知能機械工学

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 知能機械工学
科目番号 0174 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 書名:生産技術と知能化    著者:山本 秀彦    発行所:共立出版
担当教員 伊藤 昌彦

到達目標

(l)NC制御と生産技術の進歩について説明できる。 (2)生産に用いられる探索手法の概略を説明できる。 (3)自律分散型FMSとは何か、概略を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生産技術工程設計手法やルールによる探索手法を説明できる。工程設計手法を説明できる。工程設計手法を説明できない。
自律分散型FMS自律分散型FMSの基本構成を説明できる。未来予測推論の概略を説明できる。自律分散型FMSの基本構成を説明できる。自律分散型FMSの基本構成を説明できない。
セル生産とオフライン生産バーチャルセル生産の概略を説明できる。1個流し生産ラインの概略を説明できる。バーチャルセル生産の概略を説明できる。バーチャルセル生産の概略を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学科到達目標 1  機械工学に関する確かな基礎力を備えること。
学科到達目標 2  未来社会を担う電気・材料分野を融合した新機械工学分野に対する応用力を備えること。
学校教育目標 2 創造的で高度な実践的技術者の養成

教育方法等

概要:
知能機械は人間と協調または共存する自動化機械と考えられる。人間と機械が共存するとはどういうこ となのかを授業をとおして考える。内容は、知能と機械、知能と人工知能、ニューラルネットワーク、人間 と機械とのインターフェース等について概観を説明する。さらに、知能機械を実現するための組込み技 術や、知能機械を応用した生産技術についても説明する。 目標は人間と機械との協調・共存とは、どのようにして実現できるかを考えられるようになることである。
授業の進め方・方法:
授業は、アクティブラーニング形式(講義、ディスカッション、配布物による演習)を取り入れる。
事前学習(予習):毎回の授業前までに,授業で行う内容と意義を考えて整理しておくこと.
事後学習(復習):毎回の授業後に,授業で学んだことを振り返り,今後へ活かす方法を考えること。
注意点:
本科目は、メカトロニクスやロボット工学に続く科目である。 知能機械は機械、電子、情報工学など複数の分野にまたがる学問である。 アルゴリズムに関する演習などを随時行うので、自分で理解して解いてもらいたい。講義時は積極的な 質問をし、確実な習得を心がけること。 自学自習として、次回の授業内容と達成目標、テキスト内容を確認しておくこと。また、復習を重視して 学習すること。課題演習は重要な項目であるので、理解のもとに解き進めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週 工作機械の自動化 NC制御について、説明ができる。
10週 生産技術 工程設計手法について、説明ができる。
11週 .生産に用いる探索手法 ルールによる探索手法を説明できる。
12週 自律分散型FMS(1) 近未来の生産システムの概略を説明できる。
13週 自律分散型FMS(2) 自律分散型FMSの基本構成を説明できる。未来予測推論の概略を説明できる。
14週 バーチャルモデルによるセル生産 バーチャルセル生産の概略を説明できる。
15週 オフライン生産とシミュレーション 1個流し生産ラインの概略を説明できる。
16週 学習のふりかえり 定期試験によるアセスメントを受けて、学習内容を振り返る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力300000030
専門的能力5000002070
分野横断的能力0000000