到達目標
特にネットワーク設計や情報伝達の効率化・高信頼化の観点から,ネットワーク理論,トラヒック理論等がどのように役立っているかについて理解できること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
ネットワーク理論の基礎 | グラフ理論における用語や基本解析などについて,正しく理解できる。 | グラフ理論における用語や基本解析などについて,概ね理解できる。 | グラフ理論理論における用語や基本解析などについて,理解できない。 |
評価項目2
ネットワークの信頼性 | ネットワークの信頼性の各種評価尺度について理解でき,確実に計算できる。 | ネットワークの信頼性の各種評価尺度について,概ね理解できる。 | ネットワークの信頼性の各種評価尺度について,理解できない。 |
評価項目3
トラヒック理論の基礎 | 呼の生起分布や保留時間分布などについて,正しく理解できる。 | 呼の生起分布や保留時間分布などについて,概ね理解できる。 | 呼の生起分布や保留時間分布などについて,理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ネットワークの最大フローや信頼性などを題材にグラフ理論の基礎とアルゴリズムについて学習し,ネットワークの設計や解析に関する諸問題を効率よく解決するための手法を習得する。次に,通信ネットワークにおけるトラヒック理論について学習し,ネットワークを構成する交換局や伝送路等の共通資源を効率よく共用するための基礎知識を理解する。
授業の進め方・方法:
各回の授業では,基本的に,前半で板書による解説を行い,後半ではほぼ毎週演習課題を実施する。
注意点:
経済性,柔軟性,信頼性という三つのキーワードを常に意識しながら講義を受けると内容が理解しやすい。また,随時実施する演習問題を通して,理解を確実なものとすること。
自学自習として,次回分のテキストの内容と達成目標を確認してくること。板書をメモした講義ノートに基づき復習を行い,教科書の章末の問題や教員から提示された演習課題に取り組み,演習課題については次回の授業でレポートとして提出し教員の確認を受けること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ネットワーク発展の経緯 |
アナログとディジタル信号の違い,ディジタル化によるメリットを説明できる。 電話網,計算機網の歴史的な発展の経緯を説明できる。
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2週 |
グラフ理論の基礎1 |
グラフ理論およびネットワーク理論で用いられる用語とその性質を説明できる。
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3週 |
グラフ理論の基礎2 |
同上
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4週 |
グラフのデータ構造 |
グラフを各種行列やリスト構造で表現でき,その性質について説明できる。
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5週 |
ネットワークフローと最短経路
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ネットワークの最大フローと最短経路を求めるアルゴリズムについて説明できる。
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6週 |
後期中間試験答案の返却と解説 |
試験の正答について,確実に理解できる。
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7週 |
ネットワークの信頼性1 |
信頼性を評価する尺度として,連結度と結合度について説明できる。
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8週 |
ネットワークの信頼性2 |
全端子信頼度等のシステム信頼度の計算ができる。
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4thQ |
9週 |
トラヒック理論の用語 |
トラヒック理論で用いられる用語を説明できる。
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10週 |
呼の生起分布 |
ランダム生起の意味と,それがポアソン分布となることを理解できる。
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11週 |
呼の保留時間分布1 |
保留時間分布の一般的性質について理解できる。
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12週 |
呼の保留時間分布2 |
特に指数分布保留時間の性質が理解でき,平均保留時間を計算できる。
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13週 |
トラヒック解析1 |
ランダム生起かつ指数分布保留時間の即時系モデルについて,状態遷移図を用いたトラヒック解析ができる。
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14週 |
トラヒック解析2 |
同上
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15週 |
後期期末試験答案の返却と解説 |
試験の正答について,確実に理解できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報数学・情報理論 | 通信路のモデルと通信路符号化について説明できる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 70 |
専門的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |