電気機器Ⅲ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 電気機器Ⅲ
科目番号 0102 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 絵ときでわかるパワーエレクトロニクス   著者:高橋寛・粉川昌巳   発行所:オーム社
担当教員 若生 一広

到達目標

電気エネルギー輸送システムの構成要素について、それぞれの働きとかかわりについて理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電力用半導体素子を用いて電力を変換し制御する技術を学ぶ。半導体電力変換回路は、製造工業はもとより、航空、電力、家庭など広い分野で使用されている。この授業では、電力用半導体素子の構造、動作原理、特性について学び、さらに半導体電力変換回路の基礎的な設計法を修得する。
授業の進め方・方法:
教科書を基本とし、適宜プリントを配布して授業を行う。
注意点:
電気機器Ⅰ、半導体工学、電気回路、電子回路をベースに講義するので、これらの科目の理解を深めておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス シラバスの内容、授業の流れを理解する。
2週 パワーエレクトロニクス パワーエレクトロニクスの意味、分野、身の回りの技術について説明できる。
3週 半導体素子の特性(1) n型、p型半導体、ダイオードの動作原理、特性について説明できる。
4週 半導体素子の特性(2) バイポーラトランジスタの動作原理、特性、直流電流増幅率について説明できる。
5週 半導体素子の特性(3) MOSFETの動作原理、種類、特性について説明できる。
6週 電力用半導体素子(1) IGBTの動作原理、特性について説明できる。
7週 電力用半導体素子(2) 基本的なサイリスタの動作原理、特性について説明できる。
8週 電力用半導体素子(3) サイリスタの種類、それぞれの特性の違いについて説明できる。
2ndQ
9週 電力用半導体素子(4) パワーエレクトロニクスにおける各種(電力用)半導体素子の特徴と適用範囲について総合的に説明できる。
10週 電力用半導体素子(5) パワーモジュール、パワーモジュールの特長、IPMについて説明できる。
11週 パワーエレクトロニクスの基本回路(1) 単相半波、全波整流回路の構成、特性について説明できる。
12週 パワーエレクトロニクスの基本回路(2) 3相半波、全波整流回路の構成、特性について説明できる。
13週 パワーエレクトロニクスの基本回路(3) 各種DCチョッパ回路、各種スイッチングレギュレータの構成、特性について説明できる。
14週 パワーエレクトロニクスの基本回路(4) インバータ回路の構成、特性について説明できる。PWMについて説明できる。
15週 パワーエレクトロニクスの基本回路(5) サイクロコンバータ回路の構成、特性について説明できる。
16週 振り返り、まとめ 定期試験内容について振り返り、理解を深めて、本科目の内容をまとめ、説明することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。3
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。3
FETの特徴と等価回路を説明できる。3
電子工学電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。3
電力半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000