西洋建築史

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 西洋建築史
科目番号 0136 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築デザイン学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『建築史』,実教出版
担当教員 相模 誓雄

到達目標

①西洋建築を構成する部位や意匠の名称、効果がわかる。②代表的な西洋建築の事例を見て、名称、様式がわかる。③前記に関する知識を用いて西洋建築様式の特徴が説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1神殿建築の文明毎の違いを具体的に説明できる。神殿建築の文明毎の違いを理解している。神殿建築の文明毎の違いを理解していない。
評価項目2各時代の教会建築の架構法や建築構成の特徴を説明できる。教会建築の様式を理解している。教会建築の様式を理解していない。
評価項目3西洋建築に特徴的な材料、構成部材の役割を説明でき、デザインに用いることができる。西洋建築に特徴的な材料や構成部材を理解している。西洋建築に特徴的な材料や構成部材を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
古代から近世までの西洋建築の成立と発展について学ぶ。主な西洋建築には、神殿、教会堂、宮廷建築などがある。教会堂に顕著な時代によって異なる様式、その空間構成や特徴を理解する。一方で、同種の建築における国による違いを土地土地の文化的背景や材料・工法から捉える。
授業の進め方・方法:
①教科書を使って学ぶポイントを説明する。②スライドや図版資料を見て理解する。③グループワークや小演習を行って理解を深める。
予習:前回授業にて出題、復習:資料配布及び質問票
注意点:
参考書『西洋建築史図集三訂版』,彰国社

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 西洋古代の建築
1-1.エジプト建築・オリエント建築
エジプト建築の種類、工法がわかる。
2週 西洋古代の建築
1-2.ギリシャ建築
ギリシャ建築のオーダー、神殿の構成部材がわかる。
3週 西洋古代の建築
1-3..ローマ建築①
ローマ建築の工法、公共建築、都市づくりがわかる。
4週 西洋古代の建築
1-4.ローマ建築②
ローマ建築のオーダー、初期キリスト教教会堂の空間構成がわかる。
5週 西洋古代の建築
2-1ビザンチン建築
ペンデンティブドームの架構方法がわかる。
6週 西洋中世の建築
2-2.イスラム建築
イスラム建築に特有のアーチ、装飾手法、著名な建築事例がわかる。
7週 西洋中世の建築
2-4.ロマネスク建築
ロマネスク建築の特徴を説明できる。
8週 西洋中世の建築
前半のまとめ+中間試験
前半に学習した西洋建築について、到達目標にあげる基本的知識等が身に付く。
4thQ
9週 西洋中世の建築
2-5.ゴシック建築①
ゴシック建築の教会堂の基本構成がわかる。リブボールドが説明できる。
10週 西洋中世の建築
2-6.ゴシック建築②
後期ゴシック建築における装飾の変化がわかる。
11週 西洋中世の建築
3-1.ルネサンス建築①
ルネサンス建築の建築理論が説明できる。
12週 西洋近世の建築
3-2.ルネサンス建築②
イタリアのマニエリスム、フランスやイギリスなどのルネサンス建築の違いがわかる。
13週 西洋近世の建築
3-3.バロック建築①
バロック建築の特徴が説明できる。
14週 西洋近世の建築
3-4.バロック建築②
各国を代表するバロック建築の建築家と作品の優れた点がわかる。
15週 西洋近世の建築
3-5.ロココ建築、ネオクラシシズム建築、ピクチャレスク建築
ロココ建築などの様式的特徴が説明できる。
16週 西洋近世の建築
3-6.ネオルネサンスとネオバロック
復古主義の建築を見て、過去の様式との共通点がわかる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。3
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。3
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力300000030
専門的能力700000070
分野横断的能力0000000