到達目標
建築材料・構造の強度・変形・破壊性状について体験的に理解する。
与えられた条件の下,計画的に実験を進めることができる。
得られた実験結果を報告書(レポート)として整理することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
引張試験 | 自ら試験機を操作できる | 教わりながら試験機を操作できる | 試験機の原理を理解していなく,試験機を故障させる可能性がある |
平行弦トラス | 自らひずみデータを収録できる | 教わりながらひずみデータを収録できる | ひずみの計測ができない |
RCはり | 荷重-変位関係と破壊の対応がわかる | 耐力に限界があることくらいはわかる | 力が作用することの重大さがわかっていなく,危険な行為をする |
調合 | CWSGの分量を計算できる | CWSGを混ぜるとコンクリートになることがわかる | 単位の換算ができない |
非破壊試験 | 超音波や共鳴が物理的性質に関係することがわかる | 超音波や共鳴という言葉がわかる | 二つの試験法の違いがわからない |
破壊試験 | 自ら試験機を操作できる | 教わりながら試験機を操作できる | 試験機の原理を理解していなく,試験機を故障させる可能性がある |
レポート | 他者がきちんと読むことができるレベル | 自己満足レベル | 何を書いているかわからないレベル |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
建築材料及び建築構造に関する実験を行ない、座学で習得したコンクリートや鋼材の機械的性質、鉄骨や鉄筋コンクリート部材の変形・破壊性状、骨組の振動特性について体験的に理解を深める。実験計画の作成やレポートの作成法についても習得する。
具体的には,建築の分野で用いられる材料である「コンクリート」に関する実験(圧縮強度・弾性係数・含水率等)と,建築構造に関する力学的な実験を通して,建築材料の力学的特性,建築部材の力学的特性,モデル化した構造物の振動特性を理解する。
授業の進め方・方法:
1日の作業手順を解説し,実習を行う
予習:参考書を見ておく 復習:手順やデータを整理する
注意点:
建築実験実習を受講するにあたって,これまで学習した「建築材料学」や「建築構造学」に関する内容を,再度,復習しておくこと。また,与えられた条件の下で計画的に実験を進め、他者と協力して成果をまとめること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
概要説明 |
実験に関する心得をもつ
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2週 |
鋼材の引張試験 |
実験の目的と方法を理解している。
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3週 |
鋼材の引張試験 |
破断荷重を予測できる 測定のための準備ができる
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4週 |
鋼材の引張試験 |
実験を実施することができる
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5週 |
鋼材の引張試験 |
実験結果を整理し、考察できる。レポートを書くことができる
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6週 |
平行弦トラスの載荷実験 |
実験の目的と方法を理解している。
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7週 |
平行弦トラスの載荷実験 |
トラスを制作できる
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8週 |
平行弦トラスの載荷実験 |
部材軸力を計算できる
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2ndQ |
9週 |
平行弦トラスの載荷実験 |
測定のための準備ができる 実験を実施することができる
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10週 |
平行弦トラスの載荷実験 |
実験結果を整理し、考察できる。レポートを書くことができる。
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11週 |
鉄筋コンクリートはりの曲げ実験 |
実験の目的と方法を理解している。
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12週 |
鉄筋コンクリートはりの曲げ実験 |
コンクリート打説の準備ができる
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13週 |
鉄筋コンクリートはりの曲げ実験 |
配筋ができる 試験体製作ができる
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14週 |
鉄筋コンクリートはりの曲げ実験 |
載荷実験を行い、破壊形状と変形の性状を観察する。
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15週 |
鉄筋コンクリートはりの曲げ実験 |
載荷実験を行い、破壊形状と変形の性状を観察する。
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16週 |
鉄筋コンクリートはりの曲げ実験 |
実験結果を整理し、考察できる。レポートを書くことができる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
材料実験に関する説明 |
実験の目的と方法を理解している。
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2週 |
実験計画の説明(調合条件の提示) |
装置,薬品,接着剤の安全を確認できる
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3週 |
調合の確認,型枠の準備 |
コンクリート実験の概要が理解できる
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4週 |
使用骨材の準備 |
コンクリートの調合手順が理解できる
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5週 |
コンクリート供試体の作製 |
コンクリート用骨材の状態把握ができる
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6週 |
1週強度試験 |
フレッシュコンクリートの性質を理解できる
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7週 |
2週強度試験 |
圧縮,吸水率,弾性係数の試験ができる
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8週 |
データ整理(1) |
圧縮,吸水率,弾性係数の試験ができる
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4thQ |
9週 |
4週強度試験 |
JISに基づく計算結果の算出ができる
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10週 |
データ整理(2),レポートの書き方説明 |
圧縮,吸水率,弾性係数の試験ができる
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11週 |
報告書(レポート)の提出 |
報告書(レポート)を作成することができる
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12週 |
報告書(レポート)の講評 |
建築に用いる構造材料(たとえば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすること。
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13週 |
実験結果発表会の資料の作成 |
実験結果の発表に向けての要点が理解できる
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14週 |
実験結果発表会の準備 |
実験結果を整理し、考察できる。
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15週 |
実験結果発表会・講評 |
プレゼンテーション能力を養える
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16週 |
予備(実験室の清掃) |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 構造 | トラスの種類を説明でき、トラスの部材力の意味について説明できる。 | 4 | |
節点法や切断法を用いて、トラスの部材応力を計算できる。 | 4 | |
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。 | 4 | |
鉄筋材料の種類・性質について説明できる。 | 4 | |
コンクリート材料の種類・性質について説明できる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 建築系分野【実験・実習能力】 | 建築系【実験実習】 | 実験の目的と方法を説明できる。 | 3 | |
建築に用いる構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすることができる。 | 3 | |
実験結果を整理し、考察できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 20 | 0 | 0 | 0 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 20 | 0 | 0 | 0 | 80 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |