公共施設設計に関する考え方、基礎的な知識と技術の習得、設計技術の理解と習得、関連する事例の理解、空間表現の理解と習得を基本的な到達目標として、更には対象とする施設の社会的な存立基盤、空間と提供される公共サービスの関係をより具体化させる専門的な知識と技術の習得を目指す。
概要:
本授業は公共施設を対象として、建築設計の考え方及び技術を習得する。通年を通じて4つの課題から、機能と空間の関係、公共施設における公共性の意義と空間表現、地域状況と公共施設の関係、設計条件を具体化統合する構想力を課題に沿って整理、理解することを目指す。
授業の進め方・方法:
提示された課題をもとに、課題の背景、関連事例の調査、フィールドワーク、プログラムからダイアグラムの提示、コンセプトスタディを起点として、エスキースとプレゼンテーションを繰り返しながら、プレゼンテーションを行う。
予習:毎回の授業前までに、授業で行う内容と意義を 考えて整理しておくこと。
復習:毎回の授業後に、授業で学んだことを振り返り、今後へ活かす方法を考えること。
注意点:
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス及び課題1説明(キャンパスにおける厚生会館の設計) |
課題の概要を理解し、収集が必要な事例の目途をつける。プレゼンテーションまでの設計プロセスなどを計画する。
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2週 |
エスキース1:設計条件に基づき、コンセプトワーク及び配置計画のスタディと基本プランの作成とスタディ |
コンセプトワーク及び配置計画のスタディと基本プランの作成を目指す。
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3週 |
エスキース2:設計条件に基づき、コンセプトワーク及び配置計画のスタディと基本プランの作成とスタディ |
設計条件に基づき、コンセプトワーク及び配置計画のスタディと基本プランの検討を目指す。
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4週 |
エスキース3:基本プランとセクションの作成と模型製作を含めたスタディ |
基本プランとセクションの作成と模型製作を含め検討を目指す。
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5週 |
中間発表 |
中間発表の成果物の作成を目指す。
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6週 |
エスキース4:ディテール及び構造スタディ |
ディテールと構造の検討を目指す。
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7週 |
プレゼンテーションの検討及び制作 |
プレゼンテーションの検討及び制作を目指す、
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8週 |
講評会(プレゼンテーション) |
講評会の成果物の作成と発表を行う。
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2ndQ |
9週 |
課題2(コミュニティセンター)説明 |
課題の内容を理解し、計画の進め方を検討する。
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10週 |
フィールドワーク及びダイヤグラム作成 |
フィールドワーク及びダイヤグラムの作成を行う。
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11週 |
エスキース1:フィールドワークの課題整理、コンセプトワーク及びサイトプランの検討 |
フィールドワークの課題整理、コンセプトワーク及びサイトプランの検討を行う。
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12週 |
エスキース2:基本プラン及びセクションの検討 |
基本プラン及びセクションの検討を行う。
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13週 |
エスキース3:基本プラン及びセクションの検討、構造スタディ |
基本プラン及びセクションの検討、構造スタディを行う。
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14週 |
中間発表 |
中間発表の成果物を作成し発表を行う。
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15週 |
プレゼンテーションの検討及び制作 |
プレゼンテーションの検討及び制作を目指す。
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16週 |
講評会(プレゼンテーション) |
講評会の成果物の作成と発表を目指す。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
課題1説明(学校の計画・設計)及び学校建築の事例紹介 |
課題の概要を理解し、収集が必要な事例の目途をつける。プレゼンテーションまでの設計プロセスなどを計画する。
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2週 |
エスキース1:フィールドワークの課題整理、コンセプトワーク及びサイトプランの検討 |
コンセプトワーク及び配置計画のスタディと基本プランの作成を目指す。
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3週 |
エスキース2:設計条件に基づき、コンセプトワーク及び配置計画のスタディと基本プランの作成とスタディ |
設計条件に基づき、コンセプトワーク及び配置計画のスタディと基本プランの作成とスタディを目指す。
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4週 |
エスキース3:基本プランとセクションの作成と模型製作を含めたスタディ |
基本プランとセクションの作成と模型製作を含めたスタディを目指す。
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5週 |
エスキース4:ディテール及び構造スタディ |
ディテール及び構造スタディを目指す。
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6週 |
中間発表 |
中間発表の成果物の作成を目指す。
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7週 |
プレゼンテーションの検討及び制作 |
プレゼンテーションの検討及び制作を目指す。
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8週 |
講評会(プレゼンテーション) |
講評会の成果物の作成と発表を目指す。
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4thQ |
9週 |
課題説明(地域資源を活用したサテライトキャンパス)サテライトキャンパスの事例紹介 |
課題の概要を理解し、収集が必要な事例の目途をつける。プレゼンテーションまでの設計プロセスなどを計画する。
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10週 |
フィールドワーク及びダイヤグラム作成 |
フィールドワークの課題整理、コンセプトワークの検討を目指す。。
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11週 |
エスキース1:フィールドワークの課題整理、コンセプトワーク及びサイトプランの検討 |
フィールドワークの課題整理、コンセプトワーク及びダイヤグラムの作成、サイトプランの検討を目指す。
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12週 |
エスキース2:基本プラン及びセクションの検討 |
基本プラン及びセクションの検討を目指す。
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13週 |
エスキース3:基本プランとセクションの作成と模型製作を含めたスタディ |
基本プランとセクションの作成と模型製作を含めたスタディを目指す。
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14週 |
エスキース4:ディテール及び構造スタディ |
ディテール及び構造スタディを目指す。
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15週 |
プレゼンテーションの検討・作成 |
プレゼンテーションの検討と作成を目指す。
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16週 |
講評会(プレゼンテーション) |
講評会の成果物作成と発表を目指す。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 計画・歴史 | モデュールについて説明できる。 | 3 | |
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。 | 3 | |
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 3 | |
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 3 | |
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 3 | |
建築計画・設計の手法一般について説明できる。 | 4 | |
計画の立案ができる。 | 4 | |
企画の手法について理解できる。 | 4 | |
動線について説明できる。 | 4 | |
ゾーニングについて説明できる。 | 4 | |
地域資源(たとえば、指定・登録文化財、伝建制度・地区、観光資源、特産物など)について説明できる。 | 3 | |
地域資源の保存・再生(たとえば、リノベーション、コンバージョンなど)手法について理解している。 | 3 | |
情報処理 | プレゼンテーションソフトウェアの基本的な使い方を理解している。 | 3 | |
設計・製図 | 製図用具の特性を理解し、使用できる。 | 3 | |
線の描き分け(3種類程度)ができる。 | 4 | |
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。 | 4 | |
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。 | 4 | |
図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 4 | |
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。 | 4 | |
建築図面を模写し、模写した図面が理解している。 | 4 | |
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。 | 4 | |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。 | 4 | |
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。 | 4 | |
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。 | 3 | |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 3 | |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。 | 3 | |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 3 | |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 3 | |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 3 | |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。 | 3 | |
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる | 3 | |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 3 | |
講評会等において、設計趣旨などをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 3 | |
美術・デザイン | 建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。 | 3 | |
建築における形態(ものの形)について説明できる。 | 3 | |
デザインプレゼンテーションができる。 | 3 | |
専門的能力の実質化 | PBL教育 | PBL教育 | 各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。 | 3 | |
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。 | 3 | |