電磁気学Ⅱ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電磁気学Ⅱ
科目番号 0124 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 書名:図でよくわかる電磁気学  著者:伊藤彰義   発行所:コロナ社
担当教員 野角 光治

到達目標

真空中や物質中(導体、誘電体)の電磁現象に関する理論を修得し、電気・電子分野を履修するために必要な基本的能力を養うこと。
・基本事項の概念について、正しい用語を用いて正しく表現できること。
・電磁的現象の内容を理解し、それに関連した計算ができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
誘電体誘電体における分極現象と取り扱いを理解し,応用問題に取り組める。誘電体における分極現象と取り扱いを理解し,基本問題がわかる。誘電体における分極現象と取り扱いの理解が十分でない。
電流様々の状況下での電流の取り扱いが行える。基本的な電流と抵抗の関係を理解できる。電流と電荷の関係が曖昧である。
磁界様々な状況下での電流と発生する磁界の関係を理解できる。基本的な電流と発生する磁界の関係を理解できる。電流と磁界の関係が曖昧である。

学科の到達目標項目との関係

資格 1 電気主任技術者
資格 2 電気工事士試験
資格 4 JABEE

教育方法等

概要:
「電磁気学」は「電気回路」とならんで、電気工学のあらゆる分野の基礎となる重要な科目である。ここでは、3年次に学んだ真空中の静電気現象を発展させた媒質中の電気現象、磁界、電磁誘導、インダクタンス、磁性体などについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
履修においては、内容の「暗記」ではなく「理解」が、また色々な問題が解けることが求められる。物理や昨年の復習、微積分やベクトル解析が自在にできることが必要である。
また、典型的な例をもとに解説、演習を行う。授業前に前回までの関連した内容の流れを理解しておくこと。また、授業後は教科書を参照しながら、作図や式の展開を行ってイメージを作ること。
注意点:
履修においては、内容の「暗記」ではなく「理解」が、また色々な問題が解けることが求められる。物理や昨年の復習、微積分やベクトル解析が自在にできることが必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の進め方とこれまでのこの分野の振り返りを行う
2週 誘電体内の静電界(1) 分極現象が説明出来る
3週 誘電体内の静電界(2) 分極率と分極電荷が説明できる
4週 誘電体内の静電界(3) 誘電体中のガウスの定理が説明できる
5週 静電容量(1) 静電容量のが説明できる
6週 静電容量(2) 誘電体中のエネルギー密度が説明出来る
7週 電流(1) 電流密度ベクトルが説明出来る
8週 振り返り(+テスト) これまでの内容の確認
2ndQ
9週 電流(2) オームの法則と固有抵抗が説明できる
10週 電流(3) 電流の連続性と抵抗率,温度係数が説明できる。
11週 真空中の静磁界(1) ローレンツ力を説明できる
12週 真空中の静磁界(2) ベクトルポテンシャルを説明できる
13週 真空中の静磁界(3) インダクタンスを説明できる
14週 磁性体中の静磁界(1) 磁気双極子、磁気モーメントが説明できる
15週 磁性体中の静磁界(2) 時期エネルギー、磁場中の導体にかかる力とトルクが説明できる
16週 総まとめ 総まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気誘電体と分極及び電束密度を説明できる。3
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。3
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。3
静電エネルギーを説明できる。3
電流が作る磁界をビオ・サバールの法則およびアンペールの法則を用いて説明でき、簡単な磁界の計算に用いることができる。3
電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合9500050100
基礎的能力500005055
専門的能力450000045