工学実験IA

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 工学実験IA
科目番号 0023 科目区分 専門 / 必須
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1.5
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 3
教科書/教材 配布プリント
担当教員 渡辺 隆,丹野 顯,石川 信幸,永弘 進一郎,高橋

到達目標

実験装置の原理と操作方法を理解し、実験の過程および結果を説明できる能力を養うことを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
専門科目の授業で習得した知識を実験で確認することにより、専門科目への理解を深め、実地応用能力を高める。また、機械工学における基礎的な計測技術を習熟するとともに、データの管理方法、考察の進め方、報告書のまとめ方を修得する。材料強度学、計測工学、熱工学、流体工学、潤滑工学等に関連する実験を行う。                
講義で習得した知識を再確認し、各種実験装置の測定原理、データ処理法、物理現象の因果関係の解析手法など、技術者として必要な知識、スキルを身に付けることが目標である。
授業の進め方・方法:
下記項目について全実験を行い、レポートで評価する。すべてのレポートが60点以上であることが合格の条件である。最終評価はレポートの点数の平均とする。
注意点:
実験は、グループ単位で行うので協力して行うこと。指導教員の注意を守り、事故のないように心がけるとともに、研究的な態度で臨むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験ガイダンス
実験上の注意
実験の目的、報告書の作成方法。
実験作業に関する安全教育(1)。
2週 材料強度実験(1) 引張り試験の目的と意義、実験手順の概略、材料の特性値の意味を説明できる。各種材料の特性値の違いを説明できる。
3週 材料強度実験(1)レポート作成 引張り試験の目的と意義、実験手順の概略、材料の特性値の意味を説明できる。各種材料の特性値の違いを説明できる。
4週 材料強度実験(2) シャルピ衝撃試験の目的と意義、測定原理を理解する。
5週 材料強度実験(2)レポート作成 シャルピ衝撃試験の目的と意義、測定原理を理解する。
6週 流体工学実験(1) ピトー管による局所速度の測定とオリフィス流量計の流量係数を求める。ピトー管の原理、ベルヌーイの式、流量測定方式を理解する。
7週 流体工学実験(1)レポート作成 ピトー管による局所速度の測定とオリフィス流量計の流量係数を求める。ピトー管の原理、ベルヌーイの式、流量測定方式を理解する。
8週 中間ガイダンス 報告書指導・復習課題。
2ndQ
9週 材料工学実験(1) 機械加工した材料表面の観察、測定を行う。加工方法によって加工面の状態が変化することを理解できる。
10週 材料工学実験(1)レポート作成 機械加工した材料表面の観察、測定を行う。加工方法によって加工面の状態が変化することを理解できる。
11週 工作学実験(1) 切削抵抗の測定を行う。切削条件と工具刃部形状が切削抵抗に与える影響、測定法について説明できる。
12週 工作学実験(1)レポート作成 切削抵抗の測定を行う。切削条件と工具刃部形状が切削抵抗に与える影響、測定法について説明できる。
13週 熱工学実験(1) 強制対流の熱伝達実験を行う。熱伝達係数の導出と実験結果の無次元整理を理解する。
14週 熱工学実験(1)レポート作成 強制対流の熱伝達実験を行う。熱伝達係数の導出と実験結果の無次元整理を理解する。
15週 実験総括(1) 総復習、補足課題。
16週 実験総括(1) 総復習、補足課題。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。4
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000