到達目標
アドレス変換技術、DNS技術、DHCP技術、IPv6技術を用いて、具体的な要件のもとで小・中規模のネットワークを設計・構築できることを目標とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | アドレス変換、DNS、DHCP、IPv6の各技術内容を、それらが必要となる背景等も含めて説明ができる。 | アドレス変換、DNS、DHCP、IPv6の各技術概要を説明できる。 | アドレス変換、DNS、DHCP、IPv6の各技術の理解が不十分で、技術概要の説明が十分できない。 |
評価項目2 | アドレス変換、DNS、DHCP、IPv6の各技術を用いて、具体的な要件のもとでのネットワーク設計が確実にできる。 | アドレス変換、DNS、DHCP、IPv6の各技術を用いて、具体的な要件のもとでのネットワーク設計が概ねできる。 | アドレス変換、DNS、DHCP、IPv6の各技術の理解が不十分で、具体的な要件のもとでのネットワーク設計が十分できない。 |
評価項目3 | アドレス変換、DNS、DHCP、IPv6の技術を、ルータ・スイッチのコマンドラインインタフェースを用いて確実に設定し、ネットワークを構築することができる。 | アドレス変換、DNS、DHCP、IPv6の技術を、ルータ・スイッチのコマンドラインインタフェースを用いて設定し、ネットワークを構築することが概ねできる。 | アドレス変換、DNS、DHCP、IPv6の技術を、ルータ・スイッチのコマンドラインインタフェースを用いて設定し、ネットワークを構築することが十分できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
5年前期の「ネットワーキング技術Ⅲ」で学習した具体的な要件のもとでの小・中規模のネットワークの設計・構築の手法をベースに、アドレス変換技術、DNS技術、DHCP技術を導入したより実践的なネットワークの設計・構築手法を学ぶ。また、IPv6技術についてもその基本技術を学習する。
授業の進め方・方法:
座学での授業を中心にグループ学習や演習を取り入れる。演習はシミュレータやルータ・スイッチの実機を用い、個人もしくはグループ単位で行う。成績については、筆記試験およびネットワーク設計構築の実習課題の成績をもとに総合評価する。
注意点:
講義では授業資料をプロジェクタ投影しながら板書も併用して詳しい解説を行う。投影資料のハンドアウトを配布するが、板書する内容も多いのでしっかりノートをとること。また資料は必ずファイリングしておくこと。演習では具体的な要件のもとで、実際に稼働するネットワークの構築を行う。グループでの演習も行うが、傍観することなく自ら手を動かして主体的に取り組むこと。不明な点は担当教員に質問するなど、積極的な学習を心がけてもらいたい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
この科目のシラバスを把握する。
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2週 |
アドレス変換技術 ・背景と概要 |
IPv4アドレス枯渇問題を背景としたアドレス変換技術の必要性を説明できる。
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3週 |
アドレス変換技術 ・NAT/PAT動作と設定方法 |
・NAT/PATの動作を説明できる。 ・CiscoルータでのPATの設定法がわかる。
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4週 |
アドレス変換技術 ・NAT/PAT演習 |
具体的な要件をもとに、NAT/PAT技術を用いたネットワークの設計・構築ができる。
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5週 |
DNS技術 ・背景と概要 |
・IPアドレスとドメイン名の関係や相互変換の必要性を説明できる。 ・DNSの仕組みの概要を説明できる。
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6週 |
DNS技術 ・DNSサーバ構築演習 |
手順書に従ってDNSサーバの構築と動作確認ができる。
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7週 |
DNS技術 ・DNSサーバ設定演習 |
手順書に従ってDNSサーバへのリソースレコード登録などの設定と動作確認ができる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
DHCP技術 ・背景と概要 |
DHCPによるネットワーク設定自動化の仕組みを説明できる。
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10週 |
DHCP技術 ・DHCP演習 |
具体的な要件をもとに、DHCP技術を用いたネットワークの設計・構築ができる。
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11週 |
IPv6技術 ・背景と概要 |
・IPv4アドレス枯渇問題を背景としたIPv6技術の必要性を説明できる。 ・IPv6アドレスの構造や表記法を説明できる。
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12週 |
IPv6技術 ・IPv6でのアドレス自動設定 |
ルータ広告(RA)によるIPv6アドレスの自動設定の概要を説明できる。
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13週 |
IPv6技術 ・IPv6ネットワーク構築演習 |
手順書に従ってIPv6ネットワークの構築と動作確認ができる。
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14週 |
IPv6技術 ・IPv6ネットワーク構築演習 |
手順書に従ってIPv6ネットワークの構築と動作確認ができる。
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15週 |
期末試験答案の返却・解説 |
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16週 |
まとめ |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | コンピュータシステム | 処理形態の面でのコンピュータシステムの分類である集中処理システムと分散処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。 | 4 | |
ネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。 | 4 | |
情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 4 | |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 4 | |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 4 | |
インターネットの概念を説明できる。 | 4 | |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 4 | |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 20 |
専門的能力 | 55 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25 | 80 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |