建築設計製図Ⅴ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建築設計製図Ⅴ
科目番号 0021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築デザイン学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントを配布する。
担当教員 小林 仁,塚田 由佳里,井上 貴詞

到達目標

指定された条件に基づき、自由な発想で各種建築物の設計・デザインを行うことが出来、設計趣旨などをプレゼンテーションできること。
模型などにより、設計者と発注者の意志や思いを効果的に伝えることができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
指定された条件に基づいた設計・デザインとそのプレゼンテーション指定された条件に基づき、設計・デザインができ、豊かなプレゼンテーションができる。指定された条件に基づき、設計・デザインができ、設計趣旨を読み取れるプレゼンテーションができる。指定された条件に基づいた設計・デザインができない。あるいは設計趣旨を読み取れるプレゼンテーションができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE D2 専門分野と周辺の工業技術を理解し、デザインに応用展開できる能力

教育方法等

概要:
この科目は企業で建築設計業務に従事していた教員が、その経験を活かし、建築設計に必要な環境・色彩感覚・プランニング等について演習形式で授業を行います。
地域とのかかわりを題材とした課題として、みち空間や複合施設の設計に取り組む。また、学協会の主催するコンペティション課題の設計に取り組む。 
課題ごとに与条件を十分に把握し、整理した上で、自由な発想で設計し、さらに高度な表現技術を用いながらプレゼンテーションを行うことを通じて、空間を創造する力を養成することを目標とする。
授業の進め方・方法:
本科目は、過去4年間の設計製図課題で培った与条件の把握や整理、調査、計画、設計などの技術の総合的に用いることが求められている。
同時に、地域社会における創造的なデザイン行為を行うことの責任の大きさを理解し、これを体現する力量を問う演習を行う。
予習:繰り返し実地を訪れ、必要に応じてさまざまな調査や分析を行うこと。設計スタディを繰り返した上で、エスキースチェックに臨むこと。
復習:エスキースチェックで指摘された点を踏まえ、調査・分析・設計スタディに反映させること。
注意点:
自学自習として、繰り返し実地を訪れ、必要に応じてさまざまな調査や分析を行い、設計スタディを繰り返した上で、エスキースチェックに臨むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
課題説明(みち空間や複合施設の設計)
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
2週 〃(グループ分け・リサーチ)
3週 〃(エスキース1) 与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
4週 〃(エスキース2) 敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。
5週 〃(エスキース3・CAD・模型製作) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。
6週 〃(エスキース4・CAD・模型製作)
7週 〃(エスキース5・CAD・模型製作) 設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。
8週 〃(中間プレゼンテーション1)
2ndQ
9週 〃(中間プレゼンテーション2)
10週 〃(最終講評会) コンセプトなどをまとめ、模型などによりデザインプレゼンテーションができる。
11週 設計作品のレビュー 設計作品のレビューができる。
12週 対外的課題設計(学外コンペティションへの出展) 与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
13週 〃(進捗プレゼンテーション1) 敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。
14週 〃(進捗プレゼンテーション2・CAD・模型製作) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。
15週 〃(進捗プレゼンテーション3・CAD・模型製作) 設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。
16週 〃(進捗プレゼンテーション4・CAD・模型製作)
後期
3rdQ
1週 〃(最終講評会) コンセプトなどをまとめ、模型などによりデザインプレゼンテーションができる。
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3
建築計画・設計の手法一般について説明できる。3
設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。4
線の描き分け(3種類程度)ができる。4
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。4
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。4
図面の種類別の各種図の配置を理解している。4
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。4
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。4
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。4
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。4
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。4
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。4
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。4
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。4
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。4
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。4
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。4
建築における形態(ものの形)について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合08000200100
基礎的能力0000000
専門的能力08000200100
分野横断的能力0000000