生物学

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 生物学
科目番号 0163 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 名取キャンパス一般科目 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書/教材:指定無し
担当教員 太田 宏

到達目標

到達目標:生物の分類の大まかなルールについて理解する(学名と和名を混同しない)。
細胞の構造・機能、DNAの構造と遺伝的機能の基礎を理解する。
自然淘汰の意味について理解する。適応度という概念について理解する。
社会と環境問題などに関して生態学的な視点から理解する基礎を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
細胞細胞の構造とオルガネラの名称・機能について、図を書いて説明できる。体細胞分裂と還元分裂について違いを理解し、説明できる。細胞の構造とオルガネラの名称・機能について、図を見ながら説明できる。体細胞分裂と還元分裂について説明できる。細胞の構造とオルガネラについて、理解できていない。体細胞分裂と還元分裂について理解できていない。
遺伝とDNAメンデルの遺伝の法則、DNAの構造と複製について、還元分裂との関連も含めて理解し、図を書いて説明できる。メンデルの遺伝の法則、DNAの構造と複製について、図を見ながら説明できる。メンデルの遺伝の法則、DNAの構造について理解していない。
生物の分類と系統生物の分類と学名のルール、系統と進化との関係について、何も見ずに説明できる。生物の分類と学名のルールについて理解し、系統樹を見ながら系統と進化について説明できる。生物の分類・系統について理解できていない。
自然淘汰自然淘汰について理解し、様々な現象について、適応度の観点から説明することができる。自然淘汰について理解し、授業で取り上げた事例について説明できる。自然淘汰や適応度について、理解できていない。
生物学と社会との接点環境問題などに関して、生物学的な視点から問題点を理解し、解決策を考察することができる。環境問題などに関して、生物学的な視点から問題点を理解できる。環境問題などに関して、生物学的な視点から問題を捉えることができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE A1 数学・自然科学を理解し、使いこなせる基礎能力

教育方法等

概要:
生物の分類の大まかなルールについて理解する(学名と和名を混同しない)。
細胞の構造・機能、DNAの構造と遺伝的機能の基礎を理解する。
自然淘汰の意味について理解する。適応度という概念について理解する。
社会と環境問題などに関して生態学的な視点から理解する基礎を身につける。
授業の進め方・方法:
板書中心で適宜プリント、ビデオを活用して進める。
細胞学や遺伝学、分類学などのうちの基礎的な部分を学習した上で、進化生物学的な視点から生物の世界を概観する。
事前に年間スケジュールを元にその都度予習し、授業の終了後に復習をして学習内容を確実なものにすることが重要である。
注意点:
注意点:生物学は決して暗記の学問ではないということを理解した上で授業に望んで欲しい。基本的な知識の蓄積は必要だが、それよりも、生物の世界を形作っている基本的なルールについて理解することが重要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 細胞 細胞の構造と機能の基本について理解する。
2週 遺伝とDNA DNAの構造と機能について説明できる。
3週 生物の多様性と分類 生物分類の大まかなルールについて理解する。
4週 自然淘汰1 生物進化の基本的な考え方を説明できる。
5週 自然淘汰2 自然淘汰の事例について理解する。
6週 適応度1 適応度について理解する。
7週 適応度2 適応度の観点から進化を理解する。
8週 繁殖システムの多様性1 生物の多様な繁殖システムについて理解する
2ndQ
9週 繁殖システムの多様性2 繁殖システムの多様性と適応度の関係を説明できる。
10週 性淘汰1 性淘汰の仕組みを理解する。
11週 性淘汰2 性淘汰の事例について説明できる。
12週 共進化 共進化の仕組みについて説明できる。
13週 種分化1 種分化の様態について理解する。
14週 種分化2 種分化の遺伝的背景について理解する。
15週 生態系と物質循環 エネルギーや物質の流れから生態系について理解する
16週 保全生態学 保全生態学の現状と問題点を理解する。環境問題などに関して生態学的な視点から理解する基礎を身につける

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス生物の共通性と進化の関係について説明できる。3
生物に共通する性質について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000