ネットワーキング技術Ⅰ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 ネットワーキング技術Ⅰ
科目番号 0257 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報ネットワーク工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ルーティング&スイッチング標準ハンドブック,著者 Gene/作本和則,発行所 SBクリエイティブ株式会社
担当教員 千葉 慎二,岩井 克全

到達目標

ネットワークサービスの概要について理解し、VLSMやNAT,PATを用いたIPアドレッシング技法、RIP, EIGRP, OSPF, RIPv2等の各種ルーティング技法およびLANスイッチングの基礎を理解し、小・中規模のローカルエリアネットワークを設計・構築できるようになることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
スイッチのセキュリティについて理解し,スイッチによる簡単なネットワークの設計が概ねできている.MACアドレスやスイッチの役割について理解し,スイッチの基本設定について概ね理解できている.IPアドレス,通信プロトコルの役割,LAN,WANについて理解できていない.
VLAN内でのアクセス制御について理解し,簡単な設計が概ねできている.スイッチポート,VLAN間ルーティングについて理解できている.VLANの仕組みについて理解できていない.
PVST,RSTP,MST,リンクアグリゲーションについて理解し,簡単なネットワークの設計が概ねて来ている.スパニングツリープロトコルの仕組みについて理解できている.冗長化技術の概要を理解できていない.
ルーティングプロトコルを理解し,中規模ネットワークの設計とトラブルシューティングが概ねできている.ルーティングテーブル,ルート情報の登録方法について概ね理解できている.ルータの役割について理解できていない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE d 当該分野で必要な知識と応用能力

教育方法等

概要:
3学年の「ネットワーキング基礎」をベースに、小規模から中規模のローカルエリアネットワークを設計・構築・運用するための技術について学習する。
 本授業では、シスコシステムズ社が提供するCisco Networking Academy Programの教材を併用し、IPアドレッシング、LANスイッチング、ルーティングの基礎について学習し、シミュレータや実際のネットワーキング機器を用いた実習を実施し、実践的なネットワーキング技術の修得を目指す。
授業の進め方・方法:
授業で実施する演習や実習の成績(40%),中間試験および期末試験の成績(60%)をもとに総合評価する。
注意点:
 本授業は座学での授業、シミュレータや実際のネットワーキング機器等を用いた演習・実習を行う。授業内容の理解には演習・実習への積極的な参加が重要である。また不明な点は担当教員に質問するなど、積極的な学習を心がけてもらいたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ネットワーク通信の基礎 ・IPアドレスについて理解する。
・通信プロトコルの役割について理解する。
・LAN,WANについて理解する。
2週 レイヤ2スイッチ ・イーサネットの特徴について理解できる。
・MACアドレスについて理解できる。
・レイヤ2スイッチの役割について理解できる。
3週 レイヤ2スイッチ ・MACアドレステーブルについて理解できる。
・スイッチの基本設定について理解できる。
4週 レイヤ2スイッチ ・レイヤ2スイッチのセキュリティについて理解できる。
5週 VLAN ・VLANの仕組みについて理解できる。
6週 VLAN ・スイッチポートについて理解できる。
・VLAN間ルーティングについて理解できる。
7週 VLAN ・VLAN内でのアクセス制御について理解できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 スパニングツリープロトコル ・LANで利用できる冗長化技術の概要を理解できる。
・スパニングツリープロトコルの仕組みについて理解できる。
10週 スパニングツリープロトコル ・PVST,RSTPいついて理解できる。
11週 スパニングツリープロトコル ・MST,リンクアグリゲーションについて理解できる。
12週 IPルーティング ・ルータの役割を理解できる。
・ルーティングテーブルについて理解できる。
13週 IPルーティング ・ルート情報の登録方法について理解できる。
・ルーティングプロトコルについて理解できる。
14週 IPルーティング ・ルーティングの動作について理解できる。
15週 トラブルシューティング ・中規模ネットワークの設計とトラブルシューティングができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4前1,前6,前9,前10,前12,前13
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4前2,前3,前5,前6,前12,前13
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4前1,前3,前6,前12
インターネットの概念を説明できる。4前1,前2
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4前2,前12
主要なサーバの構築方法を説明できる。1前3,前4,前5,前7,前10,前11,前13,前14,前15
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。1前6,前7,前11,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力000004040
専門的能力600000060
分野横断的能力0000000