情報処理

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 情報処理
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 北島 宏之,奥村 真彦

到達目標

プログラミングの基礎を学び、エンジニアとして必要不可欠なコンピュータのしくみや利用方法を実習をとおして理解する。C言語の演習では、プログラミングとして基本的な文法とデータ構造を理解し、計算課題を解くプログラムを自作できるようにする。また、文書作成ソフトや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトを利用して、基本的な文書やレポート、グラフ、スライドが作成できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
コンピュータのしくみと利用方法コンピュータのしくみと利用方法が十分に理解できており、適切かつ有効に活用することができる。 コンピュータのしくみと利用方法が理解できており、適切に活用することができる。コンピュータのしくみと利用方法が理解できておらず、適切に活用することができない。
プログラミングプログラミング技術を充分に習得し、様々な問題を解決するためのプログラムを作成できる。 プログラミング技術を習得し、問題を解決するための計算手順を作成できる。プログラミング技術が習得できておらず、問題を解決するための計算手順が作成できない。
ソフトウェアの利用方法メールツールやオフィスソフトウェアなど、基本的なアプリケーションソフトウェアを適切かつ有効に利用できる。メールツールやオフィスソフトウェアなど、基本的なアプリケーションソフトウェアを適切に利用できる。メールツールやオフィスソフトウェアなど、基本的なアプリケーションソフトウェアを適切に利用できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目では、情報リテラシとしてのコンピュータの仕組みや利用方法、セキュリティ、プログラミングの基礎、アプリケーションソフトウェアの利用方法などを実習を通して理解し、エンジニアとして活用できるようにすることを目標としている。
授業の進め方・方法:
コンピュータ演習室において授業を行い、授業内容の説明とコンピュータを用いた実習にて授業を進める。実験や研究などに際し基本的な文書やレポート、グラフ、スライドが作成できるよう、情報リテラシとして文書作成ソフトや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトについて実習を行う。また、プログラミングの実習として、プログラミング言語にC言語を用い、基本的な文法やデータ構造を理解するとともに、与えられた課題を解決するためのプログラムの作成や改良を行う。
注意点:
演習室の利用方法や利用マナーを確認し授業に臨むこと。コンピュータやネットワークの基本操作方法とプログラミングの基礎は、全学生が必要な素養のひとつであり、論理的な思考やその表現は多くの専門科目、卒業研究等に関連する。そのため、コンピュータやネットワークの原理や利用技術について、毎回の授業内容に対する理解を積み重ね習得すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス ガイダンス
2週 コンピュータ概論 情報モラルと情報セキュリティを理解できる。
3週     〃 コンピュータとネットワークの利用と基本操作ができる。
4週     〃 電子メールとWWWの仕組みを理解し、利用ができる。
5週 文書作成ソフトの利用 文書の作成と編集ができる。
6週 表計算ソフトの利用 表計算の基本を理解し、グラフの作成ができる。
7週 文書作成ソフトと表計算ソフトの連携 レポート書類の作成ができる。
8週 プレゼンテーションソフトの利用 スライドの作成ができる。
2ndQ
9週 情報の基礎 情報の表現、数値・文字情報を理解できる。
10週 OSとプログラミング環境、操作 OSの概要とプログラミング環境を理解できる。プログラムを実行するための手順を理解できる。
11週 Cプログラミング:定数と変数 定数と変数を説明できる。整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。
12週 Cプログラミング:演算 演算子の種類と優先順位がわかる。算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。
13週 Cプログラミング:入出力 データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。
14週 Cプログラミング:制御文(条件分岐) if構文を理解し、条件判断プログラムを作成できる。
15週 Cプログラミング:制御文(繰り返し) for,while構文を理解し、繰り返し処理プログラムを作成できる。
16週 Cプログラミング:前期総まとめ 前期内容であるCプログラムを用いて課題レポートが作成できる。
後期
3rdQ
1週 Cプログラミング:関数 関数と変数を理解し計算できる。
2週     〃 関数を使ったプログラムを作成できる。
3週 Cプログラミング:配列 一次元配列、二次元配列を使ったプログラムを作成できる。
4週 Cプログラミング:乱数 乱数を使ったプログラムを作成できる。
5週 Cプログラミング:ポインタ ポインタの概要を理解できる。
6週     〃 ポインタを使ったプログラムを作成できる。
7週 Cプログラミング:構造体 構造体の概要を理解できる。
8週     〃 構造体を使ったプログラムを作成できる。
4thQ
9週 Cプログラミング:ポインタと構造体 ポインタと構造体を使ったプログラムを作成できる。
10週     〃     〃
11週 プログラム開発:デバッガ デバックとデバッガを理解できる。
12週 プログラム開発:分割コンパイルとmake 分割コンパイルとmakeを理解できる。
13週 TeX TeXの概要を理解できる。
14週     〃 TeXによる文書作成ができる。
15週     〃     〃
16週 後期総まとめ 後期内容であるCプログラムとTeXを用いて課題レポートが作成できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。2
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。2
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。2
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。2
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。2
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。2
数値計算の基礎が理解できる3
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。3
データの型とデータ構造が理解できる3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。3
定数と変数を説明できる。3
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。3
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。3
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。3
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。3
条件判断プログラムを作成できる。3
繰り返し処理プログラムを作成できる。3
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。3
二次元配列を使ったプログラムを作成できる。3

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000