到達目標
社会的な変化の背景を理解しながら、公共施設計画における歴史的な変遷、各種公共施設の制度基盤、国内外の事例、各種計画上の基本的な計画理論と計画手法を理解し、活用できるようにする。また実際の公共施設の設計プロセスを通して、計画プロセスにおける課題及び計画技術の理解と習得を目指す。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
公共施設計画の計画背景、計画理論、計画手法に対する理解 | 公共施設計画の高度な計画背景、計画理論、計画手法を理解し、実践的な計画プロセスに活用できる。 | 公共施設計画の高度な計画背景、計画理論、計画手法を概ね理解し説明できる。 | 公共施設計画の高度な計画背景、計画理論、計画手法を説明できない。 |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本授業は公共施設計画における概要と高度な計画技術と実践的内容の習得を目指す。具体的には公共施設計画の実践的な事例とそれらの背景となっている社会的な課題、社会的な政策との関係性を踏まえて理解と習得を目標とします。また扱う題材は、公共住宅、教育施設、医療施設、文化施設に加えて、復興計画、防災対策などの分野を含む。また、東日本大震災における公共施設の被害、復旧などについても授業の中で扱うものとする。
授業の進め方・方法:
授業の進め方は、社会的な課題と政策実践、それらを読み取るためのデータなどをもとに、具体的な公共施設の計画の事例の意味を理解し、それらの実現に伴う手法、技術の理解を行う。方法としては計画手法の理解、具体的な事例、計画プロセスなどの理解を講義とディスカッション形式を主として行う。適宜実際の計画を想定した演習的なスタディを行う。また希望者には実際の公共施設の見学などを行い施設計画と運営計画の重要性を学ぶ。
予習:毎回の授業前までに、授業で行う内容と意義を 考えて整理しておくこと。
復習:毎回の授業後に、授業で学んだことを振り返り、今後へ活かす方法を考えること。
注意点:
授業と連動して行われる設計製図や各種計画系の授業で扱われる作品や事例なども常に理解することにつとめること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス(授業の全体像の説明) |
授業の全体像の理解と公共施設計画の課題の理解を目指す。
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2週 |
公営住宅の政策と入居者調査データからの検討を行い、計画手法の課題を概説する。 |
住宅政策と公営住宅との関係を理解し、具体的な利用状況に即した計画手法を習得する。
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3週 |
文化政策と公共文化施設の関係を示し、歴史的背景と具体的な事例を概説する。 |
文化政策と公共文化施設の関係を理解し、利用状況を持続的な運用計画手法を習得する。
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4週 |
医療・福祉政策と医療・福祉施設の関係を示し、歴史的背景と具体的な事例を概説する。 |
医療・福祉政策と医療・福祉施設の関係を理解し、歴史的背景を踏まえた医療・福祉施設の実践的な計画手法を習得する。
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5週 |
教育政策と教育施設の関係を示し、歴史的背景と具体的な事例を概説する。 |
教育政策と教育祉施設の関係を理解し、歴史的背景を踏まえた教育施設の実践的な計画手法を習得する。
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6週 |
児童福祉政策と児童福祉施設の関係を示し、歴史的背景と具体的な事例を概説する。 |
児童福祉政策と教育祉施設の関係を理解し、歴史的背景を踏まえた教育施設の実践的な計画手法を習得する。
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7週 |
公共施設マネジメントの概念と具体的な事例について概説する。 |
公共施設マネジメントについて理解し、具体的な計画手法を習得する。
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8週 |
公共施設における災害対策と防災、避難、災害時における初期対応などの事例について概説する。 |
公共施設における災害対策を理解し、具体的な計画手法を習得する。
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 計画・歴史 | モデュールについて説明できる。 | 3 | |
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。 | 3 | |
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。 | 3 | |
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 3 | |
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 3 | |
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 3 | |
建築計画・設計の手法一般について説明できる。 | 3 | |
計画の立案ができる。 | 3 | |
企画の手法について理解できる。 | 3 | |
動線について説明できる。 | 3 | |
ゾーニングについて説明できる。 | 3 | |
地域資源(たとえば、指定・登録文化財、伝建制度・地区、観光資源、特産物など)について説明できる。 | 3 | |
地域資源の保存・再生(たとえば、リノベーション、コンバージョンなど)手法について理解している。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |