感性工学

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 感性工学
科目番号 0038 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築デザイン学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント(配布)
担当教員 伊師 華江

到達目標

・健康で、快適な住環境を得るための手法について理解している
・講義内で取り上げる感性工学的アプローチについて理解している。
・講義内で取り上げる人間の感性を理解し、感性工学との関わりを説明できる。
・セマンティック・ディファレンシャル(SD)法の使い方について理解し、結果について解釈できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
感性工学の成立過程の理解感性工学の成立背景,考え方,意味を正しく説明できる。感性工学の成立背景,考え方,意味を確認できる。左記に達しない。
人間の心理の理解ものの見方の心理,喜怒哀楽の心理について理解し,感性工学の関連を論じることができる。ものの見方の心理,喜怒哀楽の心理について理解している。左記に達しない。
SD法の理解と実施SD法の特徴と使い方を理解した上で、特定の対象のイメージを測定するのに適用でき、結果をまとめることができる。SD法の特徴と使い方を理解している。左記に達しない。
事例の調査建築デザインにおける感性工学の事例を調査し,その関係を論じることができる。建築デザインにおける感性工学の事例を調査することができる。左記に達しない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
感性工学は人間の感性を適切な方法で数値化し,ものづくりへ活かすことを目指す学際的な分野です。この授業では,感性工学設立の背景,感性評価法,人間の心理・感性情報処理の特徴,感性工学の事例を中心に学びます。人々がより快適でより幸せに生活していくためのものづくり技術を考察できる能力の獲得を目標とします。
授業の進め方・方法:
感性工学設立の背景,感性評価法,人間の心理・感性情報処理の特徴,感性工学の事例を中心に主に講義形式で進みますが,グループで討論を行ってお互いが意見を発表するなど学生参加型の要素が含まれるので,能動的に学ぶ姿勢が必要です。感性評価法については特定のテーマを設けて演習を行い,実際に経験することで手法を理解します。
注意点:
本科目はより専門性の高い専攻科1年「感性デザイン」へと繋がります。授業内で行う演習では表計算ソフト(エクセル)を使用します。グラフ作成などソフトの基本的な使い方を予め各自で理解しておいてください。授業の進み具合によって授業計画の一部に変更が生じる場合があります。復習を大切にし,講義ノートや配布資料を見直してポイントをまとめ,理解に努めましょう。重要語句については自分でも調べて知識を広げ,感性工学に対する理解を深めるようにしましょう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 学習目標と学習方法を理解できる。
2週 感性工学の成り立ち 感性工学の成立背景を理解できる。
感性工学の考え方,意味を理解できる。
3週 感性 感性および感性情報処理の概要について確認できる。
4週 ものの見方の心理 図と地の分離,2つの知覚過程,ゲシュタルトの法則,奥行き知覚の手がかりについて確認できる。
5週 喜怒哀楽の心理 感情の種類,感情の機能,感情の生理的指標について確認できる。
6週 カラーユニバーサルデザイン カラーユニバーサルデザインの考え方,意味を理解できる。
7週 カラーユニバーサルデザイン カラーユニバーサルデザインの考え方に基いてデザインすることができる。
8週 中間試験 後期前半の授業内容の理解度を確認することができる。
4thQ
9週 答案返却、問題の正答確認と解説 後期前半の授業内容の理解度を確認することができる。
10週 セマンティック・ディファレンシャル(SD)法
SD法の意味と使い方を理解できる。
11週 セマンティック・ディファレンシャル(SD)法
SD法を使用して室内空間の印象測定ができる(演習)。
12週 セマンティック・ディファレンシャル(SD)法 SD法を使用した測定結果を整理して,解釈することができる。
13週 感性工学の事例 建築デザインにおける感性工学の事例を確認できる。
14週 感性工学の事例 建築デザインにおける感性工学の事例を調査できる。
15週 レポートの作成 SD法の演習内容,事例調査について,結果を文章でまとめ表現することができる。
16週 総まとめ 第1週~第15週までの内容をふりかえることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

筆記試験課題レポートミニレポート合計
総合評価割合404020100
基礎的能力4002060
専門的能力040040