概要:
オペアンプ内部の回路構成,負帰還を施したオペアンプ回路,線形演算回路である加算回路,減算回路,微分回路,積分回路について原理と設計法を学習する。さらに,非線形回路,発信回路,アクティブフィルタについても原理と設計法を学習する。現実のオペアンプを再現できる回路シミュレータにより,計算機実験方法と考察法を習得する。
授業の進め方・方法:
電子回路は積み重ね学習であり,授業の後の復習が重要である。復習を通じて理解できているかの確認を繰り返してほしい。
注意点:
本科目は,電気回路基礎,電気回路,アナログ電子回路Ⅱと関連する。図書館に多数ある教科書と演習書を大いに活用すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電子回路 | ダイオードの特徴を説明できる。 | 3 | 後13 |
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。 | 3 | 後13 |
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。 | 3 | 後1 |
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。 | 3 | 後14 |
演算増幅器の特性を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後6 |
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。 | 3 | 後3,後6 |
発振回路の特性、動作原理を説明できる。 | 3 | 後10,後11 |
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。 | 3 | 後10,後11 |
電子工学 | 原子の構造を説明できる。 | 3 | 後12 |
パウリの排他律を理解し、原子の電子配置を説明できる。 | 3 | 後12 |
結晶、エネルギーバンドの形成、フェルミ・ディラック分布を理解し、金属と絶縁体のエネルギーバンド図を説明できる。 | 3 | 後12 |
金属の電気的性質を説明し、移動度や導電率の計算ができる。 | 3 | 後12 |
真性半導体と不純物半導体を説明できる。 | 3 | 後12 |
半導体のエネルギーバンド図を説明できる。 | 3 | 後12 |
pn接合の構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてpn接合の電流―電圧特性を説明できる。 | 3 | 後13 |
バイポーラトランジスタの構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてバイポーラトランジスタの静特性を説明できる。 | 3 | 後13 |
電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。 | 3 | 後13 |
情報系分野 | その他の学習内容 | オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。 | 3 | 後14 |
トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。 | 3 | 後14 |
分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野【実験・実習能力】 | 電気・電子系【実験実習】 | 増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後7,後11 |
論理回路の動作について実験結果を考察できる。 | 3 | 後5 |
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。 | 3 | 後4,後13 |
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。 | 3 | 後4,後13 |