到達目標
ネットワークサービスの概要について理解し、VLSMやNAT,PATを用いたIPアドレッシング技法、RIP, EIGRP, OSPF, RIPv2等の各種ルーティング技法およびLANスイッチングの基礎を理解し、小・中規模のローカルエリアネットワークを設計・構築できるようになることを目標とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| スイッチのセキュリティについて理解し,スイッチによる簡単なネットワークの設計が概ねできている. | MACアドレスやスイッチの役割について理解し,スイッチの基本設定について概ね理解できている. | IPアドレス,通信プロトコルの役割,LAN,WANについて理解できていない. |
| VLAN内でのアクセス制御について理解し,簡単な設計が概ねできている. | スイッチポート,VLAN間ルーティングについて理解できている. | VLANの仕組みについて理解できていない. |
| PVST,RSTP,MST,リンクアグリゲーションについて理解し,簡単なネットワークの設計が概ねて来ている. | スパニングツリープロトコルの仕組みについて理解できている. | 冗長化技術の概要を理解できていない. |
| ルーティングプロトコルを理解し,中規模ネットワークの設計とトラブルシューティングが概ねできている. | ルーティングテーブル,ルート情報の登録方法について概ね理解できている. | ルータの役割について理解できていない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
3学年の「ネットワーキング基礎」をベースに、小規模から中規模のローカルエリアネットワークを設計・構築・運用するための技術について学習する。
本授業では、シスコシステムズ社が提供するCisco Networking Academy Programの教材を併用し、IPアドレッシング、LANスイッチング、ルーティングの基礎について学習し、シミュレータや実際のネットワーキング機器を用いた実習を実施し、実践的なネットワーキング技術の修得を目指す。
授業の進め方・方法:
授業で実施する演習や実習の成績(40%),中間試験および期末試験の成績(60%)をもとに総合評価する。
注意点:
本授業は座学での授業、シミュレータや実際のネットワーキング機器等を用いた演習・実習を行う。授業内容の理解には演習・実習への積極的な参加が重要である。また不明な点は担当教員に質問するなど、積極的な学習を心がけてもらいたい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ネットワーク通信の基礎 |
・IPアドレスについて理解する。 ・通信プロトコルの役割について理解する。 ・LAN,WANについて理解する。
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2週 |
レイヤ2スイッチ |
・イーサネットの特徴について理解できる。 ・MACアドレスについて理解できる。 ・レイヤ2スイッチの役割について理解できる。
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3週 |
レイヤ2スイッチ |
・MACアドレステーブルについて理解できる。 ・スイッチの基本設定について理解できる。
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4週 |
レイヤ2スイッチ |
・レイヤ2スイッチのセキュリティについて理解できる。
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5週 |
VLAN |
・VLANの仕組みについて理解できる。
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6週 |
VLAN |
・スイッチポートについて理解できる。 ・VLAN間ルーティングについて理解できる。
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7週 |
VLAN |
・VLAN内でのアクセス制御について理解できる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
スパニングツリープロトコル |
・LANで利用できる冗長化技術の概要を理解できる。 ・スパニングツリープロトコルの仕組みについて理解できる。
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10週 |
スパニングツリープロトコル |
・PVST,RSTPいついて理解できる。
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11週 |
スパニングツリープロトコル |
・MST,リンクアグリゲーションについて理解できる。
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12週 |
IPルーティング |
・ルータの役割を理解できる。 ・ルーティングテーブルについて理解できる。
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13週 |
IPルーティング |
・ルート情報の登録方法について理解できる。 ・ルーティングプロトコルについて理解できる。
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14週 |
IPルーティング |
・ルーティングの動作について理解できる。
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15週 |
トラブルシューティング |
・中規模ネットワークの設計とトラブルシューティングができる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前6,前9,前10,前12,前13 |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前5,前6,前12,前13 |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前3,前6,前12 |
インターネットの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 4 | 前2,前12 |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 1 | 前3,前4,前5,前7,前10,前11,前13,前14,前15 |
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。 | 1 | 前6,前7,前11,前14,前15 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 40 |
専門的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |