむ。
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13週 |
映画「ダーウィンの悪夢」視聴③→映画の解説 ※特に予習・復習は必要なし |
映画の解説を聞きながら、もう一度映画を自分なりにたどってみる。
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14週 |
映画「ダーウィンの悪夢」から読み取れる様々な問題を資料を配付して講義 ※特に予習・復習は必要なし |
資料と映画を重ねつつ、いったい何が問題なのか、自分なりに考え、質問をぶつける。
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15週 |
映画「ダーウィンの悪夢」に関するレポートを作成 |
これまで見た二つの映像作品を踏まえながら、レポートを完成する。
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16週 |
レポートの講評と総括 |
最終レポートによって、自分自身が今後考え続けていくべきことを整理する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 平常点 | レポート | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 20 | 80 | 0 | 0 | 0 | 100 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |