セキュリティに対する考え方について学び,分類やリスクの見積もり,対策方法について考えることができる。脅威について,どのようなものがあるか理解し,意識できるようになる。代表的な暗号技術について理解し,セキュリティへの応用について考えることができるようになる。技術面や,人的な面,法的な面によるセキュリティ対策として,どのようなものがあるのかを理解し,現状でのそれらの効力,問題点について理解し,ある程度の対策を考えることができるようになる。
概要:
情報の信頼性と信ぴょう性,セキュリティポリシー,個人情報や知的財産権に関する法律,不正アクセスなどに関する法律と犯罪の現状などについて学習する。また,インターネットなどの我々が普段利用する情報システムにおける情報セキュリティ全般についての基礎と仕組みを理解する。
授業の進め方・方法:
定期試験(60%),及び提出物と小試験(40%)により,総合評価する。
注意点:
・1学年で学修した「コンピュータリテラシ」中の「インターネットの基礎」や,3学年で学修した「ネットワークシステム基礎」の内容の一部が基礎になっており,授業概要とねらいに記した内容について,より詳しく学び直す。
・また,この科目は,「情報セキュリティ」や,「情報社会学」,「通信法規」の基礎となるため,復習予習の双方を行い,理解度を極力上げるように心がけることが,関連科目全般にもよい結果をもたらすことになる。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 変数とデータ型の概念を説明できる。 | 1 | |
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 1 | |
制御構造の概念を理解し、条件分岐や反復処理を記述できる。 | 1 | |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 1 | |
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。 | 1 | |
ソフトウェア | ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。 | 2 | |
計算機工学 | 整数・小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 2 | |
基本的な論理演算を行うことができる。 | 2 | |
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。 | 1 | |
コンピュータシステム | 処理形態の面でのコンピュータシステムの分類である集中処理システムと分散処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。 | 1 | |
ネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。 | 1 | |
システムプログラム | コンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。 | 2 | |
プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について説明できる。 | 1 | |
情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 2 | |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 2 | |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 2 | |
インターネットの概念を説明できる。 | 2 | |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 3 | |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 2 | |
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。 | 2 | |
情報数学・情報理論 | ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。 | 2 | |
情報源のモデルと情報源符号化について説明できる。 | 1 | |
通信路のモデルと通信路符号化について説明できる。 | 1 | |
その他の学習内容 | 少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。 | 3 | |
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。 | 2 | |
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。 | 2 | |
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 3 | |
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。 | 3 | |
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。 | 1 | |